和の趣きを感じさせるふすま。
日本の伝統的な建具として、長年私たちの生活に寄り添ってきました。
しかしふすまは、定期的な張替えが必要であり、忙しい現代にあっては、メンテナンスの手間をストレスに感じるという人も少なくありません。
そんなふすまを引き戸へリフォームをした、という方が、近年にわかに増えています。
引き戸へのリフォームは、和の雰囲気は残しながら、現代の暮らしに合わせたアップデートを実現できる、注目のリフォーム方法です。
この記事では、本記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが、ふすまから引き戸への交換について、メリットから費用、工事期間まで、すべての疑問にお答えしていきます。
ふすまの張替えのタイミングで検討したい引き戸へのリフォームについて、詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ふすまを引き戸にするメリット①お手入れしやすくなる
- ふすまを引き戸にするメリット②機能性の向上
- ふすまを引き戸にするメリット③部屋の雰囲気を一新できる
- ふすまを引き戸にするメリット④バリアフリー化
ふすまを引き戸に!?メリットをご紹介!
ふすまは、戸枠に襖紙と呼ばれる紙を貼った建具で、古くから日本の住宅に部屋の仕切りとして使われてきました。
和風で落ち着いた印象が魅力のふすまですが、襖紙は紙なので劣化しやすく、また衝撃などで破れることもあり、定期的に張り替えが必要となります。
そんな張り替えの手間やコストから解放されたい、という人のために、近年ではふすまを木製や樹脂製の引き戸にリフォームする手法が登場しています。
この章では、ふすまを引き戸に交換するメリットについて解説していきます。
ふすまを引き戸にするメリット①お手入れしやすくなる
襖は、部屋と部屋の間の熱の移動を抑制する効果があります。
襖の両面に張ってある襖紙の間には、空気の層が作られます。この空気の層が熱を遮蔽し、室内の気温を一定に保ってくれる効果があるといわれています。
冬は暖気を逃がさず、夏は涼しい空気を保つことで、室温を快適に保ちます。
ふすまを引き戸にするメリット②機能性の向上
襖は、敷居の不具合や襖枠の変形などで開閉がしにくくなることがありますが、最新の開閉機構が搭載された引き戸にリフォームすることで、スムーズに開閉できるようになります。
特に高齢者やお子様がいるご家庭では安全性も高まります。
また、最近では、遮音性や断熱性に優れた引き戸も登場しています。最新式の引き戸に交換することで、隣の部屋の音漏れを防いだり、冷暖房効率を上げたりすることができます。
ふすまを引き戸にするメリット③部屋の雰囲気を一新できる
襖は和風なデザインが多く、周りの洋室とのギャップに違和感を感じることがあります。引き戸にリフォームすることで、部屋全体の雰囲気を統一し、より洗練された空間を作ることができます。
さらに、引き戸には、様々なデザインや素材のものがあります。モダンなデザインから、木目調の温かみのあるデザインまで、自分の好みのスタイルに合わせて選ぶことができます。
ふすまを引き戸にするメリット④バリアフリー化
襖の下枠部分を敷居というのですが、高齢の方がこの敷居につまづいて転倒する事故がよく発生します。最新の引き戸では、レール式の敷居などが開発されており、この敷居の段差が解消されています。
最新式の引き戸に交換することで、ふすまの敷居をなくし、バリアフリーにすることができます。
熟練の職人による最高級の仕事
住宅リフォームのご相談は、建築のスペシャリストが多数在籍するKIREI produceへ!全国規模の職人ネットワークを持つKIREI produceは、あなたのご要望にきめ細かくお応え可能です!ふすまから引き戸へのリフォームもおまかせください!
ふすまを引き戸にするには?よくある疑問
ふすまを引き戸にリフォームすることには、さまざまなメリットがあることがわかりました。
では、実際にふすまを引き戸にリフォームしようと思ったら、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?
この章では、ふすまを引き戸にするにあたって、多くの方が抱える疑問にお答えしていきます。
Q1.工事期間はどのくらいかかりますか?
一般的な6畳間ですと、ふすまから引き戸への交換工事は通常1日~2日程度で完了します。
ただし、工事内容によって変動があります。例えば、枠の交換が必要な場合や、複数の部屋を同時に工事する場合は、さらに日数が必要になることがあります。
Q2.既存の枠はそのまま使えますか?
既存枠をそのまま引き戸のレールに使えるかどうかは、場合によります。
レールの規格が合えば既存の枠を活用できることもありますが、多くの場合は枠の交換が推奨されます。これは、古い枠が経年劣化している可能性や、新しい引き戸の重量に適していない可能性があるためです。
Q3.引き戸の種類は選べますか?
引き戸にはさまざまなタイプ・デザインのものがあります。
- 障子調の和風デザイン
- ガラス入りの明るいタイプ
- 木目調の落ち着いたデザイン
- 防音性を重視したタイプ
素材や色、デザインなど、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
Q4.費用の相場はどれくらいですか?
標準的な工事の場合ですと、工賃の内訳は以下のようになることが多いようです。
- 引き戸本体価格1枚あたり:3~8万円
- 枠の交換:2~4万円
- 工事費:3~5万円
合計すると、一か所あたり8~17万円程度が目安となります。
ただし、高級な素材や特殊な工事が必要な場合は、より多くの予算が必要となります。
障子紙は、襖紙としても使用できます。
障子特有の透け感が特徴で、太陽光が入りやすく、お部屋が明るくなります。
Q5.引き戸交換はDIY可能ですか?
経験者であれば可能ですが、以下の理由から専門業者への依頼をお勧めします。
- 正確な採寸と調整が必要であり、寸分でも狂いがあると、建て付けが悪くなるなどの不具合が発生する可能性があります。
- 引き戸本体は重量があり、取り扱いに力が要ります。
- 引き戸の取り付けには、専門工具が必要となる場合があります。
- 建物の中には、建築基準法により、引き戸を取り付けることができない箇所があります。法律に適合しているかどうかを知るには、専門的な知識が必要となります。
Q6.工事後のメンテナンスは?
引き戸は基本的にふすまより耐久性が高く、メンテナンス頻度は少なくなります。
定期的なレールの清掃や、年に1-2回程度の動作確認が主な手入れとなります。
Q7.防音性は変わりますか?
一般的に、引き戸の方がふすまより防音性に優れています。特に、気密性の高い引き戸を選べば、さらなる防音効果が期待できます。
ただし、完全な防音には専用の防音引き戸を選ぶ必要があります。
Q8.断熱効果はどうですか?
引き戸は構造上、ふすまより断熱性が高くなります。
ふすまから引き戸にリフォームすることで、冷暖房の効きが良くなる、結露が軽減される、空調費の節約につながる、といったメリットが期待できます。
引き戸のリフォームに不安がある場合は、まずは専門業者に相談することをお勧めします。現地調査などを含め、専門業者と綿密に打ち合わせることで、お客様のご自宅に最適なリフォームを受けることができます。
ふすまから引き戸への交換は、暮らしの質を高めるリフォームであることがわかりました。
引き戸へのリフォームは、メンテナンスの手間軽減、機能性の向上、デザイン性の確保、そしてバリアフリー化まで、現代の住まいに求められる要素を総合的に改善できる可能性を秘めた魅力的な選択肢です。
工事費用は一か所あたり8~17万円程度と、決して安価とはいえませんが、以下のような長期的なメリットを考慮すると、その費用に見合った価値が十分にあるといえます。
- 定期的な張り替え費用が不要に
- 冷暖房効率の向上による光熱費の削減
- 防音性能の向上によるストレス軽減
- バリアフリー化による安全性の確保
ただし、工事の実施にあたっては、建築基準法への適合や、既存の枠の状態確認など、専門的な判断が必要となります。まずは信頼できる業者に相談し、ご自宅の状況に合わせた最適なプランを検討することをお勧めします。
和の趣は残しつつ、現代の暮らしに合わせたアップデート。それが、ふすまから引き戸へのリフォームがもたらす、新しい住まいの形です。