現場プロが教える!壁紙張替えのコツと素材別テクニック

2025/05/06

壁紙を張り替えようと考えたとき、選択肢の多さに頭を悩ませる方は多いと思います。「この壁紙はどんな特徴があるのかな?」「どの素材を選べば快適に使えるんだろう?」といった疑問は、私たちプロにとっても日常茶飯事です。

実際、賃貸物件のリフォームやマイホームの改装の現場では、何度もお客様から同じ質問を受けてきました。私たちキレイプロデュースでは、現場で培ったノウハウを元に、それぞれの壁紙素材の特性と張り替えのポイントを分かりやすく解説します。

これからご自分で張り替えを考えている方にも、DIYの参考としてぜひ役立てていただければ幸いです。


 

目次

■ 壁紙の種類とそれぞれの特徴

  • ビニールクロス
     
  • オレフィンクロス
     
  • 紙クロス
     
  • 珪藻土クロス
     

■ 素材別!美しく壁紙を張るコツ

  • ビニールクロスの施工ポイント
     
  • オレフィンクロスの施工ポイント
     
  • 紙クロスの施工ポイント
     
  • 珪藻土クロスの施工ポイント
     
  • 共通の仕上げポイント
     

■ まとめ


壁紙の種類とそれぞれの特徴


壁紙には主に「ビニールクロス」「オレフィンクロス」「紙クロス」「珪藻土クロス」の4つの素材が使われます。以下では、それぞれの特徴を簡単にまとめます。
 

ビニールクロス

ビニールクロスは主成分に塩化ビニル(PVC)を使ったもので、価格が手頃で種類が豊富なのが大きな魅力ですmeetsmore.com。耐久性・耐水性に優れているため、水まわりにも使われ、汚れてもサッと拭き取れる手軽さがあります。

実際に私たちの現場でも、「とにかく丈夫で掃除がしやすい壁紙がほしい」という方にはビニールクロスが定番です。
一方で、ビニール素材は熱や紫外線で経年劣化しやすく、接着剤や素材自体から有害物質(VOC)が発散されることもあります。新築や改装直後は特に換気をしっかり行い、低VOCの製品を選ぶと安心です。

 

メリット

  • 価格が安く、耐久性・耐水性が高い。豊富なデザインやカラーから部屋に合わせて選びやすい。
 

デメリット

  • ナチュラルな風合いは乏しく、質感が安っぽく見える場合がある。部分補修が難しく、除去するときは全体貼り替えが推奨される

 

オレフィンクロス

オレフィンクロス(ポリオレフィン樹脂製)は、ビニールクロスに似た性質で汚れに強く、耐久性にも優れています。
織物調や木目調など高級感のあるデザインが豊富で、長期間にわたり美観を保てるのが魅力です。
ただし、ビニールクロスよりも素材が高価なため、コストはやや高めです。また、伸縮性があるため柄合わせや施工には注意が必要です。

 

メリット

  • 耐久性と美観維持に優れ、豊富なデザインが魅力。燃やしたときの有害物質が少ない。
 

デメリット

  • ビニールクロスよりも高価。施工が難しいため、信頼できる職人による施工が重要。
     

 

紙クロス

紙クロスはパルプを原料とした天然素材の壁紙で、通気性がよく湿度調整や吸音性に優れます。特に寝室など静かな空間で静音効果が実感できます。

一方で、水や摩擦に弱く汚れが付きやすいという欠点があります。表面に塗装やラミネート加工が施されていないタイプでは、水拭きできないため日常的な掃除に注意が必要です。


メリット

  • 天然素材で環境に優しい。通気性・吸音性が高く、空気をきれいに保ち静かで快適な空間を作る。
     

デメリット

  • ビニールクロスに比べて薄く耐久性が劣る。水拭きできないタイプが多く、汚れが目立ちやすい。価格もビニール系より高め。

 

珪藻土クロス

珪藻土クロスは、珪藻の化石など自然素材を配合した壁紙で、独特の風合いと高い調湿・防臭効果が特長ですsears.co.jp。吸湿性が高いため室内の湿度を快適に保ち、カビの発生を抑えます。また土や石を使っているため防火性にも優れています。

ただし表面に凹凸があるため汚れが付きやすく、耐久性はビニール系に比べてやや劣ります。水まわりで使用する際は、あらかじめ下地に防水処理を施すなど工夫が必要です。

 

メリット

  • 自然素材由来で体に優しい。調湿・防臭効果で快適な湿度を維持し、防火性も高い。

 

デメリット

  • 水や汚れに弱く、耐久性がやや低い。ビニール系より価格が高い。

 


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「KIREI produce」では壁紙の交換工事を承っております。専門の職人による精度の高い工事で、美しい内装を作り上げます。また、作業中の予期せぬトラブルや、工事後の不備・不具合についても、KIREI produceが全面的に、手厚く責任を持ってご対応させていただきます。クロスの交換についてお困りの方は、一度ぜひ弊社へご相談ください。

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素材別!美しく壁紙を張るコツ


壁紙をきれいに張り替えるには、下地処理から仕上げまで丁寧に行うことが重要です。ここでは素材ごとに気をつけたいポイントをご紹介します。

 

ビニールクロスの施工ポイント

下地処理 :
壁の凹凸や古い接着剤の跡をしっかり削り落とし、表面を平滑に整える。ここを怠るとシワや気泡の原因になります。
 

継ぎ目 :
ビニールは伸縮しにくいため、柄合わせがずれないよう注意する。
接合部に糊が溜まらないよう均一に塗布し、ゴムベラで空気を抜きながら慎重に貼り合わせます。
 

重ね貼り :
既存の壁紙の上から重ね貼りをすると剥がれの原因になることが多いので、古い壁紙は一度剥がしてから施工することをおすすめします。

 

オレフィンクロスの施工ポイント

糊の選定​ :
オレフィン専用の糊を使用し、均一に塗ることが重要。通常の糊では接着力が弱くなる恐れがあります。
 

温度管理​ :
施工中の室温は10℃以上を保つこと。寒いと糊が固まりやすくなり、接着不良の原因になります。
 

伸縮対策:
オレフィンは多少の伸縮性があるため、貼る際には均一に伸ばしながら施工し、継ぎ目でズレないように気を配ります。

 

紙クロスの施工ポイント

下地の色ムラ対策​ :

紙クロスは薄いので、下地の色ムラが透けやすい。必要に応じて下地用の下塗り材(シーラー)でムラをカバーします。
 

湿度管理:
紙は湿気を含みやすいため、施工前後は室内湿度を適度に保ちます。湿度が高すぎるとクロスが伸びたり剥がれやすくなることがあります。

専用糊の使用​:
紙クロスには専用の糊を使い、塗布後は素早く貼り合わせます。乾燥後は余白を切り取るのが難しくなるので、施工は手早く進めるのがポイントです。

 

珪藻土クロスの施工ポイント

下地の吸湿性確認​​ :
下地が吸湿しすぎると糊が吸われて接着力が落ちるため、下塗り材を塗って下地を調整します。

重ね貼り厳禁​​​ :
古い壁紙の上には貼れないため、既存のクロスは必ず剥がしておきます。下地が平滑であることを確認しましょう。

乾燥時間​​​​ :
珪藻土クロスは乾燥に時間がかかるので、貼り終えたら十分に換気しつつ湿度を下げて乾燥させます。施工直後に強い衝撃を与えないよう注意が必要です。
 

共通の仕上げポイント

丁寧な下地処理​ :
どの素材でも、下地がキレイに仕上がっていると完成度がぐっと上がります。

糊付けの均一化:
糊は量が多すぎても少なすぎてもダメ。ムラなく均一に塗り、シワが入らないように貼り進めます。

空気抜き:
クロスと壁の間に空気が入らないよう、ヘラやブラシでしっかり空気を抜きます。特に継ぎ目部分は念入りに。

乾燥・換気​:
施工後は換気扇を回し、窓を開けてクロスを完全に乾かします。適切な温度・湿度で乾燥させるのも忘れずに。
 


クロス貼りは、大変奥が深い作業です。クロス貼りはDIYでも作業可能ですが、プロの仕事と比較すると、その技術力の違いが顕著に表れます。
プロのクロス職人は、すべての工程において細心の注意を払っています。

特に、下地処理の徹底、正確なカットと継ぎ目の処理、そして均一な糊付けなど、素人には難しい技術を駆使することで、美しい仕上がりを実現しているのです。DIYでも作業可能ですが、より美しい仕上がりを求めるなら、経験豊富なプロにクロスの張り替えを依頼されることをおすすめします。

常に適正なお見積もりを心掛けていますので、自宅や、マンション・アパートなどの物件オーナー様、クロス貼り業者をお探しの工務店様など、クロス貼りで悩んでおられる方は、ぜひ一度ご相談下さい。


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