雨樋修理・交換の費用相場|単価や安くするコツ、業者選びも解説

2025/01/17

雨樋(あまどい)は、屋根に降った雨水を集めて地面や排水管に流す大切な役割を担っています。

一見地味な存在ですが、雨樋が正常に機能することで、住宅の基礎や外壁を雨水の浸食から守り、建物の寿命を延ばすことに繋がります。

しかし、雨樋は風雨や紫外線に常にさらされているため、経年劣化は避けられません。適切にメンテナンスを実施しなければ、雨漏りや建物の腐食といった深刻な問題を引き起こす可能性があります。こうした事態を防ぐためには、雨樋の定期的な点検と、必要に応じた修理・交換が重要です。

本記事では、雨樋の修理・交換が必要なケースや費用相場、費用を抑えるポイント、業者選びのポイントまで詳しく解説します。雨樋のトラブルでお困りの方や、そろそろメンテナンスが必要だと感じている方は、ぜひ参考にしてください。

 

記事のポイント

雨樋の修理や交換が必要な状況を把握できる
 雨樋修理・交換費用の相場がわかる
 費用を安く抑える方法を学べる
信頼できる業者選びのポイントがわかる

 

雨樋の修理・交換が必要なケースとは

雨樋は、屋根に降った雨水を効率的に集め、排水することで、建物の腐食や劣化を防ぐ重要な役割を担っています。雨樋の不具合を放置すると、雨漏りや外壁のひび割れ、建物の基礎部分の損傷など、深刻な事態に発展する可能性があります。

そのため、早めの修理・交換が大切です。以下のような症状が見られる場合は、雨樋の修理・交換が必要なサインかもしれません。

 
  • 雨漏りや水はけ不良
  • 屋根材の破損・ズレ
  • 雨樋の詰まり・変形・破損
  • その他の不具合(継手の劣化、固定金具の緩みなど)
 

それぞれの状態について詳しく解説していきます。

 

雨漏りや水はけ不良

雨樋が正常に機能していない場合、屋根や外壁から雨水が溢れ出し、建物内部への雨漏りや外壁の劣化を引き起こすことがあります。

特に梅雨や台風の季節には、雨水が適切に排水されないことでカビや腐食の原因になる可能性があります。

屋根材の破損・ズレ

瓦や板金といった屋根材の破損やズレが生じると、雨樋に不要な力がかかり、変形や外れの原因になります。

特に、瓦が直接雨樋に落ちるとその部分が破損することが多いため、早めの修理が必要です。

 

雨樋の詰まり・変形・破損

落ち葉やゴミ、鳥の巣などが原因で雨樋が詰まると、雨水が溢れ出し、雨漏りや外壁の劣化につながります。

また、強風や積雪などで雨樋が変形・破損した場合も、同様のトラブルが発生する可能性があります。定期的な点検と清掃を行い、早期発見・早期対応を心掛けましょう。

 

その他の不具合(継手の劣化、固定金具の緩みなど)

雨樋をつなぐ継手部分が劣化すると、そこから雨水が漏れ出すことがあります。

また、固定金具の緩みや腐食によって雨樋全体が外れるリスクもあります。落下して外壁や窓にキズを付けたり、住人のケガなどといった事故につながったりする恐れもあるため、不具合を発見したら早急に対処しましょう。


雨樋修理・交換リフォーム費用の相場

雨樋の修理・交換費用は、修理か交換か、部分的か全体か、使用する材質などによって異なります。

住宅に一般的に使用される雨樋の材質については、塩化ビニールが一番安価で、次に合成樹脂、ガルバリウム鋼板、ステンレスの順に高くなります。ただし耐久性はその逆で、価格が高いほど高耐久になる傾向にあるため、メンテナンスコストを考えながら素材選びをすることが大切です。

さらに、2階以上の雨樋を修理・交換する場合は足場代が追加される可能性も高まるため、付帯工事費を含めた総費用がどの程度になのか知っておくことが重要です。

 

部分修理の場合

雨樋の部分修理費用の相場は、材質や工事範囲によっても大きく異なりますが、穴あきやサビ、継手の外れといった内容であれば、5~10万円、外壁1面分程度の雨樋修理であれば15~20万円程度が費用の相場です。

また、メンテナンスとして雨樋の掃除をする程度であれば、2~3万円程度で実施できる可能性が高いでしょう。

 

全面交換の場合

戸建て住宅の雨樋全体を交換する場合の費用は、雨樋の材質によっても大きく異なりますが、25~60万円程度が相場です。

また、近年の雨樋はデザインやカラーバリエーションが豊富で、落ち葉や積雪に強いタイプ、高耐久タイプなど、さまざまな製品が展開されています。古い住まいでも雨樋を最新のタイプに刷新することで、外観をすっきりとスタイリッシュに変えることも可能になるでしょう。

そのため全面交換する際は、雨樋を含めた外観デザインや長期的なメンテナンス性を考慮しながら製品選びをすると、その後の満足度が格段にアップします。

 

付帯工事費用(足場代、高所作業費など)

2階以上にある雨樋など、高所での作業が必要な場合は足場設置費用が発生します。

足場代は戸建て住宅の場合15~25万円程度が目安です。また、高所作業車を使用する場合は、別途費用が加算されることもあります。

付帯工事費用は雨樋修理・交換費用と同等の費用なることも多いため、依頼業者による現地の調査を実施し、後から追加費用が発生することのないよう、実際の状況がしっかりと反映された見積もりを作成してもらいましょう。


雨樋の修理・交換費用を安く抑えるポイント

雨樋の修理・交換費用は、工夫次第で安く抑えることができます。いくつかのポイントをご紹介します。

瓦交換などの屋根工事を一緒に行う

屋根の修理や葺き替えと同時に行うことで、足場代などの費用を削減できます。

特に20年以上など築年数の経った家において雨樋の劣化が見られた場合、多くのケースで屋根の傷みも進んでいます。屋根材の状況をチェックしながら、板金やスレート瓦・セメント瓦の場合は塗装や重ね葺き、粘土瓦(陶器瓦・いぶし瓦)の場合はズレの修正や下地の漆喰補修など、最適な修理・メンテナンスを検討しましょう。

屋根と雨樋はセットで考えることが大切です。

 

火災保険を活用する

台風や強風、豪雨や大雪などの自然災害による損傷であれば、火災保険が適用される場合があります。契約内容にもよりますが、数万円といった一定額から工事費全額にいたるまで補償してもらえるケースも少なくありません。

損傷箇所についての画像や天候記録、業者見積などが揃っていれば、工事完了後でも保険金を請求できる可能性もあります。保険適用の可否については、保険会社や担当の代理店に相談してみましょう。

 

補助金を受ける

地域によっては、住宅の修繕に関する補助金制度を利用できることがあります。

ただし、雨樋や屋根修理自体を対象とした制度はほぼ見当たりません。「省エネ化」や「耐震性向上」といった目的で工事を行い、雨樋がその工事に含まれる場合であれば、補助の対象となる可能性があります。

住まい全体のフルリフォームやリノベーションであれば国・自治体の補助金制度が両方適用できる可能性もあるため、工事を契約する前に自治体の窓口に問い合わせてみましょう。

 

適切なメンテナンスで寿命を延ばす

定期的に雨樋の清掃や点検を行うことで、大規模な修理を回避でき、結果的に費用を抑えられます。特に秋の落ち葉シーズン後は、詰まりを防ぐために清掃を行うことをおすすめします。

近年はドローンでの空中調査などを行う業者も増えてきました。足場をかけなくても簡易的に現状を把握できるため、2~3年に1回程度は雨樋や屋根の状況をチェックしてもらうと安心でしょう。

住まい全般のリフォーム・メンテナンスを扱う「KIREI produce」では、現地調査や状況報告、お見積りを無料にて実施します。お気軽にお問い合わせください。


雨樋修理・交換を依頼する業者選びのポイント

雨樋の修理・交換を依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが大切です。悪徳業者に依頼してしまうと、高額な費用を請求されたり、質の低い工事をされたりする可能性があります。業者選びのポイントを以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

 

地域密着型か全国展開型か

地域密着型の業者は、地元の気候や建築事情に精通しているため、的確なアドバイスを受けられることが多いでしょう。屋根まわりは雨漏りなどスピード感が必要なトラブルも多いため、すぐ駆けつけられる業者が近くにいる点は心強いといえます。

一方で、全国展開型の業者は実績が豊富で、標準化されたサービスを提供している点が強みです。

両者の強みを理解したうえで、現地調査や見積もり時の対応を通し、より誠実で信用できると感じた業者を選びましょう。

 

見積もりの内訳が明確か

見積書のフォーマットや書き方は業者によって大きく異なりますが、工事費用の内訳が細かく内容が分かりやすい業者を選ぶことが大切です。不明瞭な費用が多い場合はトラブルの原因になる可能性があるため、「一式」という括りで内訳が分かりにくい見積もりは注意が必要です。各項目を詳細に記載し、「m」や「個」などの単位、製品の型番などがきちんと明記されているかをチェックしましょう。

さらに、見積もり内容の説明に十分時間をかけ、質問にも分かりやすい言葉で丁寧に解説してくれる業者が理想です。

 

保証・アフターサービスの有無

保証やアフターサービスの内容を確認しましょう。万が一、施工後に不具合が発生した場合でも、適切な対応をしてもらえるかを事前に確認することが、後悔を防ぐポイントです。

 

施工事例・実績の確認

ホームページや口コミサイトなどで、施工事例や実績を確認しましょう。過去の施工事例を見ることで、業者の技術力や対応力を判断することができます。

 

悪徳業者にはご注意!

「雨樋が外れてますよ」「瓦が落ちてるので雨漏りの恐れがあります」などと言って訪問し、工事契約を迫ったり、高額な費用を請求したりする悪徳業者には注意が必要です。逆に安すぎる費用の場合も、後から高額な追加費用を請求される恐れがあります。

少しでも不安に感じる点があれば、契約を急がず他の業者にも相談してみましょう。


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まとめ|雨樋の最適な修理・メンテナンスで安心の暮らしを

雨樋の修理・交換は、住宅の長寿命化や快適な暮らしのために欠かせない工事です。

部分修理や全面交換の相場を把握し、費用を抑えるポイントを活用すれば、必要な工事を無駄なく進めることができます。また、信頼できる業者を選ぶことで、安心して工事を任せられるでしょう。

 

雨樋のメンテナンスやトラブルでお困りの方は、ぜひ「KIREI produce」にご相談ください。
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