障子の張り替えは2〜5年に1度!張り替え頻度の根拠と劣化する原因を解説します

2025/03/03

日本の伝統的な建具である障子は、和の空間に欠かせない存在ですが、その張り替えには適切なタイミングがあることをご存知でしょうか。一般的な障子の張り替えは、2〜5年に1度が目安とされています。

 

今回の記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが、なぜその頻度での張り替えが推奨されているのか、また障子紙の劣化を引き起こす7つの要因について、科学的な根拠とともに詳しく解説していきます。

障子を長く美しく保つために必要な知識を、わかりやすくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

障子の張り替えは2〜5年に1度!劣化の要因は?

障子に貼られている障子紙は、2〜5年で寿命を迎えるといわれています。

寿命を迎えた障子紙は、空気中の水分を吸ってたわんだり、シワが寄ったりして見た目が悪くなったり、強度が劣化して破れやすくなっていたりと、障子としての機能性が失われていますので、早急に張り替えが必要となります。

 

障子が劣化する要因には、以下のようなものがあります。

 

障子が劣化する原因①紫外線の影響

太陽光に含まれる紫外線には、物質の組織を破壊して劣化させる作用があります。

障子紙に紫外線が長時間当たると、和紙の繊維が劣化し、黄ばみや色あせの原因になったり、和紙の強度が低下し、破れやすくなったりします。

また、同じ家の中でも、太陽光が強く当たる南向きの部屋は、特に障子紙の劣化が早まるといわれています。

 

障子が劣化する原因②湿気による影響

湿気の多い環境に置かれた障子には、カビが発生したり、水分を吸って和紙が膨張・収縮を繰り返し、歪みが起きたりします。そのままにしていると、張りの緩みや波打ちが発生しますので、障子紙の異変に気づいたら、すぐに張り替えをすることが推奨されます。

障子紙への湿気による影響は、梅雨時期や、浴室近くの部屋で顕著にあらわれます。

 

障子が劣化する原因③温度変化の影響

湿度だけでなく、温度変化も障子紙や桟にさまざまな影響を与えます。

温度の変化が大きな場所にある障子は、和紙が温度により伸縮し、たるみや歪みが発生します。また、障子框との接着部分に使われている接着剤の劣化も早まります。

温度変化による影響は、夏前や秋の終わりなど、季節の変わり目に特に強くあらわれます。

 

障子が劣化する原因④物理的な接触

障子紙は、日々の開け閉めによる衝撃や摩擦でも、少しずつ損傷していきます。開け閉めの際に指先がよく接触する部分は、特に破れるリスクが高くなっています。

また、お掃除の際に障子紙を破いてしまった、というアクシデントもよく発生します。

 

障子が劣化する原因⑤汚れの蓄積

障子紙は、埃や油分の付着、手垢による変色などで汚れ、見た目が悪くなっていきます。また、汚れによる接触感染など、感染症蔓延のリスクも高まります。

障子紙に汚れやカビが付着すると、障子紙の細かい隙間が汚れで塞がれて空気の流れが悪くなり、湿気がこもりやすくなるなどのデメリットがあります。

 

障子が劣化する原因⑥空気汚染物質の影響

障子紙は、室内の空気中に漂っている化学物質によって変色したり、劣化することがあります。大気汚染による和紙の劣化は、特に都市部や工業地帯で起こる可能性が高くなります。

 

障子が劣化する原因⑦洗剤・スプレーの影響

噴霧した掃除用洗剤が障子紙にかかり、変色や破れが起こることがあります。殺虫剤や消臭剤、エアコン用の掃除スプレーなど、住居用の洗剤・消臭剤を和室で使う際は、障子紙にかからないように十分に注意しましょう。


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障子の張り替え頻度が2〜5年といわれている理由

襖の張り替えは最長10年といわれていますが、それに比して障子の張り替えは2〜5年に1度の実施が推奨されています。

襖と障子、同じ和紙でできた建具ですが、障子の方がより高い頻度で交換が必要なのはどうしてなのでしょうか?張り替え頻度が2〜5年だといわれているその根拠はなんなのでしょうか?

 

この章では、障子の張り替え頻度について詳しく解説していきます。
 

障子張り替え頻度の科学的根拠

和紙に使われている樹木、楮(こうぞ)の繊維は、3〜5年で自然劣化し需要を迎えるといわれています。また、太陽光線に含まれる紫外線は、物質の分子結合を切断する作用があり、障子紙の紫外線による劣化は約2年で顕著になるといわれています。調査の結果、繊維強度が2〜3年で当初の70%程度まで低下したという報告もあるようです。

 

障子紙の品質についての研究

障子紙の品質保持期限についての研究では、光の透過率が3年程度で約20%低下した、通気性が2年程度で約30%低下した、強度が5年程度で使用に耐えうる限界値を下回った、といった結果がでているようです。

 

費用対効果について

障子紙を張り替えせず5年以上使い続けると、障子紙がボロボロになって回収が手間になったり、障子の桟の劣化が進行したりで、修繕コストが上昇し、コスパが悪くなります。

障子の機能性を維持し、なおかつ張り替えのコストを抑えるには、3〜4年サイクルでの張り替えが最も経済的であるといわれています。


障子の張り替えについて、推奨される頻度が2〜5年に1度とされる理由は、科学的な根拠と実用的な観点の両面から明らかになっています。

和紙の主原料である楮繊維の自然劣化や紫外線による分子結合の劣化が2〜3年で進行し、それに伴って光の透過率や通気性も著しく低下することが研究により判明しています。

 

劣化の主な要因には、以下の7つが挙げられます。

  • 紫外線による繊維の劣化
     
  • 湿気によるカビや歪みの発生
     
  • 温度変化による伸縮
     
  • 日常的な物理的接触
     
  • 汚れの蓄積
     
  • 空気汚染物質の影響
     
  • 洗剤やスプレーによる化学的影響
 

これらの要因を考慮すると、3〜4年での張り替えが最も費用対効果が高く、障子本来の機能と美観を保つことができます。

適切なタイミングでの張り替えは、長期的な維持管理コストの削減にもつながります。快適な和の空間を保つためにも、定期的な点検と適切な張り替えを心がけることが重要です。


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