この記事をご覧の皆様は、リフォームについての情報を知りたい、あるいは具体的にリフォームを検討している、という方が多いのではないかと思います。
実は、国や自治体から、リフォーム費用の一部を補助してくれる制度があるのをご存知ですか?補助金制度を上手く利用すれば、より快適な住まいを経済的に実現できるかもしれません。
今回の記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが、リフォームに使える補助金制度について、その目的や対象となるリフォーム、そして襖の張り替えにも助成金制度が使えるのかどうかについて、詳しく解説します。
リフォームに使える補助金制度の解説
国や自治体などの行政は、災害対策や環境対策、高齢化対策のために、自宅を改修しようと検討している方に向けて、さまざまな補助金・助成金を出しています。
しかし、一口に助成金制度や補助金制度といわれても、ややこしくて理解できない、という方も多いのではないでしょうか。
この章では、そんな住宅リフォームに利用できる補助金・助成金についての基礎的な知識を解説させていただきます。
リフォーム用助成金制度の目的は社会の課題解決
各自治体が提供しているリフォーム用の助成金制度は、住宅の高性能化による災害対策、高齢者の生活利便性の向上など、主に日本社会が抱える問題を解決することを目的として創設されています。
そのため、「家の壁紙をおしゃれにしたい」、「照明を派手なものに交換したい」、といった個人的な目的のためのリフォームは、助成金の対象となりません。
リフォームに助成金を活用するには、以下のような要件を満たしている必要があります。
助成金制度が適用される案件①住宅の性能向上のためのリフォーム
- 断熱材の追加や高性能窓への交換など、住宅のエネルギー効率を向上させ、CO2排出量の削減に貢献するようなリフォームの場合は、助成金制度を利用できる可能性があります。
- 耐震補強工事など、災害対策のためのリフォームには、助成金制度がおりる可能性が高まります。
- 段差の解消や手すりの設置など、高齢者や障がいのある方が安心して暮らすためのリフォームには、助成金制度が活用できる場合があります。
助成金制度が適用される案件②住環境の改善のためのリフォーム
ホルムアルデヒドの少ない建材を使ってのリフォームなど、室内環境の改善により、アレルギーやシックハウス症候群の予防に寄与するような工事の場合は、助成金制度を活用できる可能性があります。
助成金制度が適用される案件③地域社会の活性化に繋がるリフォーム
- 老朽化した住宅の改修を促し、地域の住宅ストックの質を高めるようなリフォームには、助成金制度が活用できる場合があります。
- その地域で事業を営む方が事業を拡大させるために必要な工事を行う場合、助成金制度が活用できる可能性があります。事業用の施設や福利厚生のための施設の増設といった、地域産業の振興に貢献するような工事がその対象となります。
助成金支給額の計算方法
助成金制度は、リフォーム費用を全額支給してくれるものは少なく、大抵の制度には「上限額」と「%」が設定されています。
補助金制度の説明文に記載されている「上限額」と「%」は、それぞれ以下のことを意味します。
【上限額とは?】
補助金として受け取ることができる金額の最大値のことです。
具体的な例 :
- 「補助金上限額は100万円です」という場合、どんなに費用がかかっても、補助金として受け取れる金額は最大100万円ということです。
- 補助対象経費が150万円かかったとしても、補助金は100万円が上限となります。
【%とは?】
補助対象経費に対して、補助金がどの程度の割合で支給されるのかを示す割合のことです。補助率とも呼ばれます。
具体的な例 :
- 「補助率は30%です」という場合、補助対象経費の30%が補助金として支給されるということです。
- 補助対象経費が100万円かかった場合、補助金として30万円が支給されます。
【上限額と%の関係】
どちらが適用されるの? :
- 上限額と、補助率で算出した金額のどちらか、低い方が実際の補助金額となります。
- 例えば、補助対象経費が100万円で、補助率が30%、補助上限額が50万円の場合、補助金として受け取れる金額は30万円となります(上限額は50万円ですが、補助率30%の方が金額が少なくなるため、%の方が適用されます)。
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襖の張り替えにリフォーム助成金を使える?
リフォーム用の助成金は、住宅の改修によって社会問題を解決することを目的として創設されています。上の章でも述べた通り、個人的な目的のためのリフォーム工事は、助成金制度の対象にはなりません。
襖紙の張り替えは、社会問題の解決に寄与するリフォーム工事とはいえないため、襖の張り替えそのものは助成金制度の対象となることはありません。
また、襖紙の張り替えは、 建物の構造やデザイン、個人の好みによって、必要な材料や工事が大きく異なります。そのため、一律の基準で補助金を支給することが難しいという事情もあるようです。
さらに、襖の張り替えは、大規模なリフォームに比べて工事費が比較的安価であるため、補助金の対象になりにくいという側面もあります。
助成金が使える可能性がある例①バリアフリーの襖にリフォームする
襖を開閉しやすい機構のものにかえる、襖の敷居を撤去するなど、バリアフリーの仕様のものにリフォームする工事には、助成金を利用できる可能性があります。
扉などのバリアフリー化工事には、段差の少ないレール式の引き戸に変更する、車椅子の方でも開きやすい構造の扉に変えるなどの工事が含まれます。
助成金が使える可能性がある例②環境に配慮した建材の襖にする
既存の襖を、環境負荷の少ない建材に変更する工事の場合は、助成金制度が活用できる可能性があります。
環境負荷の少ない建材には、
- 紙製や布製などリサイクル率の高い素材を使っている
- 生産の過程で出る二酸化炭素の量が少ない
- サステナブルマークなどの認証を受けている
といった特徴のあるものが含まれます。
助成金が使える可能性がある例③災害の予防に役立つ建材に交換する
- 燃えにくい素材の襖など、災害時の延焼を防ぐ素材の製品に変える
- 大きな地震が起きた際に開いて中身が飛び出さないような機構の襖に変える
こういった、災害の予防に役立つような襖にリフォームする場合には、補助金制度が適用できる可能性があります。
リフォームについては専門家に相談を
リフォームに助成金制度を活用するには、制度についてのさまざまな知識が必要となります。
役所の職員やリフォーム業者、行政書士などが、各種助成金制度の専門家です。制度を正しく理解し、賢く利用するためには、専門家のアドバイスを参考にされることをおすすめします。
住宅リフォームの補助金制度は、社会課題の解決を目指すための施策であることがわかりました。
補助金の対象となるのは主に
- 住宅の性能向上(省エネ、耐震、バリアフリー)
- 住環境の改善(室内環境、健康配慮)
- 地域社会の活性化
に関連する工事です。
襖の張り替えに関しては、単なる美観や経年劣化による張り替えは対象外となりますが、以下のような目的を持った改修であれば、補助金の対象となる可能性があります。
- バリアフリー化を目的とした機構の改善
- 環境負荷の少ない建材への交換
- 防災性能の向上を目的とした改修
補助金制度を活用する際は、「上限額」と「補助率(%)」の関係を正しく理解し、より有利な支援を受けられるよう、事前に十分な確認を行うことが大切です。ただし、補助金制度は地域や時期によって内容が異なることもあるため、お住まいの自治体の最新情報を確認しましょう。