フローリングの傷を放置するとどうなる?早めの補修が重要な理由

2025/01/21

毎日の生活の中で避けられないフローリングの傷。小さな傷だからと放置すると、予想以上に状態が悪化し、最終的には高額な修理費用が必要になることもあります。また、傷に溜まった汚れは雑菌やカビの温床となり、衛生面での問題を引き起こす可能性も。深刻な傷は転倒事故などの危険性もはらんでいます。

この記事では、フローリングの傷が発生する原因や放置するリスク、適切な補修方法などを、具体的に解説していきます。フローリングを長く美しく保つために、ぜひ参考にしてください。

フローリングが傷つく原因

日常生活の中では、さまざまな要因でフローリングに傷がつきやすい状況に直面します。傷を防ぐためにも、まずはどのような原因で傷がつきやすいのか、詳しく見ていきましょう。

固いものや重いものを落とした

家庭での生活において、フローリングに傷がつく最も一般的な原因が、固いものや重いものによる衝撃です。特に多いのが、食事の際の食器類の落下です。うっかり皿やグラスを落としてしまい、フローリングに深い傷やへこみができてしまうことがあります。

また、子育て中の家庭では、おもちゃの落下による傷も頻繁に発生します。特にブロックやプラスチック製の固いおもちゃは、角が鋭いため傷がつきやすいでしょう。さらに、子どもが色鉛筆やクレヨンで床に落書きをした際、画材の固い部分で傷がつくケースも少なくありません。

家具を引きずった

大型家具の移動は、フローリングに深刻な傷をつける主な原因の一つです。特に引っ越しや模様替えで、タンスや本棚、ソファなどの重い家具を移動させる場合です。一人では持ち上げられずに引きずってしまい、フローリングに深い傷をつけてしまうことがよくあります。

また、普段の生活でもダイニングテーブルの椅子を引きずるように動かすことで、徐々に傷がついていきます。観葉植物の鉢など重量のある装飾品を動かす際も、床に傷がつきやすいでしょう。家具の脚に保護材を取り付けていないと、日常的な使用でも少しずつ傷がついていく可能性があり、長期的なフローリングの劣化につながります。

ペットの爪で傷がついた

ペットと暮らす家庭では、動物の爪による床の傷が大きな悩みとなっています。特に犬や猫は走り回ったり、急な方向転換をしたりする際に、爪が床に強く引っかかり傷をつけてしまいます。爪切りなどの定期的なケアを行っていても、完全に防ぐことは困難です。

特に猫は爪とぎの習性があり、床を引っかくことがあります。一方で大型犬の場合、体重が重いため、走り回る際の爪の引っかき傷が特に深くなりやすいという特徴があります。


フローリングの傷を放置するとどうなる?

フローリングの傷は、見た目の問題だけでなく、放置することでさまざまなトラブルを引き起こす恐れがあります。小さな傷でも徐々に悪化し、最終的には床材全体の張り替えが必要になるケースも。ここでは、なぜ早めの補修が重要なのか、具体的なリスクと共に解説します。

 

傷部分に汚れが溜まる

フローリングの傷には、日常生活で発生する細かな汚れやホコリが溜まりやすいです。普段の掃除では、傷に入り込んだ汚れを完全に取り除くのが難しく、むしろ掃除機やモップを使うことで、さらに汚れを傷の中に押し込んでしまう可能性があります。

このように溜まった汚れは、時間とともに固着し、取れにくくなるでしょう。また、傷に溜まった汚れは雑菌やカビの温床となり、衛生面での問題を引き起こす可能性があります。

傷がどんどんひどくなる

フローリングの傷を放置すると、時間の経過とともに状態が悪化していきます。特に木材でできたフローリングの場合、傷に溜まった汚れや湿気により、材質の変質や腐食が進行していくでしょう。

また、一度傷がついた部分は強度が下がるため、通常の生活による負荷でも更に傷が広がったり深くなったりしやすくなります。傷んだ部分に水分が入り込むと、木材が膨張して表面材が剥がれたり、内部が腐食したりするリスクも高まります。

補修費用が高くなる

フローリングの傷を放置すると、修理に必要な費用が大幅に増加する可能性があります。初期段階での補修であれば数千円程度で済むような傷でも、悪化してしまうと数万円以上の費用になってしまうのです。

特に、傷が深くなったり範囲が広がったりした場合は、部分的な補修では対応できず、フローリング全体を張り替えなければなりません。傷から内部に水分が染み込んで下地材まで腐食が進んでしまうと、補修費用が更に跳ね上がるでしょう。早期発見・早期対応が、補修費用を最小限に抑えるポイントです。

ケガにつながる恐れがある

フローリングの傷は、見た目の問題だけでなく、安全面でもリスクがあります。特にささくれ立った傷は、素足で歩く際に足を傷つける原因となり、重症化する可能性もあります。深い傷やへこみは、つまずきの原因となって転倒事故を引き起こすこともあるでしょう。

特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、些細な傷でも重大な事故につながる恐れがあるため、早めの対処が必要です。


フローリングの傷を自分で補修する方法

フローリングの傷は、その程度によって自分でも補修できる場合があります。100均やホームセンターで手に入る補修用品を活用することで、比較的簡単に補修が可能です。ただし、深い傷や広範囲の損傷の場合は、専門家に依頼することをおすすめします。ここでは、自分でも対処できる補修方法を具体的に解説していきます。

細かい擦り傷の補修方法

フローリングの表面についた細かい擦り傷は、床の色に合った補修剤を選ぶことで、周囲との違和感を最小限に抑えられます。

 

【必要なもの】

フローリング用補修剤(床の色に合わせたもの)

ドライヤー

歯ブラシまたはサンドペーパー

 

【手順】

歯ブラシやサンドペーパーなどで、傷周辺の汚れやホコリを完全に取り除く

フローリング用補修剤を傷に合わせて慎重に塗布する

ドライヤーの熱を当てて補修剤を溶かし、傷を均一に埋める

はみ出した補修剤を専用のヘラで丁寧に取り除く

 

えぐれた傷の補修方法

物を落としたりしてできた、えぐれたような傷の補修には、より慎重な作業が必要です。

 

【必要なもの】

カッター

フローリング補修用スティック(床の色に合わせて複数色)

補修用ナイフ

アルコール

清潔な布

ドライヤー

 

【手順】

浮いている部分や割れている部分をカッターで慎重に除去する

補修用スティックをドライヤーで温めて溶かし、傷を少しずつ埋めていく

表面を補修用ナイフで平らに整え、周囲と同じ高さになるようにする

布にアルコール剤をつけて傷周辺を拭き取る

 

ひび割れたフローリングの補修方法

ひび割れは放置すると徐々に広がり、大きな損傷につながる恐れがあるため、早めの対処が重要です。

 

【必要なもの】

ウッドパテ(床材の色に合わせたもの)

補修用ペン(複数色)

 

【手順】

ウッドパテをヘラで丁寧にひび割れに埋め込む

パテが半乾きの状態で余分な部分をヘラで除去する

補修用ペンで床材の色や木目に合わせて着色する

 

無垢のフローリングの補修方法

無垢材は天然素材ならではの特性があり、適切な方法で補修することで美しく復元できる可能性があります。なお、補修の際にはアイロンを使いますが、板材や傷の度合いによって適切な温度は異なるため、最初は低温から始めて様子を見ながら少しずつ温度を上げていきましょう。

 

【必要なもの】

アイロン

清潔な白い綿布

 

【手順】

傷の部分に水を垂らしてフローリングに染み込ませる

布を被せてアイロンをかける


こんなDIYの補修方法は危険!

インターネットやSNSで調べると、さまざまな補修方法が紹介されていますが、中にはかえってフローリングを傷める危険な方法も存在します。例えば、ハンドクリームを塗り込んで傷を目立たなくする方法です。一時的に傷が目立たなくなることから、簡単な対処法とされていますが、実はフローリングにとって非常に危険な方法です。

 

ハンドクリームに含まれる油分や化学成分が木材に染み込むと、変色や黒ずみの原因となります。また、保湿成分が木材内部に残留すると、カビの発生や腐食を促進することもあるでしょう。特にワックス加工された床材では、表面のコーティングが劣化し、本来の保護機能が失われてしまう恐れがあります。

応急処置として試すと、その後の本格的な補修が難しくなり、最終的には大規模な修理が必要になるケースも少なくありません。

 

自分で補修できない場合はプロに頼もう

フローリングの傷は、状態によってはDIYでの補修が難しく、むしろ状態を悪化させてしまうことがあります。特に下記に当てはまる場合は、専門的な技術と工具が必要となるため、プロの業者に依頼した方がいいでしょう。

 

  • 深さ1mm以上の傷
  • 15cm以上の広範囲な傷
  • 床材の剥離
  • 複数箇所の損傷 など
 

また、無垢材の床や床暖房対応フローリングの場合は、特殊な構造や性質を理解した上で補修しなければなりません。賃貸物件のフローリングの傷も、原状回復の観点からプロの施工が求められます。

 

その他「床材が変色している」「周辺が膨らんでいる」「歩くと軋む音がする」などの症状が見られる場合は、床材の内部まで損傷が及んでいる可能性があるため、すぐにプロに相談しましょう。


フローリングの傷の補修を依頼した場合の費用はいくら?

フローリングの補修費用は、傷の状態や範囲、床材の種類、地域などによって大きく変動します。フローリングに物を落とすなどしてできた傷の補修の費用相場は、5,000〜3万円ほどです。フローリングの張り替えや塗装の必要がない傷の補修費用は、比較的安く抑えられます。

 

ただし、傷の数は10〜30箇所と多い場合は、3万円以上かかるケースもあります。詳しい費用は業者に見積もりを依頼して確認しましょう。

 

その他「床材が変色している」「周辺が膨らんでいる」「歩くと軋む音がする」などの症状が見られる場合は、床材の内部まで損傷が及んでいる可能性があるため、すぐにプロに相談しましょう。


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まとめ|

フローリングの傷を見つけたら、まず傷の状態をよく確認しましょう。深さ1mm以上の傷や15cm以上の広範囲な傷、床材の剥離、複数箇所の損傷がある場合は、DIYでの補修は避け、専門業者への依頼をおすすめします。特に無垢材の床や床暖房対応フローリング、賃貸物件の場合は、より慎重な判断が必要です。

 

業者選びの際は施工実績や料金体系、アフターフォローなどをしっかりと確認し、納得のいく業者を選んでくださいね。早期発見・早期対応が、補修費用の節約につながります。傷を見つけたらすぐに専門家に相談することが賢明です。

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