ボード工事とは、壁や天井といった内装の下地となる石膏ボードを張り付ける工事です。
木製下地や鋼製下地によって組まれた骨組みに、石膏ボードを釘やねじで留めていくだけなので、難しい工事ではないと思われがちですが、丁寧に施工しないと、次の工程であるクロス(壁紙)の貼り付け工事に影響してしまいます。
特に、石膏ボードを張った後の継目の目地処理、出隅・入隅部の処理、釘やねじの頭のくぼみの処理は重要です。
この記事では、ボード工事の工程と目地処理等の重要性について紹介します。
記事のポイント
石膏ボードの性能が分かる。
ボード工事の工程が分かる。
石膏ボードを張った後の継目の目地処理等の重要性が分かる。
石膏ボードの特徴
木製下地や鋼製下地で壁や天井の骨組みを組んだ後は、石膏ボードを貼り付けていきます。
現在の住宅では、木造でも内装の壁や天井は、板張りではなく、石膏ボードを使うのが主流になっています。
石膏ボードの特徴は次のとおりです。
不燃性能がある
石膏ボードは、不燃性能を有しており、火災になったとしても煙や有毒ガスが発生することはありません。
防火、耐火性能がある
石膏ボードの内部には結晶水と呼ばれる水分が含まれており、万が一火災が発生した場合はその水分が水蒸気となって放出され、スプリンクラーのような役割を果たします。
遮音性に優れている
石膏ボードは、遮音性に優れており、室内で発生する音が外に漏れにくくなります。
断熱性に優れている
石膏ボードは、熱伝導率が低いため、夏は室内の冷気を、冬は室内の暖房熱を室内に留める事ができ、冷暖房の効率を高める効果が期待できます。
寸法安定性に優れている
石膏ボードは温度や湿度によって、寸法が変わることはほとんどなく、寸法安定性に優れています。
そのため、クロス(壁紙)を貼り付けるための下地として優れています。
熟練の職人による最高級の仕事
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石膏ボードの張り付けで重要なこと
石膏ボードは、木製下地や鋼製下地で壁や屋根の骨組みを組んだ後で張り付けます。
木製下地や鋼製下地の間隔は決まっており、石膏ボードの張り付け方法や釘を打つ間隔も決まっています。
石膏ボードは、クロス(壁紙)の下地となるため、クロスの見栄えを左右する重要な要素になります。
また、石膏ボードには、耐火性能や遮音性能も備わっていますが、十分な性能を発揮するためには、仕様書や認定書の施工手順を遵守する必要があります。
さらに木造住宅では、室内側の耐力壁の役割を果たす場合もありますが、これも、仕様に従った施工を行わないと、耐震性能を発揮することができません。
「KIREI produce」では、内装工事の一環としてボード工事も承っております。石膏ボードが備える様々な機能を十分に発揮できるように仕様書に従った丁寧な施工を行っております。
もちろん、適切な見積もりも心掛けていますので、ボード工事を行える内装業者をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。
石膏ボードの施工手順
石膏ボードの張り付けは、大工さんがやることもありますが、張り付け面が多い場合は、内装ボード屋さんという専門の職人が担うこともあります。
石膏ボードの施工手順を確認していきましょう。
下地を確認する
石膏ボードを施工するに当たっては、木製下地や鋼製下地が組まれていることが前提になります。
骨組みの取付間隔は、規格が決まっているため、足りない部分がある場合は、下地を作る職人に追加してもらったり、施工前に工事する必要があります。
また、電気工事や管工事等も、壁の中に通す配線や配管の工事が終わっていることを確認します。
施工準備
石膏ボードを現場に搬入します。
石膏ボードは、コンパネやベニア板ほどの強度はなく、折れやすかったり、角が欠けやすいため、取り扱いには注意する必要があります。
また、石膏ボードは、湿気に強いですが、湿気を含むことによって強度が低下するおそれがあるため、一時保管場所は湿気の少ない乾燥した場所を選ぶ必要があります。
特に、施工したてのコンクリートの場合は、湿気がこもりやすいので置き方に注意する必要があります。
石膏ボードの施工
石膏ボードは下地にドリリングタッピンねじで留めるのが一般的ですが、下地によって様々な工法があります。
- ファスニング工法:釘留めやドリリングタッピンねじで留める工法。
- クリップ止め:鋼製下地で採用されることがある。
- 接着工法:接着剤を使って留める工法。コンクリートの下地に施工する場合に採用される。
- 自立壁工法:厚手ボードを積層張りする場合に採用される。
割付けを考えて施工する
石膏ボードは、そのまま張り付ける場合は縦張りと横張りの2つの方法があります。
窓やドアなどの開口部付近に張る場合は、開口部に合わせて石膏ボードを切断します。
石膏ボードを切断すると石膏の凹凸が出るため、ヤスリで切断面の凹凸を削り、平滑に仕上げる必要があります。
継目の目地処理を行う(目地処理工法)
石膏ボードを張っただけでは、継目部分に凹凸や隙間がある状態になります。
このままでは、十分な防火、耐火性能、遮音性、断熱性を発揮することができません。
また、凹凸や隙間がある状態のままで、クロス(壁紙)を貼ってしまうと、クロスのへこみが目立ってしまいます。
そこで、継目部分を埋めるための目地処理が行われます。
なお、あえて目地処理を行わない場合もあります。この場合は、突付け工法、目透し工法が採用されます。
目地処理工法は、石膏ボードの形状により、
- ジョイントボードの目地処理
- べベルボードの目地処理
の2通りの方法があります。
-ジョイントボードの目地処理
ジョイントボードとは、継目部分が広く緩やかなタイプ(テーパエッジ)です。継目部分の面積が広いだけに、ジョイントテープだけで埋めることはできません。
そこで、ジョイントコンパウンド(ジョイントセメント)でテーパエッジを埋めた後で(下塗り)、その上に、ジョイントテープを貼り、さらに、ジョイントコンパウンドを中塗り、上塗りして、仕上げる形になります。
その上で、指定がある場合は、石膏ボードの全面をパテ処理します。
これにより、継ぎ目がどこにあるのか分からないほどの仕上げにすることも可能です。
ペイント仕上げとする場合や、薄いクロスを貼る予定の場合は、こちらの工法が採用されます。
-べベルボードの目地処理
べベルボードとは、継目部分が狭くV字になっているタイプ(べベルエッジ)です。継目部分の面積が狭いため、継目部分にパテを埋めなくてもグラスメッシュテープで隠すことが可能です。
そこで、継目部分にグラスメッシュテープを貼った後で、その上に、ジョイントコンパウンドを中塗り、上塗りして、仕上げることができます。
出隅・入隅部の処理を行う
石膏ボードの角は、欠けやすく、堅いものがぶつかった場合は、破損しやすいです。そこで、出隅部分は、コーナー保護金物を貼り付けた上でジョイントコンパウンドを塗ります。
また、入隅部分も、そのままの状態では、クロスを貼る際によじれたり、亀裂が生じやすくなります。そこで、継目の目地処理と同様の処理を行います。
-出隅の処理
まず、出隅部分に亜鉛鉄板製コーナービードを取り付けます。その上で、ジョイントコンパウンドを下塗り、上塗りして仕上げます。
-入隅の処理
石膏ボードは下地にドリリングタッピンねじで留めるのが一般的ですが
釘やねじの頭のくぼみの処理
石膏ボードをファスニング工法により、釘やねじで留めた場合は、釘やねじの頭は、石膏ボードの平面よりも食い込んでいるのが一般的です。
食い込んだ状態の上に、クロスを貼った場合は、そのくぼみ部分が目立ってしまいます。
そこで、釘やねじの頭のくぼみにジョイントコンパウンドを塗って平滑に仕上げます。
後片付けを行う
石膏ボードの施工と、目地処理等を終えたら、室内の後片付けに取り掛かります。
石膏ボードを切断すると、石膏(硫酸カルシウム)の粉末が大量に飛び散り、また空気中にも浮遊してしまいます。
これらの粉末が残っていると次の工程であるクロス貼りに影響が出るため、石膏ボードの張り付け工程を終えたら、きれいに掃除することが大切です。
まとめ
石膏ボードの継目処理は、石膏ボードの不燃性能を初めとする様々な性能を十分に発揮させるための重要な工程です。
また、クロスをきれいに貼り付けるためにも、石膏ボードの下地処理が非常に重要な役割を果たします。
石膏ボードは内装工事の完成後は見えなくなってしまいますが、見えなくなる部分こそ、丁寧に施工することが大切と言えます。
「KIREI produce」では、お客様にご満足いただける内装工事を完成させるためにも、石膏ボードの施工及び目地処理等を丁寧に行っております。
常に適正なお見積もりを心掛けていますので、自宅や、マンション・アパートなどの物件オーナー様、工務店様など、ボード工事ができる内装工事業者をお探しの方は、ぜひお問い合わせください。
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