塗装工事の工期管理と納期短縮の秘訣: プロ施工者の視点

2025/03/17

塗装工事ではまず足場組み立てからスタートすることが多いです。施工前の準備段階から完成まで、通常7~10日程度かかります(2階建ての住宅の場合)。

塗装工事の納期は施主様にとって非常に気になるポイントで、「いつまでに終わるのか」というご質問はいつもいただきます。
私たち施工業者も、この点を念頭に正確なスケジュール管理を心がけています。

 


 

目次

■ 納期を左右する主な要素

  • 天候・季節
     
  • 現場の環境
     
  • ③他工事との兼ね合い
     
  • 資材の調達
 

■ 納期短縮のコツ:プロの実践例

  • 施工時期の選定
     
  • 乾燥時間の短い塗料選び
     
  • 作業人数の調整
     
  • トラブルへの備え

 

■まとめ


納期を左右する主な要素

塗装工事の納期は単なる日数の足し算ではなく、現場ごとの条件やタイミングで大きく変動します。以下のポイントを押さえておくと、工期の理由が明確になります。

 

天候・季節

雨が続く梅雨や台風シーズンは施工が中断しやすく、塗料の乾燥時間も延びます。
例えば東京都内では6月~7月の梅雨時に工期が1ヶ月以上延びるケースもあります。冬場は気温低下で乾燥が遅くなるため、凍結や霜にも注意が必要です。
 

現場の環境

工事現場の場所や周辺環境も影響します。狭い住宅地や集合住宅では足場の組み立てや養生に時間がかかり、安全対策のため施工時間が制限されることもあります。工事を行うスペースが限られると、一度に作業できる人数が減り、結果的に工期が長引きやすくなります。

 

他工事との兼ね合い

塗装工事は通常、外構や内装など住宅全体の工程の一部です。基礎工事、屋根工事、電気工事など前の工程が終わらないと、塗装作業に入れません。たとえば屋根を同時に塗装する場合はプラス約3~4日かかります。前工程の遅れはそのまま納期延長につながるので、全体工程の連携が重要です。

 

資材の調達

特殊な塗料や高機能塗料を使う場合、手配や配送に時間がかかることがあります。新型コロナ以降、世界情勢や物流の影響で部品・材料の調達遅延が起こりがちです。万が一資材が不足したり、予定外の資材変更が必要になると、急な工期延長の原因になります。

 


納期短縮のコツ:プロの実践例


これらの課題をクリアし、効率的に工期を短縮するにはどうすればよいでしょうか。私たちが日常の施工現場で実践しているポイントをご紹介します。

 

施工時期の選定

天候リスクが低い時期を選びます。たとえば、東京近郊では梅雨や台風の時期(6~8月)を避けて春先や秋口に工事を計画すると、雨での中断が減りスムーズに進行します。一方、夏は温度が高く塗料の乾燥は早まりますが、ゲリラ豪雨や夕立に注意が必要です。可能であれば、気象データを参考にベストシーズンを狙うことが工期短縮につながります。
 

乾燥時間の短い塗料選び

使用する塗料によって塗装の乾燥・硬化時間は大きく変わります。近年は乾燥時間を短縮した種類の塗料が増えています。たとえば一般的に23℃環境で4時間ほど乾く塗料でも、製品によっては2~3時間で乾くものがあります。

工期を意識するなら、なるべく乾燥が速い塗料を選ぶのも手です。私たちもお客様の予算や条件に合わせて最適な塗料を提案しています。
 

作業人数の調整

職人を増やして同時進行することで全体の工期を短縮できます。ただし、職人の技量にばらつきがあるとムラが生じるリスクがありますし、人件費も上がります。当社では、日頃から信頼できる職人でチームを組み、適切な人数で無理なく作業を進める体制づくりをしています。信頼できる人員配置は短期施工でも品質を落とさないための重要なポイントです。
 

トラブルへの備え

現場では予期せぬトラブルがつきものです。資材の発注ミス、図面と実際の差異、近隣からのクレームなど、どんな事態も考えられます。こうした事前のトラブルを避けるには、施工前の丁寧な現地確認と、業者同士の密なコミュニケーションが欠かせません。

当社では報告連絡をシステム化し、問題が発生したら即時に共有・対処する体制を整えています。連絡体制を強化することで、問題発覚後の対処を速やかに行い、結果として納期遅延を防いでいます。
 


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外壁塗装の簡単な施工スケジュール例


参考までに、2階建て戸建住宅の外壁塗装で一般的な日程の目安を示します。
 

足場組立(1~2日)

職人が安全に作業できるように足場を設置します。足場は塗装の「土台」とも言える工程なので、組み立ては慎重に行います 。
 

高圧洗浄・清掃(1日)

既存の汚れや旧塗膜、カビ・コケなどを高圧洗浄機で落とします。下地がきれいでないと塗料が密着しないため、品質を左右する大事な工程です。
 

養生・下地補修(1~2日)

塗ってはいけない部分をビニールなどで養生し、ひび割れやシーリング切れなどがあれば補修します。ここで手抜かりがあると塗装後に不具合が出やすくなるため、丁寧に作業します。
 

下塗り・中塗り・上塗り(3~4日)

下塗りで接着力を高め、中塗り・上塗りで仕上げます。塗り回数や塗膜の厚みで日数は変わりますが、通常は合計で2~3回塗り重ねます。
 

最終確認・足場解体(1日)

塗り残しのチェック、養生はがし、足場解体・清掃を行い、全体の検査をして完了です。


合計すると約7~10日間、屋根塗装を同時に行う場合はさらに3~4日プラスになります。
天候や職人数によって多少前後しますが、おおよその目安としてお考えください。


まとめ


塗装工事の工期には、天候や現場環境、他の工事との兼ね合い、資材調達など多くの要素が絡みます。特に雨風が続く季節や前工程の遅れ、資材不足などが重なると、工期は大幅に延びる可能性があります。一方で、施工時期の工夫や効率的な塗料選び、適切な人員配置、密なコミュニケーションといった対策によって、遅れを最小限に抑えることも可能です。

 

ただし、いくら納期を短くしようとしても、品質を犠牲にするのは得策ではありません。実際の現場で学んだのは、「急いでも丁寧に」ということ。塗装前の下地処理にしっかり時間をかけてこそ、仕上がりが美しく、塗膜の耐久性も上がります。私たちKIREI produceでは、迅速かつ高品質な施工をモットーに、お客様の納期と完成度を両立させることを心がけています。

  

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