住まいの印象を大きく左右する壁紙(クロス)。
最近ではDIYで施工する方も増えていますが、「プロのクロス貼りみたいにうまくいかない」という声も多く聞かれます。
クロス貼りは、プロと私たちでは一体何が違うのでしょうか?
実は、プロ特有の美しい仕上がりには、長年の経験に基づいた数々のテクニックが隠されています。
今回は、プロの職人が実践している効率的な壁紙施工のコツと、貼り付けが不十分な場合に起こりうるトラブルについて、詳しくご紹介していきます。リフォームをお考えの方はもちろん、DIYに挑戦したい方にも参考になる情報をお届けします。
- クロス貼り付けの効率化テクニック①準備
- クロス貼り付けの効率化テクニック②施工段階
- クロス貼り付けの効率化テクニック③その他のプロの技
- クロスの貼り付けが甘いと起こるトラブル①壁紙が剥がれる
- クロスの貼り付けが甘いと起こるトラブル②壁紙が浮く
- クロスの貼り付けが甘いと起こるトラブル③壁紙にシワができる
プロの技!壁紙(クロス)を効率よく貼るテクニック
壁紙(クロス)を部屋一面の壁に貼るのは、プロでも大変な作業です。
効率よく美しく貼るためにプロはさまざまなテクニックを駆使しています。
この章では、壁紙をキレイに効率よく貼るためのプロの技について解説していきます。
クロス貼り付けの効率化テクニック①準備
① 道具の選定と使い方
クロス貼り付けの効率は、使用する道具の質や使い勝手によって大きく左右されます。
カッターナイフは、刃の切れ味が良く、壁紙を滑らかにカットできるものが理想です。
ローラーは、壁紙を壁にしっかりと密着させるための重要なツールであり、重みのあるものがおすすめです。
壁紙の裏に糊を塗る刷毛は、毛抜けしにくく、均一に糊を塗布できるものを選びましょう。また、レベルやメジャーは、壁紙をまっすぐに貼るために欠かせないツールです。
② 下地処理がめちゃくちゃ大事!
壁紙をキレイに貼り付け、なおかつ長持ちさせるためには、下地の処理が非常に重要です。
古い壁紙が残っていると、新しい壁紙が剥がれてしまう原因になります。そのため、古い壁紙を丁寧に剥がし、下地を平滑にする必要があります。特に、キズやヘコみがある場合は、パテなどで補修し、滑らかな状態にしておきましょう。
また、吸水性の高い下地には、プライマーを塗布することで、壁紙の接着性を高めることができます。
③ 精度の高いカット
竣工清掃は、その物件に新たに入居する人がすぐに日常生活を送れるようにする、という目的もあります。竣工清掃で物件をピカピカにしておくことで、そこで暮らす人々が気持ちよく過ごせるようになります。
④ 建物の価値を高める
壁紙のカットは、仕上がりの美しさに大きく影響します。長さを測る際には、メジャーをしっかりと当て、正確な寸法でカットしましょう。柄物の壁紙の場合は、柄を合わせてカットする必要があります。
また、窓周りやドア周りなど、複雑な形状の部分は、重ねしろを多めに取ってカットすることで、仕上がりが綺麗になります。
熟練の職人による最高級の仕事
クロスの貼り付けが甘いと、そこから剥がれや浮きが発生します。こうしたクロスのトラブルは建材にも悪い影響が出る可能性がありますので、貼り付けの段階でしっかりと美しく貼る技術が求められます。KIREI produce在籍のクロス貼り職人は、多数の現場を経験してきた本物のプロばかり!ぜひその技術力をご体感ください。
クロス貼り付けの効率化テクニック② 施工段階
① 貼り付けの順序とコツ
壁紙を貼る際には、天井から順に貼り始めるのが一般的です。これは、重力によって壁紙が下にずり落ちるのを防ぐためです。
また、窓際から貼り始めることで、自然光が入る窓際を基準に、壁紙をまっすぐに貼ることができます。
壁紙同士の継ぎ目は、しっかりと合わせ、段差ができないように注意しましょう。
② 気泡の抜き方
壁紙を壁に貼り付けた後、ローラーを使って中心から外に向かって丁寧に押し出し、気泡を抜き取ります。この際、ローラーを斜めに動かすことで、より効果的に気泡を抜き取ることができます。
③ 継ぎ目の処理
壁紙同士の継ぎ目は、ジョイントコークを使用することで、より密着度を高め、耐久性を向上させることができます。ジョイントコークとは、壁紙の切れ目など、クロスの隙間をつなぐ接着剤兼重点剤です。
ジョイントコークは、壁紙の色に合わせて選ぶと、より自然な仕上がりになります。
④ 壁の形状に合わせた貼り付け方
壁の形状に合わせて、壁紙をカットする必要があります。コーナー部分では、壁紙を折り返して貼り付け、コンセント周りでは、カッターで切り込みを入れて、壁紙を貼り付けます。
クロス貼り付けの効率化テクニック③ その他のプロの技
① 糊の希釈
糊を薄めて使用する事で、壁紙が乾く時間を遅らせ、作業時間を稼ぐことができます。ただし、糊を薄めすぎると、壁紙が剥がれてしまう可能性があるため、接着力を保てるギリギリのラインを見極める力が必要となります。
② プレカット
壁紙を壁に貼り付けた後、ローラーを使って中心から外に向かって丁寧に押し出し、気泡を抜き取ります。この際、ローラーを斜めに動かすことで、より効果的に気泡を抜き取ることができます。
③ 特殊な道具
壁紙シーラーや壁紙糊ガンなど、特殊な道具を使うことで、作業をさらに効率化している職人さんもいます。
クロスの貼り付けが甘いと…?
クロスには、お部屋を美しく見せるだけでなく、壁の内部にある石膏ボードなどの建材を保護する役割もあります。そんなクロスの貼り付け方が甘いと、さまざまな弊害が発生する恐れがあります。
この章では、クロスの貼り付け方が甘いと起こるトラブルとそのデメリットについて解説していきます。
トラブル① 壁紙が剥がれる
壁紙と壁面の密着が不十分な場合、時間の経過とともに壁紙が剥がれてきてしまうことがあります。特に、湿気や衝撃に弱い壁紙は、剥がれやすい傾向にあります。また、継ぎ目部分の密着が不十分な場合も、そこから剥がれてくることがあります。
壁紙が剥がれると、まず見た目が悪くなり、部屋の印象を損ないます。特に、目立つ場所に剥がれがあると、部屋全体が古くさくなったり、安っぽく見えたりします。また、剥がれた部分からホコリやゴミが溜まり、掃除の手間が増えてしまいます。
さらに、剥がれた部分から湿気が入り込み、カビが発生する原因となることもあります。カビは、健康に悪影響を及ぼす可能性があるほか、建材を傷める恐れもあるため、放置しておくと危険です。
トラブル② 壁紙が浮く
壁紙の下に空気が溜まってしまうと、壁紙が壁から浮き上がることがあります。
壁紙が浮いていると、そこから浮きが広がって剥がれの原因にもつながります。特に、湿気の多い場所や温度差が激しい場所では、壁紙の浮きが発生しやすいです。
また、壁紙が浮いていると、見た目が悪くなり、部屋の雰囲気が損なわれます。特に、照明が当たると、浮いた部分が影になり、より目立ってしまうことがあります。
また、壁紙の下に空気が溜まることで、断熱効果が低下し、冷暖房効率が悪くなる可能性もあります。
トラブル③ 壁紙にシワができる
壁紙を貼る際に、しっかりと伸ばさずに貼ってしまうと、シワができることがあります。シワができている部分は、剥がれやすい箇所となるため、注意が必要です。
壁紙にシワができることで、見た目が悪くなり、部屋の印象を損ないます。特に、光が当たると、シワがより目立ちます。また、シワができている部分は、クロスが剥がれやすくなるため、壁紙の寿命を縮めることにもつながります。
壁紙の貼り付けは、部屋の印象を大きく左右する重要な作業です。この記事では、プロの壁紙職人が実践している効率的な壁紙貼り付けのテクニックと、貼り付けが甘い場合に起こる可能性のあるトラブルについて解説しました。
壁紙を美しく、長持ちさせるためには、丁寧な下地処理や適切な道具選びが不可欠です。また、壁紙を貼る際の順序や気泡の抜き方、継ぎ目の処理など、細心の注意を払う必要があります。
一方、壁紙の貼り付けが甘いと、壁紙の剥がれ、浮き、シワなどのトラブルが発生し、部屋の美観を損なったり、カビの原因になったりします。こうしたのトラブルを避けるためには、プロの技を参考に、丁寧に作業を行うことが大切です。
もし、自分で壁紙を貼るのが難しい場合は、経験豊富なプロの壁紙職人に依頼することをおすすめします。プロの知識と経験から培われた技術で、美しく、長持ちする仕上がりにしてもらえます。
いかがでしたでしょうか?
KIREI produceでは今後も住環境に関するライフハックをどしどし発信していきます!
次回の更新もどうぞお楽しみに!