建物の美観や機能性を維持するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期清掃は、建物の設備や床、外壁などを定期的に清掃して汚れを落とし、汚れの蓄積による劣化や機能性の低下を防ぐための重要な施策です。
また、ビルなどの大きな建造物では、定期清掃が法律で義務付けられていたりします。
そんな定期清掃は通常、清掃会社にお金を払ってやってもらうことが多いです。
しかし、中には自社の社員で実施している、という会社もあったりします。
定期清掃を外注するのと自社対応するのは、どちらが良いのでしょうか?
この記事では、快適な住環境づくりに日々携わっているKIREI produceが、定期清掃の外注と自社対応、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
ビルオーナーさんや自社ビルを持つ社長さんにぜひ読んでいただきたい内容となっておりますので、最後までお読みいただけると幸いです。
定期清掃とは?
定期清掃とは、読んで字の如く、時期を決めて周期的に実施する清掃作業のことです。
定期清掃には、毎日〜1週間に数度実施する日常清掃では作業できない細かい場所や、特殊な手順・道具が必要な箇所のお掃除をして衛生状態を保つ、という役割があります。
オフィスビルなどのビルには、ビル管理法(建築物における衛生環境の確保に関する法律)という法律が適用され、ビルオーナーやビル管理士はこの法律を遵守することが義務付けられています。
ビル管理法は、ビルに関わるすべての人が、ビルを快適に利用することができるようにすることを目的として制定された法律です。
定期清掃もビル管理の一環としてビル管理法に定められています。ビル管理法上で定期清掃は、例えば窓ガラスの清掃は年に4〜6回必ず実施するなど、細かく規定されています。
定期清掃の作業内容
定期清掃には、以下のような作業が含まれます。
- 床の表面洗浄とワックスがけ
- ガラス清掃(高所を含む)
- エアコンクリーニング
- 厨房の清掃(レンジフード、コンロ、グリスフィルターなど)
- 換気扇の清掃
- カーペットの洗浄
- ブラインドやサッシの清掃
- 照明器具の清掃
- トイレの分解洗浄
- 外壁の高圧洗浄
これらの作業には特殊な技術や薬剤・道具が必要となるため、通常は専門的な技術を積んだサービスマンが作業にあたることになります。
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定期清掃は外注?自社対応?それぞれのメリット・デメリットを解説
定期清掃は専門の知識や技術が必要となるため、専門のサービスマンがいる清掃会社に外注するのが確実かつ安全です。
しかし、中には自社ビルの定期清掃を自分の会社で実施している企業もあります。
定期清掃は外注と自社対応、どちらで実施するのが良いのでしょうか?
この章では、定期清掃の外注と自社対応、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
定期清掃を外注するメリット
①安全で効率のいい作業をしてもらえる
安全で効率のいい作業をしてもらえる、というのは、清掃会社に定期清掃を依頼するメリットの一つです。
オフィスビルなど、物や人が多く存在する空間というのは、清掃の難易度が高く、安全で確実な作業をするには、技術と経験が必要となります。
清掃会社に依頼すれば、腕のいいサービスマンが安全対策をしつつ作業を効率よくこなしてくれるため、安心して現場を任せられるというメリットがあります。
②美しく仕上げてくれる
清掃会社に定期清掃を依頼すれば、毎度クオリティの高い清掃作業を実施してもらえるというメリットもあります。
清掃会社のサービスマンは、現場を美しく仕上げるためのテクニックを熟知しており、みな決められた時間内にハイクオリティな清掃をするスキルを持っています。
③万が一の場合も安心
大手の清掃会社は、ほとんどが損害賠償保険に加入しています。
そのため、現場で不慮の事故が起こった場合も、速やかに保険で補償をしてもらえます。
定期清掃を外注するデメリット
①コストがかかる
定期清掃を他の会社に外注した場合、毎度の清掃ごとに作業代金がかかる、というデメリットがあります。
特に大きなオフィスビルなどでは、毎度の清掃費用も高額になることが多く、年間で見るとこれらのコストが財政に与える影響は無視できないものとなります。
②スケジュール調整が面倒
清掃会社に定期清掃を外注する場合、業者とスケジュールを調整して作業の日程を決める必要があります。
清掃会社には繁忙期があり、特に年末や春先、夏場などは注文が殺到するため、清掃会社のスケジュールを押さえにくくなる傾向にあります。
③会社によってクオリティがバラバラ
清掃業界には明確な品質基準というものがなく、会社によって品質に大きな差があります。
数おおく存在する清掃会社の中から、質の高い作業をしてくれる会社を見つけ出すのはそれなりに骨の折れる作業です。
また、定期初回こそ気合を入れて作業してくれたのに、2回目以降、作業が徐々に適当になっていく業者が多いのも悩ましい点です。
定期清掃を自社対応するメリット
①比較的コストを抑えられる
定期清掃を自社で対応した場合、清掃会社に発注するよりも、一度の作業にかかるコストが低く抑えられるというメリットがあります。
清掃会社から請求される費用には、作業そのものの工賃以外に、駐車場代や燃料代、場合によっては高速道路料金などの諸経費が含まれることがありますが、自社対応をすればこれらの経費を度外視することができます。
②スケジュール調整が容易
自社対応の場合は、自分たちの予定に合わせて作業ができますので、業者とスケジュールを擦り合わせたりといった面倒なうち合わせをする手間が省けます。
③融通が利きやすい
自社対応で定期清掃を実施すれば、「今月はイレギュラーで別の作業をやってほしい」、「この箇所は後回しにしてほしい」、「来月は予定が立て込んでいるのでスキップしてほしい」など、自社の都合での作業変更ができたりと、融通が利きやすいというメリットがあります。
また、急遽予定が入ったので今回の作業は中止にしてほしい、といった突然のキャンセルでも、キャンセル料などの違約金を気にする必要がないというメリットがあります。
定期清掃を自社対応するデメリット
①クオリティは低くなる
自社対応での定期清掃は、清掃について専門的な研修を積んでいない人間が作業することが多いので、清掃会社に依頼した場合に比べると、どうしても作業のクオリティが見劣りするというデメリットがあります。
車内に清掃専門の部署を設けている会社もありますが、専門部署の設置は社員教育や技術研修などのコストがかかるため、清掃会社に外注する場合に比べてお得になるかと言われると疑問が残ります。
②万が一の場合は自己責任
自社対応の場合、清掃中に発生した事故やアクシデントは、すべて自社で対応することとなります。
また、専門の教育を受けていない作業員が作業するため、清掃会社の作業に比べて、安全性や効率など面でリスクがあると言えます。
③長期的にはコストが高くなることも
清掃によって汚れを取り除くことで、汚れによる劣化や建物の機能性の低下を防ぐことができるというメリットがあります。
しかし、それはあくまで「適切なタイミングで適切な清掃メンテナンスをできている場合」に限られます。
建物の経年による劣化を見極め、清掃のルーティーンを組み、劣化を未然に防ぐための適切なメンテナンスを施すには、作業を担当するサービスマンの知識や経験が豊富でなければなりません。
自社対応の場合、作業にあたるのは、こうした知識や経験のある人材ではないため、長期的に見ると、設備の劣化による故障や破損のリスクが大きくなるというデメリットがあります。
メリットデメリットを把握して総合的に判断しましょう
定期清掃を外注するのか、自社で対応するのか。どちらにもメリットとデメリットがあることがわかりました。
コスト面で考えると自社対応の方が魅力的ですが、「汚れを落として建物を清潔に保ち、建材が持っている本来の機能性を維持すること」を目的と考えると、清掃会社に依頼する方が良いと言えるでしょう。
が、清掃会社に依頼する場合も、品質が高く価格が適正な会社を見つけるのはなかなか困難であり、業者を選定する際は慎重に吟味する必要があります。
定期清掃の依頼先を考える際は、自社の方針と照らし合わせ、最も適切な手段を選ぶことが重要です。
定期清掃は、建物の衛生状態の維持、経年劣化による機能性の低下防止、資産価値の目減りを防ぐ、など様々なメリットがあります。
また、ビルなどでは定期清掃がビル管理法で実施が明文化されており、オーナーやビル管理士は定期清掃を必ず実施しなくてはなりません。
今回の記事では、そんな定期清掃を外注するべきか、それとも自社で対応するべきか、そのメリットやデメリットを比較しました。
- 定期清掃は清掃会社に外注するパターンと、自社の社員で実施するパターンとがある
- 定期清掃には特殊な薬剤や機械を使用するなど、専門知識の必要となる作業がある
- 外注するメリットには、クオリティの高い清掃をしてもらえる、安全な作業をしてもらえる、万が一の場合の保証が充実している、などがありました。
- 一方、外注のデメリットには、コストがかかる、スケジュール調整が面倒、会社によってクオリティがバラバラ、などがありました。
- 自社対応するメリットには、コストが抑えられる、スケジュール調整が容易、融通が利きやすい、などがありました。
- 自社対応のデメリットには、清掃クオリティが低い、万が一の場合は自己責任、長期的な修繕コストが高くなる可能性がある、などのデメリットがありました。
いかがでしたでしょうか?
KIREI produceでは今後も住環境に関するライフハックをどしどし発信していきます!
次回の更新もどうぞお楽しみに!