調湿・空気清浄効果・etc…知られざる襖の魅力|ふすま張り替えの基礎知識

2025/03/03

「襖って紙でできた戸でしょ?」

襖について、多くの方はこのような認識を持っていらっしゃると思います。

 

が、実は、古くから日本の家屋で使われてきた襖には、現代の私たちが驚くほどの性能が秘められています。

 

皆さんは、襖についてどれくらいご存知でしょうか?

襖は、単なる間仕切りとして捉えられがちですが、その実態は、日本の風土の中で育まれた知恵と工夫が凝縮された素晴らしい建材だったりします。

 

今回の記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが、襖の知られざる魅力と、襖の張り替えのタイミング、および張り替えについての知識を詳しくご紹介します。

 

知ってびっくり!襖の驚くべき性能

古来より「和の建具」として愛されてきた襖ですが、長年日本の住宅を支えてきた襖には、建材としての驚くべき性能があることをご存じでしたか?

この章では、襖に秘められた、建具としての知られざる性能について、詳しく解説していきます。

 

襖の驚くべき性能①保温・断熱効果

襖は、部屋と部屋の間の熱の移動を抑制する効果があります。

襖の両面に張ってある襖紙の間には、空気の層が作られます。この空気の層が熱を遮蔽し、室内の気温を一定に保ってくれる効果があるといわれています。

冬は暖気を逃がさず、夏は涼しい空気を保つことで、室温を快適に保ちます。

 

襖の驚くべき性能②調湿効果

襖紙には、空気中の水分を吸着したり、放出したりする作用があります。

とある研究では、襖紙は、湿気の多い日には湿気を吸い込んで除湿し、逆に天気の良い日には溜め込んだ水分を空気中に放出するなど、高い調湿効果を持っていることが証明されたそうです。

 

襖の驚くべき性能③通気性

襖は木材や紙製品で作られており、非常に通気性が良いことで知られています。

気密性という部分ではその他の建材にやや劣りますが、通気性のよさは、湿気や有害な空気が部屋に溜まるのを防いでくれるという点で魅力的です。

通気性の良い襖紙は、石油ストーブによる一酸化炭素中毒や、感染症のリスク低減などのメリットがあります。


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襖の張り替え時に参考に!素材別襖紙の特徴

襖紙の素材には、さまざまな種類があり、それぞれの素材ごとに特徴が違います。

この章では、襖の張り替えを検討されている方に向けて、襖紙の素材別の特性やメリット・デメリットについて解説していきます。

 

①和紙

和紙は、長い歴史と伝統を持つ日本の代表的な素材です。

和紙の魅力は、なんといっても自然の温もりと、繊細な美しさ。手漉き和紙ならではの、一枚一枚異なる表情が魅力です。

また和紙は、自然素材ならではの高い通気性と調湿性で、快適な室内環境を保ってくれます。
 

【和紙のメリット】

  • 自然素材なので体に優しい
     
  • 空気を浄化する効果も期待できる
     
  • 柔らかい風合いでお部屋が落ち着いた印象に
 

【和紙のデメリット】

  • 水に弱く汚れやすい
     
  • 価格が比較的高い

 

【こんな方におすすめ】

  • 和室らしい雰囲気を出したい
     
  • 自然素材にこだわりたい
     
  • 長く使える高品質な襖紙に替えたい

 


 

②布製襖紙

布製襖紙は、和紙とはまた違った、柔らかな手触りと温もりが特徴です。

布ならではの温かみのある質感で、優しい雰囲気を演出します。

またデザインも、和柄だけでなく、洋柄や抽象画などモダンなものも豊富です。
 

【布製襖紙のメリット】

  • 光を柔らかく拡散し、心地よい空間を作り出す
     
  • 和室だけでなく、洋室にも合わせやすい
     

【布製襖紙のデメリット】

  • ほこりを吸着しやすい
     
  • 汚れが落ちにくい

 

【こんな方におすすめ】

  • 洋室に和のテイストを、もしくは和室に洋のテイストを取り入れたい
     
  • 優しい雰囲気の部屋を作りたい
     
  • 光の演出にこだわりたい

 


 

③ビニール製襖紙

ビニール製襖紙は、耐久性と防水性に優れているのが特徴です。

水や汚れに強く、洗剤拭きや水拭きができるのでお手入れが簡単なのが魅力です。

また、耐久性が高く、耐用年数も長いので、紙製のものに比べて張り替えの手間も少なくて済みます。

デザインも豊富で、さまざまな風合い・タッチのものがあります。
 

【ビニール製襖紙のメリット】

  • 子供部屋やキッチンなど、水回りでも安心して使える
     
  • 汚れが拭き取りやすい
     
  • その他の壁紙に比べて比較的安価

 

【ビニール製襖紙のデメリット】

  • 自然素材ではないため、温かみが少ない
     
  • デザインが少し安っぽく見える場合も
     
  • シックハウス症候群のリスクがある
     
  • 布製や紙製に比べてリサイクルの率が低い

 

【こんな方におすすめ】

  • 子供がいる家庭
     
  • ペットを飼っている家庭
     
  • お手入れが簡単なものに交換したい方

④障子紙

障子紙は、襖紙としても使用できます。

障子特有の透け感が特徴で、太陽光が入りやすく、お部屋が明るくなります。
 

【障子紙のメリット】

  • 光を通すことで、部屋を広く見せる効果がある
     
  • 自然光をよりたくさん室内に取り込むことができる

 

【障子紙のデメリット】

  • ほこりが付きやすく、汚れやすい
     
  • 耐久性が低い

 

【こんな方におすすめ】

  • 部屋を明るくしたい
     
  • 涼しげな印象の部屋にしたい

襖の張り替えで快適な住まいに!

襖紙には、調湿効果や空気清浄効果、保温・断熱効果など、快適な住環境を作ってくれる優れた機能があることがわかりました。

しかし、襖紙は時間の経過とともに劣化し、破れたり、組織がボロボロになったりして、徐々にその機能は失われていきます。

 

襖の持つ性能を正しく維持するためには、定期的な襖紙の張り替えが必須となります。

この章では、襖の機能の維持に役立つ、襖紙の張り替えについての知識をご紹介いたします。

 

襖紙の寿命は約10年

襖の表面に張ってある襖紙は、日光や湿度の変化などで経年劣化していき、10年ほどで寿命を迎えるといわれています。

ただし、直射日光が長時間当たる場所や、湿度の多い環境では、襖紙の劣化するスピードが早まるため、より頻繁な交換が必要となります。

また、襖紙が衝撃などで破れてしまった場合も、襖の持つ建材としての機能が大きく失われてしまうため、早急に張り替える必要があります。

 

襖の張り替え工賃

襖紙の張り替え工賃は、一般的な大きさの襖一枚あたり、片面約3,000円〜が相場になっています。

ただし、グレードが高い襖紙に張り替える場合や、大きなサイズの襖の張り替えは、より高額の工賃が必要となります。

会社によって工賃の見積もり方法やオプション料金に差があるため、いろいろなサービスを比較検討してみるのがおすすめです。

 

さまざまな機能の襖紙がある

昨今では、襖紙の持つ建材としての魅力やメリットが再注目されており、多くの建具メーカーが新たな機能を持った製品を日夜開発しています。

 

オーガニック襖紙 :

天然の素材のみで作られた襖紙で、ホルムアルデヒドなどのシックハウス症候群の原因となる物質を含んでいません。張り替えの際の糊などにも化学製品を使っていないので、化学物質アレルギーの方でも安心です。

 

調湿性特化襖紙 :

素材に珪藻土などの調湿性の高いものを使った襖紙です。襖紙が本来持っている調湿機能をさらに高めたもので、防臭効果にも優れています。

 

耐水襖紙 :

耐水性の高い素材で作られた襖紙です。シミやカビなどに強く、汚れても洗剤や水を使って簡単にお手入れすることができます。

 

抗菌襖紙 :

抗菌加工が施された襖紙です。化学的な抗菌処理を施したものから、柿渋などの抗菌性の高い染料を使って染めた天然工法のものまで、さまざまな種類があります。抗菌性が高い襖紙を採用することで、感染症の予防や、カビの繁殖などを防ぐことができます。

 


 

張り替えは専門業者に依頼を

襖紙はホームセンターなどでも購入できるため、DIYで張り替えをすることも可能です。

が、シワなくキレイに襖紙を張るには、高い技術が必要となります。一見キレイに張れたように見えても、よくみると襖紙にゆるみやたるみなどが気になる、ということも珍しくありません。

かたや、プロが張り替えた襖は、襖紙がピンと気持ちよくキレイに張られ、お部屋の印象まで違って見えるほど美しく仕上がります。

ただし、張り替えのクオリティは会社によって全然違うこともよくありますので、良い業者を見つけるには、いろいろな会社を比較検討することが大切です。


いかがでしたでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

今回の記事で、襖紙にはお部屋の温度・湿度を調整したり、空気をキレイにしてくれるなど、快適な住環境のための嬉しい機能がたくさん備わっていることをご紹介させていただきました。また、襖紙にもさまざまな種類があり、それぞれに特徴があることも解説させていただきました。

 

そんな襖の持つ機能性を最大限に維持するには、定期的な襖紙の張り替えが重要です。

襖紙の寿命は平均10年ですが、お手入れの頻度や、襖が設置された環境によって、劣化のスピードが変わります。

襖紙は定期的に点検をして、劣化や損傷が著しい場合は早めに張り替えを行いましょう。

 

昨今では高機能の襖紙もさまざま登場していますので、張り替えのタイミングでより高機能の襖紙に交換するのもおすすめです。


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