遮光カーテンの施工テクニック:光漏れを防ぐコツ

2025/02/19

遮光カーテンを取り付けたのに光漏れが生じるとお悩みの方も多いと思います。

光漏れを防ぐためには、単に遮光カーテンを取り付けるだけでなく、カーテンレールの取り付け位置から熟考しなければなりません。

この記事では、主にカーテンレールの種類やカーテンレールの取り付け方について解説します。

 

記事のポイント

  • カーテンレールの種類と違いが分かる。
     
  • カーテンレールの施工方法とポイントが分かる。
     
  • 防炎カーテンとは何かが分かる。
     
  • 光漏れを防ぐためのカーテンの選び方が分かる。

カーテン工事はプロがやらないと事故の危険がある

カーテン工事は、個人の住宅の場合、入居者が自分で行うことも少なくありませんが、ホテルや商業施設、公共施設の場合は、内装業者が内装仕上げ施工の一環として、カーテン工事作業を行います。

カーテン工事作業とは、「カーテンの取付け場所の確認及び採寸、カーテンの製作及び施工の作業」とされており、カーテンの取付け作業だけでなく縫製作業も含むものになっています。

内装業者が行う場合は、お客様のご要望を基にメーカーにカーテンとカーテンレールを発注し、取付け作業のみを行うのが一般的です。

 

カーテンとカーテンレールの取付け作業はDIYでも行えるだけに誰でもできるように思えるかもしれませんが、プロに任せたほうが仕上がりが良いですし、知識のない方がカーテンレールの取り付けを行うと、カーテンの重みで外れてしまうと言った事故が発生することがあるため、注意が必要です。


カーテンレールの種類

カーテン工事では、まず、カーテンレールの取付けから行いますが、その前に、カーテンレールを選ばなければなりません。

カーテンレールは、機能性レールと装飾レールの2種類があります。

 

機能性レール

機能性レールとは、一般的なカーテンレールのことです。カーテンをスムーズに開け閉めできることに重点を置いており、無駄な装飾性は特になく、一般的に採用されているものになります。

 

機能性レールはカーテンレール断面の形からさらに3種類に分類できます。

 

C型:

カーテンレール断面がCの形をしているもの。一般的に利用されています。
 

角型(U型):

カーテンレール断面が四角になっているもの。C型に比べて、開閉がスムーズである点が特徴。
 

I型:

カーテンレール断面がIの形になっているもの。カーブをつけたい場合に採用されやすく、出窓でよく利用される。

 

装飾レール

装飾レールは、カーテンの開け閉めといった機能面よりも、装飾性を重視したカーテンです。

カーテンレールに存在感を持たせて、木製の棒としたものや、その棒にリング状のランナーをかけたり、カーテンレールの端部に飾りがついていたりします。

装飾レールがインテリアの一部になることから、部屋の雰囲気を格上げする事ができます。


カーテンレールの取り付け方法

カーテンレールの取り付け方法は、大きく2通りあります。正面付けと天井付けです。

それぞれ確認しましょう。

 

正面付け

正面付けは、窓枠の外側、窓の正面にカーテンレールを取り付ける方法です。

窓の正面にカーテンレールが出っ張る形になるため、レール自体をインテリアの一部とする装飾レールは、こちらの方法が採用されます。

機能性レールの場合も、正面付けにより、窓全体を覆い、光漏れを抑える効果が期待できます。

窓全体を覆うことから、断熱機能を持ったカーテンの場合は断熱性能が高まります。

 

一方で、カーテンレールが窓枠の外に出っ張っているため、カーテンレールの上にホコリが溜まりやすく、掃除が必要になることや、エアコンの風がカーテンレールに当たると、カーテンが揺れると言ったデメリットがあります。

 

天井付け

天井付けは、部屋の天井部分にカーテンレールを付ける方法と、窓枠の上部に付ける方法の2つのパターンがあります。

 

カーテンレールが見えなくなるため、基本的に、機能性レールのみで採用できる取り付け方法になります。

 

部屋の天井部分にカーテンレールを付ける方法の場合、カーテンが高い位置に取付けられることになるため、窓よりも長めのカーテンを取り付ける必要があります。

カーテンを閉めた状態では、大きな窓があるように感じるため、部屋が大きく感じられます。

窓枠も含めて完全に覆うため、部屋全体がスッキリする効果もあります。

また、カーテンレールにホコリが溜まることはありません。

一方で、窓よりも大きめのカーテンを発注する必要があり、その分、コストがかかってしまう点がデメリットになります。

 

窓枠の上部にカーテンレールを付ける方法の場合、カーテンが窓枠内に収まることから、部屋がスッキリし、広く感じるというメリットがあります。

カーテンレールにホコリが溜まることはありませんし、エアコンの風で揺れることもありません。

ただ、カーテンに隙間ができやすく、光漏れが生じやすくなります。また、カーテンと窓の位置が近いことから、窓の開閉がしにくくなってしまう点もデメリットです。


カーテンレールの取付け時の注意点

カーテンレールは適正に取付けないと、カーテンの重みにより、脱落してしまう危険があるため、注意が必要です。

 

正面付けでは、カーテンレールの両サイドが窓枠から外側に10センチ程度の位置、高さも窓枠の上、10センチ程度の位置に来るようにします。

一般的な窓では、カーテンレールを支えるブラケットを3つ取付けます。

ブラケットをねじ留めする際は、石膏ボードではなく、下地の骨組みの部分にネジが食い込むようにしなければなりません。

下地がどこにあるのかわからない場合は、下地探しの道具を使って、下地の位置を確認しながら、ねじ留めする位置を決めます。

ねじ留めする位置を決めたら、次にキリ等で下穴を開けます。

カーテンレールのネジは、強固ではないため、下穴なしで直接入れると折れてしまう危険もあるので注意が必要です。

 

天井付けで部屋の天井部分にカーテンレールを付ける場合も、カーテンレールの両サイドが窓枠から外側に10センチ程度の位置に来るように取り付けします。

窓枠の上部に付ける場合は、カーテンレールが長いことが多いため、カーテンレールの切断等が必要になります。

カーテンレールは金属製のものがほとんどなので、金鋸やディスクグラインダーを使います。ディスクグラインダーの場合は、火花が飛び散るため、切断場所に注意します。


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光漏れを防ぐためのカーテンレールの施工方法

光漏れを防ぐことに重点を置く場合、カーテンレールの施工方法としては、正面付けを選択するのが無難です。

ただ、正面付けしただけでは、カーテンの上や横からの光漏れが生じます。

カーテンの上からの光漏れを防ぐためには、カーテンレールの上にトップカバーを取り付けたり、カーテンボックスをつけるのが有効です。

また、横からの光漏れは、リターンをつけて、L字型にすることでかなり防ぐことができます。

このように、光漏れを防ぐためには、カーテンレールの施工の段階で、様々な工夫を凝らすことがポイントになります。

 

「KIREI produce」では、お客様のご要望に合わせて、カーテンレールの施工方法を工夫することができます。

光漏れを防ぎたいとのご要望があった場合も、窓やお部屋を確認させていただき、最適な方法でカーテンレールを取り付けさせていただきます。同時に、光漏れを防げて、お部屋の雰囲気に合った遮光カーテンを提案することもできます。

もちろん、適切な見積もりも心掛けていますので、カーテン工事を行える内装業者をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


カーテンの選び方

一戸建てでは、住民が好みのカーテンを選ぶことができますが、ホテルや商業施設、公共施設の場合は、「防炎カーテン」と呼ばれるカーテンを採用することが消防法により義務付けられています。

 

防炎カーテンとは

火災が発生した場合、カーテンは炎を天井まで燃え広げる媒介になってしまいます。

その点、防炎カーテンは、火が付いても燃えにくいカーテンで、火災の拡大を遅らせる効果があります。

注意したいのは、防炎カーテンは燃えないカーテンではなく、燃えにくいカーテンに過ぎないことです。

そのため、大規模な火災に発展してしまった場合は、防炎カーテンと言えども完全に燃えてしまいます。

 

防炎カーテンの種類

防炎カーテンは、防炎加工したカーテンと難燃糸を使ったカーテンの2つに分類できます。

防炎加工したカーテンは、カーテンの生地を難燃液でコーティングしたものです。一般的な防炎カーテンはこちらが採用されています。

難燃糸を使ったカーテンは、文字通り、燃えにくい生地で作られたカーテンのことです。
 

防炎カーテンの見分け方

防炎カーテンは、防炎ラベルが貼られているかどうかにより見分けます。

防炎ラベルは、消防法で規定されている防炎性能基準試験をクリアしたカーテンのみに貼られています。
 

防炎カーテンを利用しなければならない建物

防炎カーテンを利用しなければならない建物は、消防法8条の3に規定されています。

具体的には、「高層建築物若しくは地下街又は劇場、キャバレー、旅館、病院その他の政令で定める防火対象物」で使うカーテンは、「政令で定める基準以上の防炎性能を有するものでなければならない」とされています。

 

高層建築物とは、高さ31メートルを超える建築物のことです。

そのため、高層マンションに住んでいる場合は、一般の住宅でも防炎カーテンの利用が義務付けられます。

また、ホテルなどの宿泊施設は、建物の高さに関係なく、防炎カーテンの利用が義務付けられます。


まとめ

遮光カーテンを導入し、光漏れを防ぎたい場合は、遮光性能の高いカーテンを選ぶことはもちろん大切ですが、カーテンレールの取り付け方法も工夫する必要があります。

カーテン工事は、DIYでも可能ですが、光漏れを防ぎたいとか、お部屋のインテリアに合わせたいけど悩んでいる場合は、カーテン選びとカーテンレールの取り付けの両方をプロの内装業者に依頼すべきです。

「KIREI produce」では、お客様のご要望に合わせた最適なカーテン工事を提案することができます。

常に適正なお見積もりを心掛けていますので、自宅や、マンション・アパートなどの物件オーナー様、工務店様など、カーテン工事ができる内装工事業者をお探しの方は、ぜひお問い合わせください。


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