狭小住宅が増え、収納スペースの確保が課題となる今、和室の新しい活用法として注目を集めているのが「畳下収納」です。
単なる床下空間を、魅力的で実用的な収納エリアに変える。伝統的な和の空間に現代的な利便性をもたらした画期的な収納、それが畳下首脳なのです。
本記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが畳下収納のメリットと注意点について、具体的にご紹介していきます。
和室の新たな可能性を、一緒に探っていきましょう。
- メリット① 収納スペースの確保
- メリット② 外から目立ちにくい
- メリット③ 転倒リスクの低減
- 注意点① 湿気対策
- 注意点② 虫の侵入
- 注意点③ 定期的な表替えをしましょう
- 注意点④ 収納物に気をつけましょう
和室に畳下収納を設置するメリット
床下収納と聞くと、キッチン床などのフローリングに設置してあるものを想像される方が多いと思いますが、実は近年、畳の下に床下収納を設置する、「畳下収納」が増えています。
畳下収納を設置するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
この章で一緒に見ていきましょう。
畳下収納のメリット①収納スペースの確保
畳の下というデッドスペースを有効活用することで、収納スペースを大幅に増やすことができます。畳の下は、季節物の衣類、布団、大きな荷物など、普段使わないものを収納するのに最適です。
また、和室の床下収納は、畳一畳分という比較的大きなスペースを収納にできるという点も魅力的です。
畳下収納のメリット②外から目立ちにくい
フローリングに設置した床下収納は、フローリング板を区切って扉を設置しますので、上から見ると、その位置に床下収納があることが一見してわかってしまいます。
しかし、和室の場合は、畳一畳をそのまま床下収納の蓋・扉として活用できますので、パッと見でどこに床下収納があるのかわからず、目立ちにくいというメリットがあります。
畳下収納のメリット③転倒リスクの低減
洋室に床下収納を設置すると、収納扉の枠などがフローリング上に段差としてできてしまいます。とても軽微な段差ではありますが、高齢者など運動機能が衰えている人にとっては、こうした段差も転倒のリスクとなることがあります。
反面、和室の畳下であれば、こうした転倒のリスクが低減できるほか、万が一転倒した場合も畳のクッション性により、大怪我をするリスクが少なくなります。
熟練の職人による最高級の仕事
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畳下収納の注意点
便利で効率的な空間活用が可能となる畳下収納ですが、使用にあたってはいくつか注意しなければならない点があります。
この章では、畳下収納の注意点について解説していきます。
注意点① 湿気対策
畳下は湿気がこもりやすく、カビが生えやすい環境です。収納する前に、防虫剤や除湿剤を置き、定期的に換気を行いましょう。
また、収納している物の湿気が畳に移り、畳がカビてしまうこともあります。収納する前に、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。
注意点② 虫の侵入
床下はゴキブリなどの害虫の隠れ家になりやすい場所です。収納する前に、しっかりと掃除を行い、虫よけ剤などを設置しましょう。
布団や衣類を収納する場合は、定期的に天日干しをするなど、ダニの繁殖を防ぎましょう。
注意点③ 定期的な表替えをしましょう
畳の耐用年数は10〜20年といわれています。
しかし、定期的に表替えなどのメンテナンスをすると、より長く使用することが可能となります。きちんとメンテされた畳の中には、50年以上も実用されているものもあります。
畳は、芯材である畳床と、イグサが使われた畳表、畳をまとめる畳縁で構成されています。畳床が劣化すると畳は使えなくなってしまいますが、畳表や畳縁を交換する「表替え」を定期的に実施していれば、畳床はより長持ちするようになります。
畳下収納の上にある畳も、表替えが可能です。定期的に表替えをして、畳を健全な状態に保ちましょう。
注意点④収納物に気をつけましょう
畳下収納は、基本的に和室に設置されています。
そのため、キッチンなどにある床下収納と同じ感覚で調味料などを畳下収納に仕舞うと、湿気で畳が腐ったり、不快な害虫が発生してしまうこともあります。
畳下収納に収納する物は、衣類や工具類など、湿気や害虫が発生しにくいものにしましょう。
畳下収納は、和室の新しい可能性を切り開く画期的な収納建具であり、単なる収納スペースにとどまらない魅力を秘めています。従来の「デッドスペース」という概念を覆し、和の空間に現代的な利便性をもたらす、まさに伝統と革新の融合点と言えるでしょう。
最大の魅力は、3つの大きな利点にあります。
第一に、畳の下という隠れたスペースを最大限に活用できる収納力。
第二に、室内に違和感なく溶け込む外観の美しさ。
そして第三に、高齢者にも優しい安全性です。
一方で、畳下収納を成功させるカギは、丁寧なメンテナンスにあります。
湿気対策、害虫予防、定期的な表替え、そして適切な収納物の選択が、快適で長持ちする畳下収納の秘訣となります。
これからの日本の住空間において、畳下収納はただのトレンドではなく、伝統的な和の空間と現代的な生活様式を見事に調和させる、新しい住まいの提案と言えるでしょう。伝統を守りながら、暮らしの質を向上させる—そんな、私たちの生活に寄り添う革新的なソリューションなのです。
次回の更新もどうぞお楽しみに!