人工大理石は、高級感とデザイン性を兼ね備えた製品です。しかし、使用年数が経過するにつれて傷やシミ、欠けなどの損傷は避けられません。
人工大理石の損傷に対して、補修で対応すべきか、それとも交換が必要なのか、その判断は素材の種類や損傷状態によって大きく異なります。この記事では、素材別・状態別の最適なアプローチと、信頼できる業者選びのポイントを、具体的な事例とともに解説します。
人工大理石の補修・交換の適性は素材によって異なる
人工大理石の補修や交換は、素材の種類によって対応方法が大きく異なります。
アクリル系の人工大理石は、研磨や専用補修剤による修復が可能ですが、ポリエステル系の人工大理石は多くの場合、天板ごとの交換が必要です。この理由は、それぞれの素材の化学的特性の違いによるもので、補修・交換を検討する際は、まずご使用の製品がどちらの素材なのかを確認することが重要です。
傷やシミなどのダメージに気付いた際は、製品の取扱説明書や施工業者に確認することで、適切な対処方法を見つけられます。以下では、それぞれの素材の特徴と対応方法を詳しく見ていきましょう。
アクリル系の人工大理石
アクリル系の人工大理石は、傷を研磨で落としたり、埋木補修をしたりすることで修復可能です。補修後は元の状態とほぼ見分けがつかないレベルまで復元できるため、部分的な補修で美しさを保つことができます。
アクリル系の人工大理石は、特に高級システムキッチンの天板材として採用されることが多く、ポリエステル系の人工大理石よりも価格が高いのが特徴です。
ポリエステル系の人工大理石
ポリエステル系の人工大理石は、原則として大きな補修は困難です。細かい傷やシミは研磨で対応できますが、研磨後は表面が粗くなり、汚れが染み込みやすくなってしまいます。深い傷や欠け、ひび割れが発生した場合は、天板全体の交換が必要です。
その理由は、素材の特性上、部分的な補修を行っても強度や見た目を十分に回復できないためです。価格が比較的安価なため、一般的なシステムキッチンで多く採用されています。水まわりでの使用に適していますが、アクリル系の人工大理石に比べると傷や衝撃には弱いため、液体クレンザーやタワシなどの使用も避けた方が良いでしょう。
【状況別】人工大理石の補修方法
人工大理石の補修は、その状態によって最適な方法が異なります。補修を検討する際は、まず使用している製品の素材を確認し、その上で損傷の程度に応じた対応を選択することが重要です。シミ、傷、ひび割れ、欠けの4つの主な損傷パターンについて、それぞれの適切な対処法をご紹介します。
人工大理石にシミができた
コーヒーや調味料などによる薄いシミであれば、メラミンスポンジできれいに除去できることがほとんどです。しかし、長期間放置された濃いシミや油性マジックなどの染料系のシミは、メラミンスポンジで対応できないため、専門業者による本格的な研磨処理が必要となります。
業者に依頼した場合、研磨シートでシミができた箇所を磨き、ポリッシャーで光沢を出します。さらに、浸透型の石材用コーティング剤で表面を保護し、今後の汚れ防止も行います。特にポリエステル系の人工大理石は不適切な研磨により表面が粗くなりやすいため、慎重に取り扱わなければなりません。
人工大理石に傷ができた
人工大理石に傷ができた場合、その深さによって対処方法が変わります。爪で引っかかる程度の浅い傷であれば、素人でも研磨して目立たなくすることができます。 しかし、包丁やフライパンによる深い傷の場合は、業者による補修が必要です。アクリル系の人工大理石の場合はプロによる補修で、傷があったとわからない状態にまで修復可能です。研磨したり、補修用パテを使用したりすることで、見た目も機能性も回復させられます。 一方で、ポリエステル系の人工大理石は、素材の特性上、深い傷の補修が難しく、補修痕が目立ちやすいため、場合によっては天板全体の交換を検討する必要があります。
人工大理石がひび割れた
人工大理石のひび割れは、放置すると亀裂が広がり、水漏れなどの二次被害を引き起こす可能性があるため、なるべく早く対処することが大切です。 アクリル系の人工大理石は、接着剤や補強材を使用して修復が可能です。補修する際は、まず、ひび割れ部分に特殊な接着剤を注入して補強を行います。その後、表面をパテ材で平滑に整え、研磨で仕上げていきます。 一方、ポリエステル系の場合は補修が困難なため、多くの場合、天板全体の交換をした方が良いでしょう。特にキッチンなどの水回りでのひび割れは、下地材の腐食にもつながる恐れがあるため、早急な対応が必要です。
人工大理石が欠けた
人工大理石の欠陥は、見た目の悪さだけでなく、使い勝手にも大きく影響する損傷です。 アクリル系の人工大理石を補修する場合、補修材を使用して欠損部分を成形し、色合いを調整して周囲と違和感のない仕上がりにすることができます。一方、ポリエステル系の人工大理石は補修が難しく、特にコーナー部分や大きな欠損の場合は、構造的な強度の問題もあるため、天板全体を交換しなければなりません。欠けの程度や場所によって最適な対処方法が異なるため、実績のある業者に適切な判断を求めた方が良いでしょう。
人工大理石の補修費用相場
工大理石の修理費用は、素材の種類、損傷の程度、補修範囲によって大きく異なりますが、おおよそ3〜10万円程度と言われています。アクリル系の人工大理石は、研磨や部分補修で対応できるため比較的費用を抑えられます。
一方で、ポリエステル系の人工大理石は天板の交換が必要となる場合が多いため、高額になるケースが多いでしょう。キッチンの天板を交換する場合は、天板本体費用や工事費用、排気費用を合わせて20〜30万円ほどかかるケースが多いです。
また、キッチンなどの水回りは配管との兼ね合いもあり、工事が複雑になることで費用が上乗せされるケースもあるでしょう。作業時間や使用する補修材の種類によっても費用は変動するため、事前に詳細な見積もりを取ることをおすすめします。
人工大理石の補修・交換する前に確認したいポイント
人工大理石の補修や交換を検討する前に、まず確認したい重要なポイントがあります。満足度にも影響する部分なので、補修・交換をする前にチェックしておきましょう。
実績のあるリペア業者に相談する
人工大理石の補修には、素材に関する専門知識と高度な技術が必要不可欠です。実績豊富な業者は、素材の特性を理解して最適な補修方法を提案できる上に、質の高い施工が期待できます。
アフターフォロー体制が整っているかも重要なポイントで、補修後のメンテナンス方法や保証内容についても確認しましょう。
ポリエステル系人工大理石の補修に対応できるか確認する
ポリエステル系人工大理石の補修は、すべての業者が対応できるわけではありません。一般的に、ポリエステル系は補修が難しいとされていますが、独自の技術や特殊な補修材を持つ業者であれば、傷や欠けの補修に対応できるケースがあります。
業者探しの際は、ポリエステル系の補修実績についても確認しましょう。実績がない業者の場合、「交換しかない」と即答する可能性が高くなります。ポリエステル系の人工大理石の補修にも対応できる業者であれば、対応できる案件の幅も広がるでしょう。
契約する前に見積もりを取る
人工大理石の補修・交換は、業者によって見積もり金額に大きな差が出やすい工事です。複数の業者から見積もりを取得し、作業内容、使用材料、工期、保証内容を詳細に比較することが重要です。見積書には、作業の具体的な工程や使用する材料の品番、保証期間が明記されているか確認しましょう。
また、極端に費用が安い見積もりには注意が必要です。適切な材料と技術を使用しているか慎重に確認する必要があります。追加費用が発生する可能性がある項目については、事前に説明してもらい、書面での確認を取っておくことで安心です。
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まとめ|
人工大理石製品の補修・交換を検討する際は、まず素材の種類(アクリル系・ポリエステル系)を確認することが重要です。アクリル系は専門家による補修で美しい仕上がりが期待できますが、ポリエステル系は交換が必要となるケースが多くあります。
人工大理石製品の価値を最大限に活かして修理するには、信頼できる業者との協力関係が不可欠です。業者選びの際は、単なる価格比較だけでなく、補修実績やアフターフォロー体制も重要な判断基準としてください。適切な補修・交換により、人工大理石製品の美しさと機能性を長期的に維持でき、顧客満足度も高くなります。
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