塩ビ枠の劣化、補修と交換どっちを選ぶ?状態別の最適な対処法を解説

2025/01/21

塩ビ枠は窓やドア、収納など、住宅のさまざまな場所で使用される一般的な建材です。しかし、特に窓枠は紫外線や雨水、結露の影響を受けやすく、長年の使用で劣化が避けられません。変色や剥がれ、ひび割れなど、塩ビ枠の傷みが気になり始めた方も多いのではないでしょうか。

この記事では、塩ビ枠の劣化を放置するリスクや、状態別の適切な対処方法、補修・交換の費用相場を詳しく解説していきます。補修や交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

塩ビ枠の劣化を放置してはいけない理由

塩ビ枠は住宅のドアや窓、収納などさまざまな場所で使用されている重要な建材です。特に窓枠は常に紫外線を浴び、雨水や結露の影響を直接受けるため、経年劣化が起こりやすい部分となっています。

劣化の初期段階では、表面の変色や小さな剥がれといった軽微な症状に見えるかもしれません。しかし、そのまま放置すると徐々に劣化が進行し、枠材の内部まで腐食が広がっていきます。さらに深刻化すると、枠と壁の間に隙間が生じ、そこから雨水が建物内部に侵入してカビや腐食の原因となることもあるでしょう。最悪の場合、壁内部までカビや腐食が広がり、大規模なリフォームが必要になる恐れもあります。

このように、一見小さな問題に見える塩ビ枠の劣化も、放置することで深刻な事態を招く可能性があるため、早期発見・早期対応が非常に重要です。


塩ビ枠の補修や交換は必要?状態別の対処法

塩ビ枠の劣化は、その状態や程度によって適切な対処方法が異なります。コストと効果を考慮しながら、補修と交換のどちらを選択すべきか、状態別に詳しく解説していきます。

経年劣化により傷んでいる

塩ビ枠の経年劣化による表面の傷みは、基本的に補修で対応可能です。専門業者による補修作業では、まず既存のシートを丁寧に剥離し、下地の状態を確認します。その後、必要に応じて下地の補修や整備を行い、新しいシートを慎重に貼り付けていきます。

 

この方法なら、見た目も新品同様に蘇らせることができ、その後も長期間美しい状態を保つことが可能です。

塩ビ枠が剥がれている

シートの剥がれが発生している場合、早期に対処すれば補修で済むケースがほとんどです。放置すると剥がれが広がり、さらに下地にも悪影響を及ぼす可能性があるため、発見したらなるべく早く対処した方がいいでしょう。

 

専門業者による補修では、まず剥がれている部分を適切に除去し、下地の清掃と処理を行います。その後、専用の着色剤で周囲と同じ色味に調整し、最後に艶を合わせて仕上げていきます。

 

剥がれの程度が軽い段階で対処することで、補修費用を最小限に抑えられ、作業時間も短縮が可能です。早期補修により下地の劣化を防ぐことで、将来的な大規模修理の必要性も減らせます。

塩ビ枠がヒビ割れや破れがある

ヒビ割れや破れは、塩ビ枠の耐久性に直接影響を与える深刻な損傷です。この状態を放置すると、亀裂が徐々に広がり、雨水の侵入や断熱性能の低下を招く恐れがあります。

 

補修する際は、専用の充填剤を使って割れた部分を埋めていきます。その後、表面を平滑処理し、周囲と同じ色味に着色します。最後に艶の具合を細かく調整することで、違和感のない仕上がりにしていきます。

 

複数箇所に破損がある場合は、一か所ずつ丁寧に対応していく必要があり、場合によっては一日がかりの作業となることもあるでしょう。ただし、亀裂が広範囲に及ぶ場合や、構造的な問題がある場合は、枠全体の交換を検討する必要があります。

塩ビ枠にペットによる引っ掻き傷がある

ペットによる引っ掻き傷は、深さや範囲によって対処方法を変える必要があります。表面的な傷の場合は、下地の補修を行った後、周囲を慎重に養生して専用の塗料で塗装します。

 

特に壁紙など周辺部材を傷めないよう、細心の注意を払いながら作業を進めます。養生作業は手間がかかりますが、この工程を省くと補修跡が目立ってしまうだけでなく、周辺へ汚損してしまうかもしれません。

 

深い引っ掻き傷の場合は、充填剤による補修や部分的な交換も検討する必要があります。また、今後の対策として、ペットが近づきにくい工夫や、傷に強い素材への交換なども併せて検討するといいでしょう。

窓枠から雨漏りが発生している

窓枠からの雨漏りは、建物に重大な損傷を与える可能性がある深刻な問題です。次のようなことが、原因として考えられます。

 

コーキングの劣化による隙間、

枠自体の劣化や歪み

周辺外壁の損傷 など

 

コーキングの劣化が原因の場合は、古いコーキングを完全に除去し、新しいコーキング材で丁寧に打ち直すことで対処できます。しかし、枠自体に問題がある場合は、窓枠全体の交換が必要です。

 

特に雨漏りの場合は、表面に現れている症状以上に内部で劣化が進行している可能性があるため、専門家による調査と適切な処置が不可欠です。建物への影響を考えると、応急処置的な対応は避け、確実な修理を行うことをおすすめします。


窓枠の劣化が気になる場合はFIX窓も検討しよう

窓枠の劣化に悩まされている場合、FIX窓(はめ殺し窓)へのリフォームという選択肢もあります。FIX窓は開閉機能を持たない代わりに、窓枠のないすっきりとした美しいデザインが特徴です。

 

特に西日が強く当たる場所や、湿気の多い環境では、従来の開閉式の窓に比べて紫外線による劣化や、水分による腐食の心配がなく、メンテナンスの手間も大幅に減らせます。採光性も通常の窓と変わらず確保できるため、換気を必要としない場所では理想的な解決策となるでしょう。高所の窓や装飾的な用途の窓には、最適です。

 

施工費用も一般的な窓の交換と比べて割安になることが多く、長期的なメンテナンスコストを考えると、経済的な選択肢となります。

塩ビ枠の補修・交換を依頼したときの費用相場

塩ビ製の窓枠やドア枠の補修・交換費用は、サイズや工法、施工場所によって大きく異なります。費用相場は、以下の通りです。

 
  • 塩ビ枠シートの貼り直し:3万円〜
  • 小窓の窓枠の交換:8〜15万円
  • 腰窓の窓枠の交換:15〜30万円
  • 掃き出し窓の窓枠の交換:20〜40万円
  • ドア枠の交換(ドア含む):10〜26万円
 

なお、上記の費用はあくまでも相場であり、実際の費用は状況によって増減します。詳しくは、業者に見積もり作成を依頼して確認しましょう。

塩ビ枠は自分で補修できる?

塩ビ枠の損傷は、その程度や種類によっては自分で補修することも可能です。ただし、素人の補修は、見た目が気になる仕上がりになりやすく、不適切な補修をしてしまった場合は、かえって状態を悪化させる恐れもあります。

 

特に雨水が浸入する可能性のある箇所や、構造に関わる部分の補修は、専門業者への依頼をおすすめします。ここからは、状態別のDIY補修の方法を紹介します。

擦り傷は補修ペンでリタッチする

軽い擦り傷の場合、補修ペンによるリタッチで対処可能です。塩ビ枠の色に近い色の補修ペンを選び、傷の部分に慎重に塗布していきます。いきなり濃い色を塗るのではなく、薄い色から始めて徐々に重ねていくことがポイントです。

 

一度に濃い色を塗ると、周囲との色の違いが目立ってしまいます。また、補修ペンが完全に乾いてから次の層を重ねることで、より自然な仕上がりになります。ペンは、ホームセンターなどで購入できる専用の補修ペンを使用し、一般的なマジックペンは避けましょう。

浮きや割れは接着剤で貼り直す

シートの浮きや軽度な割れは、専用の接着剤で補修できます。浮き上がった部分を放置すると、徐々に範囲が広がり、最終的には大きく剥がれてしまう恐れがあります。浮いた部分に埃や汚れが入り込むと、後から補修しても綺麗な仕上がりが期待できません。

 

そのため、浮きを発見したらできるだけ早めに対処することが重要です。補修する際は、浮いている部分の裏側をきれいに清掃した後に、瞬間接着剤を薄く均一に塗布します。貼り付ける際は気泡が入らないよう、端から順に慎重に押さえていきましょう。硬化するまでしっかりと固定することで、より確実な補修が可能です。

凹みや剥がれは部分張り替えをする

部分的な凹みや大きな剥がれがある場合は、補修用シートでの張り替えが可能です。ホームセンターなどで購入できる補修用シートを使用しますが、大事なのは既存の塩ビ枠との色味やテクスチャーの一致です。サンプルと実際の枠と見比べて、最適なものを選びましょう。

 

張り替えの際は、損傷部分の周囲をカッターで丁寧にカットし、古いシートを完全に除去します。その後、下地を清掃・調整し、新しいシートを慎重に貼り付けます。ただし、素人の作業では継ぎ目や色の違いが目立ちやすいため、見た目を重視する場合は専門業者への依頼を検討した方がいいでしょう。


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まとめ|

塩ビ枠の劣化は、早期発見・早期対応が重要です。変色や剥がれなどの軽度な損傷であれば、補修ペンや接着剤を使用したDIY補修も可能です。しかし、雨漏りの危険性がある場合や構造に関わる部分は、必ず専門業者に依頼しましょう。

 

放置することで劣化が進行すると、建物内部への雨水侵入やカビの発生など、より深刻な問題に発展する可能性があります。不安な点がありましたら、まずは専門業者に相談し、現地調査と見積もりを依頼することをおすすめします。


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