LGSは、内装工事で用いられる軽量鉄骨のことです。主に壁や天井の下地を組み立てるために利用されます。
壁や天井の下地は木材で作ることもありますが、LGSは木材に比べて様々な利点があります。
LGSの特徴とLGSを施工する際のポイントや注意点を紹介します。
記事のポイント
LGSとは何か分かる。
木材と比較した場合のLGSの利点が分かる。
LGSの施工手順が分かる。
LGSを利用する際の注意点が分かる。
LGSとは
LGSとは、Light Gauge Steel(ライト・ゲージ・スティール)の略称で、建築用鋼製下地材、つまり、内装用の軽量鉄骨を意味します。
建物内部で天井や壁といった内装の骨組みを作るために利用されます。
LGSを用いた内装工事のことを特に、軽天工事と言います。
LGSには規格がある
LGSには規格があり、寸法や形状がほぼ決まっています。LGSを生産するメーカーごとの規格もありますが一般的には、JIS規格(日本産業規格)の「JIS A 6517」によります。
LGSの構成
LGSは壁の下地材と天井の下地材に分けられます。
壁の下地材は、スタッド(間柱)とランナー(梁、土台)が主な構成部材になります。
さらに、スタッドの厚みを出すためのスペーサ、スタッドが横に倒れることを防止するための振れ止めもついています。
天井の下地材は、野縁受けと野縁が主な構成部材になります。
吊りボルトにナットとハンガで野縁受けを取付け、クリップにより野縁を取り付ける形になります。
LGSの壁下地材の厚み
LGSの壁下地材は天井の高さにより、壁の厚みが異なります。
具体的には次のとおりです。
スタッドの長さが2.7 m以下 | 50ミリ(50形) |
スタッドの長さが4 m以下 | 65ミリ~75ミリ(65形、75形) |
スタッドの長さが4.5m以下 | 90ミリ(90形) |
スタッドの長さが5 m以下 | 100ミリ(100形) |
つまり、天井が高いほど、壁が厚くなるため、用いるLGSのサイズも大きくなるということです。
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LGSと木材の比較
内装の骨組みは、LGSのほか、木材で作ることもあります。LGSと木材の違いと特徴についてまとめておきましょう。
重量の違い
LGSと木材を比較すると、同じ骨組みであれば、LGSの方が重量が軽くなります。床に掛かる重量が軽い上、搬入も容易です。
施工性
LGSは鉄骨なので湿気や温度による伸縮、反りが生じることはありません。一方、木材は湿気や温度による伸縮、反りが生じたり、乾燥による割れが生じることもあります。
骨組みの木材に伸縮、反りが生じた場合は、石膏ボードも動いてしまい、クロスに割れが生じてしまうことがあります。
LGSなら、伸縮、反りが生じないため、クロスに割れが生じることはありません。
耐久性
LGSは軽量とはいえ鉄骨なので、耐久性は非常に高いです。一方、木材は雨漏りにより腐ることもありますし、白アリの被害を受けてしまうこともあります。
また、不燃性の面でも、LGSの方が優れています。
そのため、LGSなら、様々な環境下や用途で長期間にわたり使用することが可能です。
安定性
LGSは軽量とはいえ鉄骨なので、耐久性は非常に高いです。一方、木材は雨漏りにより腐ることもありますし、白アリの被害を受けてしまうこともあります。
また、不燃性の面でも、LGSの方が優れています。
そのため、LGSなら、様々な環境下や用途で長期間にわたり使用することが可能です。
配線や配管の容易度
内装の壁や天井の内部には、電気配線や配管設備を通すことがあります。
木材で下地を作っている場合は、骨組みに穴を開けて配線や配管を通さなければなりません。
一方、LGSならば、穴を開ける必要がないため、配線や配管を通しやすいです。その分、工期を短縮することができます。
コスト
LGSと木材のコストに大差はありません。
木材の加工では、仕上がりを重視するならベテランの大工が必要ですし、LGSもLGS施工専門の職人が必要になります。
ただ、LGSの施工は、ベテランの大工ほどの熟練は必要ありません。
施工面積が広い場合は、LGSの方がコストが安くなる傾向です。
LGSと木材のどちらで下地の骨組みを作ればよいのか?
LGSと木材では、LGSの方が圧倒的に優れているように見えるかもしれませんが、どちらが良いかは現場により異なります。
現場が木造の建造物の場合は、柱や床が微妙に伸縮、反りが生じていることもあるため、内装の骨組みも現場での調整が容易な木材で作った方が、仕上がりが良くなります。
一方、鉄筋コンクリート造の建造物などで、下地の伸縮や反りが生じる恐れが殆ど無い場合は、LGSの方が施工スピードが早いですし、コストや仕上がりの面でも優れていると言えます。
もっとも、現在では、木造の建造物でも、内装にLGSを使うこともあります。LGSならば、伸縮や反りが生じず、クロスの割れが生じにくいためです。
「KIREI produce」では、お客様のご要望や現場に合わせて、LGSと木材のどちらを選ぶべきか提案することができますし、設計図や施工図を基に、高い精度でLGSによる軽天工事を施工することができます。
内装にLGSと木材のどちらを用いるべきか迷われている方や、軽天工事の依頼先を探している方は、お気軽にお問い合わせください。
LGSを使う軽天工事の手順
LGSを使う軽天工事では、天井下地と壁下地を作ります。
天井下地と壁下地のどちらを先に作るのかは現場により異なります。
壁下地を先に施工するのは、次の場合です。
- 壁に防火の性能が必要な場合(耐火間仕切り等)
- 隣室との境目の壁を施工する場合
- 壁の境目で天井の高さが変わる場合
それ以外の場合は、天井下地を施工した後で、壁下地を施工する流れになります。
ここでは、天井下地を施工した後で、壁下地を施工する流れでLGSを使う軽天工事の手順を確認しましょう。
LGSの搬入
現場にLGSを搬入します。
LGSは、4メートルから5メートルといった長さで現場に運び込まれるため、現場に一時保管するためのスペースが必要です。
天井下地の施工
まず、設計図を確認し、天井のレベル(高さ)を出します。天井のレベルを確認したら、壁にガイドラインとなる墨出しを行います。
墨出しが間違っていると正確な施工ができなくなりますし、工事をやり直さなければならないため、慎重に行います。
天井に仕込まれているアンカーに吊りボルトを入れます。
部屋の辺の短い方向に野縁受けを渡して、吊りボルトに固定します。
そのうえで野縁受けに野縁を渡します。
墨出しに合わせて天井が水平に施工されているか確認して、天井下地の施工が終了します。
壁下地の施工
まず、設計図を確認し、床や壁に墨出しを行います。墨出しは正確に行うべきことは天井と同じです。
墨出しに合わせて土台となるランナーを固定します。
ランナーの上にスタッドを立て、上部にもランナーを設置します。
このままではスタッドが揺れて倒れるため、振れ止めを渡し、壁の厚みを出すためのスペーサを取付けます。
設計図通りに骨組みが作られたか確認して軽天工事を終えます。
後片付け
天井と壁の下地が完成したら、道具と残りの建材を片付けて現場をきれいに掃除します。
次の工程である電気配線や配管の設置、石膏ボードの張り付け工事にスムーズに進めるようにします。
LGSを使った軽天工事は、規格化された部材を組み立てるだけなので、木材による工事よりもスピーディーに施工することが可能です。
LGS施工時に注意したいこと
LGS施工時は、木材の下地とは異なる注意点があります。
LGS施工では火花が出ることがある
LGSは薄くても鉄骨ですから切断する場合は、高速切断機(高速カッター)を使いますが、火花が飛び散るため、火気に十分に注意しなければなりません。
床にはスパッタシートを敷かなければなりませんし、万が一、何かに引火した場合に備えて、消化バケツを用意する必要があります。
また、近くに引火しやすい木材や紙を置かないように注意しなければなりません。
錆が発生することもある
LGSは溶融亜鉛めっきが施されていますが、元々は鉄なので錆びることがあります。切断加工した場合は、切断部分に防錆塗装を施す必要がありますし、他の種類の金属と接する場合は、電蝕による錆にも注意する必要があります。
LGSの骨組みは、石膏ボードを貼り付けた後は見えなくなりますが、内部で錆びた場合、錆がクロスに浮いてくることもありますし、LGSの骨組みが錆で弱くなって凹んでしまうこともあります。
特に海沿いでは、塩害を受けやすいため、錆対策に気を配る必要があります。
なお、ステンレス製のLGSもあるので、錆対策が必要な場合は検討するとよいでしょう。ただ、コストが非常に高くなる点は注意が必要です。
まとめ
LGSとは内装用の軽量鉄骨のことです。
木材と比較した場合、LGSは軽く、頑丈である上、伸縮や反りが生じにくく、石膏ボードやクロスをきれいに仕上げるのに最適です。
LGSの施工も木材と比較すると容易で工期の短縮も可能です。様々な面で木材よりも優れていますが、現場によっては、木材で施工した方がよい場合もあります。
張替え方法は、業者への依頼とDIYの2つの選択肢があり、それぞれに特徴があります。
・業者依頼:確実な仕上がりと時間の節約が魅力ですが、費用は比較的高め
・DIY:費用を抑えられる反面、技術と時間が必要
ご自身の状況(予算、時間、スキル)や網戸の状態を考慮して、最適な方法を選択することをお勧めします。定期的なメンテナンスで網戸を良好な状態に保ち、快適な住環境を維持していきましょう。
より具体的な費用や作業内容について知りたい場合は、お近くの信頼できる業者に見積もりを依頼することをお勧めします。複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格での依頼が可能になります。
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