障子紙にも等級がある!普通紙・高級紙・強化紙それぞれの違いと選び方を解説!

2024/12/17

「障子の張り替えをしたいけど、まず何をするべきかわからない」

「いっぱい色々障子紙があるけど、どれを選んだらいいかわからない」

昔に比べて障子のある建物が減った今、障子の張り替えについて良くわからない、という人が増えています。

 

実は、障子紙にも色々と種類があり、それぞれの材質や等級に応じてディテールが違ったり、メリット・デメリットが異なります。

 

今回の記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが、障子紙のグレードとその特徴について詳しく解説していきます。

障子の張り替えや、障子紙について知りたい方にぜひ読んでいただきたい内容となっておりますので、最後までお読みいただけますと幸いです。

 

障子紙にはグレードがある!各等級別の特徴を解説

世の中のほとんどの人は、障子紙について特に関心を持たずに暮らしていると思います。

「障子紙なんてどれも一緒でしょ?」というのが、一般的な人の障子紙に対する認識なのではないでしょうか。

 

しかし実は、障子紙にもグレードがあり、各グレードそれぞれに個性的な特徴があります。

この章では、障子紙のグレードごとの特徴を詳しく解説していきます。

 

普通紙(一般的な障子紙)

最も一般的な障子紙で、主な素材は楮(こうぞ)、木材パルプなどから作られています。

価格帯はその他のグレードに比べて安価(1枚200-500円程度)です。

一般的な和紙の質感と光の透過性であり、耐久性も標準的(2-3年程度での張り替えが推奨)です。価格がやすいためコストパフォーマンスが良好であること、張り替えが比較的容易であること、などのメリットがあります。

 

高級障子紙

上質な楮、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)などから作られているハイグレードな障子紙です。価格帯は、普通紙の2〜3倍程度となっています。

上質な和紙独特の風合いと質感が特徴です。

手漉き和紙ならではの落ち着いた風合いは、部屋の格調を高める効果が期待できます。

また、光の透過や反射の具合も良く、自然光を柔らかく拡散してくれます。

 

強化紙

一般的な和紙や洋紙に、樹脂加工を施して強度を高めた障子紙です。

価格帯普通紙よりやや高めとなっています。

強化紙ということで、耐久性が高いことが特徴です(5年以上持つことも)。

破れにくく、水や湿気に強いことから、お手入れが容易であり、普通紙にはできないような拭き掃除も可能です。

ペットがいるご家庭や、子供部屋に適していた障子紙です。

 


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普通紙vs高級紙vs強化紙 どれを張るべき?

障子紙にはグレードがあり、それぞれに特徴があることがわかりました。

では、我が家の障子にはどのグレードの障子紙を張るのがベストなのでしょうか?

 

この章では、自分の家の障子にはどの障子紙を選ぶのが良いのかについて、詳しく解説していきます。

 

コスパで選ぶなら普通紙

障子紙選びで迷ったら、まずは普通紙がおすすめです。1枚あたり200〜500円程度と手頃な価格でありながら、障子本来の機能である光の透過性と和の雰囲気をしっかりと実現できます。

2〜3年ごとの張り替えは必要になりますが、初期費用を抑えられる分、張り替え時期を気にせず気軽に楽しむことができます。

 

また普通紙は一般的な商品のため、ホームセンターやネット通販で手軽に入手できる点も魅力です。張り替えの際も、サイズや色味を変えて気分転換を楽しめます。

普通紙は張り替え作業自体も比較的簡単なので、慣れれば休日のDIYとして楽しむことができます。

 

お部屋の雰囲気を良くしたいなら高級障子紙

お部屋の中に本格的な和の趣を演出したいのなら、高級障子紙がベストチョイスです。

手漉きの上質な楮(こうぞ)や雁皮(がんぴ)を使用した高級障子紙は、光を通した時の柔らかな雰囲気が格別です。一枚一枚に職人の技が宿る手漉き和紙ならではの、繊細な風合いと深みのある質感が、お部屋全体の格調を自然と高めてくれます。

 

高級障子紙で特筆すべきは、光の表現力の豊かさです。朝日を受けた時の優しい光、夕暮れ時の温かみのある光、それぞれの時間帯で異なる表情を見せてくれます。機械漉きの普通紙にはない、繊維の不均一さが生み出す陰影が、より自然で味わい深い光の広がりを実現します。

 

高級障子紙は、和室はもちろん、モダンなリビングや書斎にも調和します。高級障子紙を通して差し込む光は、シンプルなインテリアに深みを与え、落ち着きのある上質な空間を演出してくれます。価格は普通紙の2〜3倍ほどになりますが、その分の価値以上の満足感が得られる、まさに「見えない贅沢」と言えるでしょう。

 

部屋をグレードアップさせたい方、本物の和の味わいを追求したい方には、迷わずお勧めしたい選択肢です。

 

耐久性で選ぶなら強化紙

現代の暮らしに合わせた実用性を重視するなら、強化紙が最適な選択です。

強化障子紙は、通常の障子紙に特殊な樹脂加工を施すことで、従来の弱点だった耐久性を大幅に向上させています。5年以上使用できるほどの耐久性を持つものもあり、頻繁な張り替えの手間がかからないのも魅力的です。

 

強化紙の最大の特徴は、その丈夫さです。うっかり手が当たっても簡単には破れず、水回りの多い場所でも湿気に強いため安心して使用できます。特にペットを飼っているご家庭や、小さなお子さんがいる家族には心強い味方となります。爪で引っかかれたり、ボールが当たって破れる心配が少なくなります。

 

お手入れの面でも優れており、普通の障子紙では難しい拭き掃除が可能です。ホコリや汚れが付着しても、軽く水拭きするだけで清潔さを保てます。天候を気にせず掃除ができる点も、現代の生活スタイルに合っているでしょう。

 

強化紙の価格は普通紙より高めですが、張り替え頻度が少なくて済むため、長期的に見ればコストパフォーマンスは決して悪くありません。

和紙の風合いを残しながら実用性を重視したい方、メンテナンスの手間を省きたい方には、強化紙がベストな選択といえるでしょう。

 


まとめ

障子紙にはグレードがあり、部屋の雰囲気やライフスタイルに合わせた選択をするのがベストであることがわかりました。

・普通紙 コスパがよく、手軽に和の雰囲気を楽しみたい方におすすめ。

・高級障子紙 上質な和の空間を演出したい方におすすめ。

・強化紙 耐久性が高く、お手入れが簡単なのが魅力。

 

障子紙を選ぶ上でのポイントは、

・部屋の雰囲気 和室、洋室、それぞれの部屋に合うテイストを選びましょう。

・ライフスタイル ペットや子供がいる家庭など、生活スタイルに合わせた耐久性を選びましょう。

・予算 価格帯も様々なので、予算に合わせて選びましょう。

 

障子紙は、部屋の印象を大きく左右する要素の一つです。 それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身のニーズに合った障子紙を選びましょう。

この記事を参考に、あなたのお部屋にピッタリな障子紙を見つけて、快適な空間を作り上げてください。

 


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