施設を安全に、そして長く使い続けるために欠かせないのが日常点検です。定期的な点検は『面倒くさい』『時間の無駄』と思われがちですが、実はとても大切な意味があるのです。
今回は、日常点検の3つの重要な意義と、具体的な点検方法についてご説明します。
施設管理の専門家によると、日常点検を怠ると予期せぬ事故やトラブルのリスクが約3倍に跳ね上がるとされています。
また、適切な点検・メンテナンスを行うことで、施設の寿命を最大50%延ばすことができるというデータもあります。
本記事では、美しい住環境に日夜関わっているKIREI produceが、施設の日常点検の意義と、各箇所の点検の頻度および方法について具体的に解説していきます。
- 日常点検の意義①事故の未然防止
- 日常点検の意義②施設の寿命を伸ばす
- 日常点検の意義③コスト削減
- データでみる日常点検の効果
- 施設の点検頻度
- 各箇所のチェックポイントと点検方法
- 点検時の注意点
施設の安全維持&寿命を伸ばすには日常点検が超重要!
オフィスビルや商業施設などの大型施設には、日常的な点検業務が欠かせません。
なぜ日常点検が重要なのか。それは施設の安全を維持し、建物を長くキレイに使うためです。
しかしながら、日常点検は日々のルーティーンの中で、その意義をしばしば見失ってしまいがちです。
この章では、なぜ日常点検が必要なのか?その理由を今一度具体的に見ていきましょう。
日常点検の意義① 事故の未然防止
点検により、建物の構造や設備の劣化部分を早期に発見することができます。
日常点検を実施することで、小さなひび割れや漏水など、放置すると大きな事故につながる可能性のある問題を未然に防ぐことができます。
また、法規制で定められた安全基準を満たすために、定期的な点検は必須です。消防設備や電気設備など、安全に関わる設備の機能を常に正常に保つことで、火災や感電などの事故を予防できます。
また、日常点検の結果を点検記録として残すことで、担当者の交代時や緊急時の対応をスムーズに行うことができます。人的ミスによる事故を防止し、安全な作業環境を維持できます。
日常点検の意義② 施設の寿命を伸ばす
日常点検を実施することで、劣化部分を発見し、早い段階で適切な修繕を施すことが可能です。結果、建物の寿命を延ばすことができます。
また、小さな修理をこまめに行うことで、大規模な改修工事が必要になるのを防ぎ、長期的な視点で維持費を削減することができます。
建物の状態を良好に保つことで、建物の資産価値を維持することもできます。
日常点検の意義③ コスト削減
定期的な点検により、大規模な修繕が必要となる前に小さな修理を行うことで、トータルコストを削減することができます。
空調設備や照明設備の点検を行い、不具合が起きている箇所を修復することで、エネルギー効率を高め、電気料金などのランニングコストを削減することができます。
建物の状態を良い状態に保っておくと、火災保険などの保険料を軽減できる可能性があります。
データでみる日常点検の効果
ある調査によると、定期的な点検を実施している施設は、未実施の施設に比べて、大規模な修繕費用が平均30%削減されたというデータがあります。
また、ある製造業の事例では、設備の故障による生産停止時間が50%減少したという報告もあります。
熟練の職人による最高級の仕事
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点検の頻度&方法
施設を安全かつ円滑に運用するためには、日常点検が欠かせません。
この章では、建物、設備、電気設備など、各項目の具体的なチェックポイント、点検の頻度、方法、そして注意点について解説します。
施設の点検頻度
点検の頻度は、施設の種類、規模、利用状況、過去の故障履歴などによって異なります。一般的には、以下の頻度が目安となります。
毎日:
重要な設備(消防設備、非常灯など)、共用部分の巡回
毎週:
各室の設備点検(空調、照明、水回りなど)
毎月:
建物全体の外観点検、設備の定期的な清掃
年数回:
専門業者による法定点検(消防設備、電気設備など)各箇所のチェックポイントと点検方法
外観:
外壁のひび割れ、塗装の剥がれ、雨漏りの跡、窓ガラスの破損
屋上:
防水層の剥がれ、排水口の詰まり、植栽の生育状況
廊下、階段: 床の剥がれ、手すりの緩み、照明の不具合
天井:
漏水跡、落下物、照明器具の汚れ
点検方法:
目視による確認が基本です。高所や狭い場所の点検には、脚立や照明器具などを使い、安全に注意して行いましょう。
【②設備】
空調設備:
フィルターの汚れ、異音、冷暖房能力
給排水設備:
水漏れ、排水口のつまり、蛇口の動作不良
消防設備:
消火器の設置状況、消火栓の動作確認、火災報知機の作動確認
電気設備:
コンセントのゆるみ、配線の損傷、照明器具の切れ
点検方法:
各設備の取扱説明書を参照し、メーカー指定の方法で点検を行います。一部の設備は、専門知識が必要な場合もあります。
【③電気設備】
配線:
損傷、断線、過熱
コンセント:
緩み、破損、接触不良
照明器具:
切れ、ちらつき、異音
配電盤:
異音、発熱、異臭
点検方法:
目視による確認に加え、テスターを用いて電圧や電流を測定することもあります。電気工事士などの資格を持つ者に依頼することも検討しましょう。
点検時の注意点
- 高所作業や電気設備の点検時には、必ず安全対策を徹底しましょう。
- 点検結果を記録し、定期的に見返すことで、設備の劣化状況を把握し、適切な対策を講じることができます。
- 点検マニュアルを作成し、担当者全員が共有することで、より効率的な点検を実施できます。
- 専門的な知識や技術が必要な場合は、専門業者に依頼しましょう。
施設の日常点検は、単なるルーティンワークではなく、建物の安全を守り、寿命を延ばすための重要な取り組みです。
日常点検を正しく実施することで、小さな不具合を早期に発見し、大きな事故を防ぐことができます。不具合を早期に発見・修繕することは、建物の劣化を遅らせ、寿命を延ばすことにも繋がります。結果、大規模な修繕費用を抑え、ランニングコストを削減することができるなど、日常点検にはさまざまなメリットがあります。
日常点検は、毎日、毎週、毎月など、設備の種類や重要度に応じて適切な頻度で点検を行います。建物、設備、電気設備など、施設全体をくまなく点検しましょう。
また、点検結果は記録に残し、定期的に見返しましょう。必要に応じて専門業者に依頼することも検討しましょう。
チェックリストの作成
いかがでしたでしょうか?
日常点検は、施設を安全かつ快適に利用するための第一歩です。
KIREI produceでは今後も住環境に関するライフハックをどしどし発信していきます!
次回の更新もどうぞお楽しみに!