引っ越し時の家具の移動や、子どもの遊び道具が当たるなど、ちょっとした不注意で壁に穴や傷がついてしまうことは誰にでも起こりえます。小さな損傷なら放置しても大丈夫だと思いがちですが、実は害虫の侵入や地震時の亀裂拡大など、さまざまなリスクが潜んでいます。特に賃貸物件にお住まいの方は、退去時の修繕費用にも関わってくる重要な問題です。
この記事では、壁の穴や傷の放置リスク、DIYで補修できる範囲、業者に依頼するメリット、費用相場といった補修に関する疑問を徹底的に解説します。
壁の穴や傷を放置するとどうなる?
引っ越し時の家具の移動や、子どもの遊び道具が当たるなど、ちょっとした不注意で壁に穴や傷が付いてしまうことがあるでしょう。大きな損傷ではないため、一見すると、建物全体への影響は少ないように思えますが、放置することで思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
壁の穴や傷は、早めの対処が重要です。壁の穴や傷を放置するリスクを紹介します。
害虫が侵入する
壁の穴は、さまざまな害虫の侵入経路となる危険性があります。 特に注意が必要なのが、ヒメアリやルリアリといった小型のアリ類です。体長が最大1.6mmのヒメアリは、わずかな穴からでも侵入できてしまいます。 また、ゴキブリやムカデといった不快害虫も、壁の穴から室内に侵入する恐れがあります。特にムカデは攻撃性が強く、牙で噛みつく習性があり毒を出します。最悪の場合、アナフィラキシーショックにつながる恐れもあるため、早めの対策が必要です。
地震が起きた際に亀裂が入る
壁の穴や傷をそのままにすると、地震が起きた際の振動で亀裂が入ることがあります。その亀裂に沿って、壁の穴が広がる危険性も高まります。一旦あいた穴は徐々に広がり、補修にかかる費用もどんどん高くなっていくでしょう。 また、穴の周辺部も耐久性が低下していることもあり、地震の揺れが来た際に亀裂が入りやすい状態となっています。そのため、小さな穴でも放置せず、早めの対応が重要です。
賃貸住宅の場合は修繕費がかかる
アパートなど一般的な賃貸物件は、入居時と同じ状態に戻す原状回復が求められます。原状回復をしなければならない項目として、例えば、子どもによる壁への落書き、タバコのヤニや臭い、拡大したカビやシミによる壁紙の腐食、画鋲やネジの穴などがあります。
そのため、壁にあけた穴をそのまま放置すると、退去時に予定外の出費が請求されトラブルに発展するケースも考えられます。まずは大家さんや管理会社に相談し、適切な対応を取ることが重要です。
壁の穴や傷をDIY補修できるかどうかの判断基準
壁の穴や傷は、その状態によってDIYでの補修が可能な場合があります。しかし、自己判断で補修を始めると、かえって状況を悪化させ、結果的に高額な修繕費用がかかってしまうこともあります。状況を悪化させないためにも、ここでは自分で補修できるかどうかの判断基準を見ていきましょう。
壁紙に破れや浮き
一般的な住宅では、壁や天井の仕上げ材にクロス(壁紙)を使用していることが多くあります。クロスには、紙や布、ビニールなどさまざまな種類がありますが、クロス自体にダメージが少なければ、ご自身で壁紙の補修をすることも可能です。下地を補修してから破れた部分を貼り合わせることで、壁紙を補修できます。
ただし、現在使用されている壁紙と同じものを入手できるとは限りません。壁紙は、品番の変更や廃盤になっていることも多く、一般の方が同じ種類や似た種類の壁紙を探すのは困難です。部屋全体の壁紙に統一感を持たせたい場合は、業者に依頼して壁紙を張り替えてもらうといいでしょう。
壁の穴
壁にあいた穴のサイズや傷の深さによって、最適な補修方法が異なるため、まずは壁にあいた穴のサイズと、あいている場所を確認しましょう。
自身のこぶしサイズよりも小さめの穴サイズであれば、ほとんどの場合DIYで補修可能です。
一方、こぶしサイズよりも大きな穴の場合は、壁の構造材である石膏ボードの交換が必要になることもあります。大きな穴の補修は、専門的な知識と技術が必要となるため、業者に依頼することをおすすめします。不適切な補修を行うと、壁の強度を低下させてしまうかもしれません。
下地の破損
下地として使用される石膏ボードは、石膏を芯材としている板状の建築用内装材です。壁や天井などに広く使われており、下地の破損状況によってはご自身で修繕できるケースがあります。小さい穴であれば、ホームセンターの補修アイテムを活用することでDIYが可能です。
しかし、石膏ボードまで穴が開いてしまった場合は、専門的な技術と工具が必要となります。自分で補修するには難易度が高く、かえって壁を傷めてしまうリスクもあります。安全面を考慮しても、石膏ボードの交換や大規模な補修が必要な場合は、専門の業者に依頼しましょう。
壁の穴や傷の補修を業者に依頼するメリット
壁の穴や傷の補修は、DIYでも対応可能な場合がありますが、プロの業者に依頼することで、より確実できれいな仕上がりが期待できます。ここでは、業者に依頼するメリットをご紹介します。
きれいな仕上がりが期待できる
プロに依頼すれば、どこに傷があったのか分からないほど、きれいに仕上げてもらえる点が大きなメリットです。壁の補修には、パテの塗り方や壁紙の貼り方など、細かな技術が必要です。素人が張り替えたときのような、浮きやヨレの心配がありません。
特に壁紙を部分的に張り替える場合は、既存の壁紙との境目が目立たないように仕上げる高度な技術が求められます。プロの業者は豊富な経験と専門的な技術を持っているため、補修跡を極力抑えた美しい仕上がりを期待できます。
できる限り安いコストで施工できる
自分で修理をしようとして材料を購入し、いざ作業を始めてみたものの、途中で失敗してしまうケースは少なくありません。仕上がりに納得できず、結局業者に依頼することになれば、自分で購入した材料費が無駄になってしまいます。
また、不適切な補修は壁をさらに傷める可能性もあり、結果的に修理費用が増大してしまうこともあるでしょう。最初から業者に依頼することで、材料費や工賃の余計な出費を控えて、確実な補修が可能となります。
仕上がり
見た目の仕上がりにおいても、DIYと業者では大きな差が出ます。特に木目の再現や色合わせなどの繊細な作業は、プロの技術がなければ難しい作業です。業者は豊富な経験に基づいて、補修箇所と既存の部分の違和感を最小限に抑えられます。
また、単に見た目を整えるだけでなく、長期的な使用に耐える丈夫な仕上げを施すため、メンテナンス頻度も抑えられるでしょう。結果として、初期費用は高くなりますが、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れた修理となります。
業者にしか扱えないクロスを使える
壁紙は、年数が経つと品番の変更や廃盤になっていることが多く、一般の方が同じ種類や似た種類の壁紙を探すのは困難です。
一方、業者は多くの壁紙メーカーと取引があるため、既存の壁紙と同じものや、色味と質感の近い代替品を見つけることができます。また、販売終了した壁紙の在庫を持っていることもあるので、相談してみると良いでしょう。
火災保険が適用される可能性がある
壁の補修は、条件によっては火災保険の対象となる場合があります。加入している火災保険のプランによっては、火災だけでなく、台風などの自然災害や不測かつ突発的な事故による損傷まで、幅広く補償されます。
例えば、物を運んでいてうっかりぶつけたり、子供がおもちゃを投げつけたりしてできた損傷は「不測かつ突発的な事故による汚損・破損」として補償される可能性があります。また、台風で屋根が破損して起きた雨漏りによる壁の染みなども、「風災」の補償対象となるかもしれません。
補償を受けるためには、被害が発生した日時や原因を明確にする必要がありますが、適用されればできる限り少ない自己負担で、業者による補修が可能となります。
壁の穴・傷の補修を業者に依頼した場合の費用相場
壁の穴・傷の補修を業者に依頼した場合の費用相場は、下記のとおりです。
補修内容 | 費用相場 | 備考 |
小さな穴やひっかき傷 | 約5,000円~ | 石膏ボード補修費別途必要 |
壁の穴 |
30,000〜100,000円程度 |
穴の大きさにより異なる 石膏ボード補修費別途必要 |
壁紙の貼り替え | 約1,500円/㎡~ | 壁紙の種類により異なる |
壁紙の継ぎ目補修 | 約20,000円~ | - |
ただし、壁の穴や傷の補修費用は、損傷の状態や補修方法によって大きく異なります。詳しい金額は、業者に問い合わせて見積もりを作成してもらいましょう。
壁の穴・傷補修の業者を選ぶポイント
信頼できる業者を選ぶことは、住まいを満足のいく仕上がりにするために非常に重要です。費用だけでなく、技術力やアフターフォローなど、総合的に判断して業者を選びましょう。ここでは、業者選びの重要なポイントを紹介します。
壁紙補修やリフォームの実績があるか確認する
業者を選ぶ際は、壁紙補修やリフォームの実績がどれだけあるかをチェックしましょう。創業して間もない企業や、ベテランの作業員が少ない場合は、期待したような仕上がりにならない可能性があります。
ホームページやインターネット上の口コミをチェックして、対応や仕上がりが実際どうだったのかを確認することが大切です。なお、自社ホームページによい評価しか掲載していない企業もあります。良い評判だけでなく、改善点なども含めて掲載しているかどうかも、誠実な企業であるかを判断する材料にできます。
アフターフォローや保証の内容を確認する
1回の作業で終わりではなく、後々トラブルが起きたときの保証やフォローがあるかどうかも、重要なポイントです。中には補修した直後はきれいだったのに、すぐに壁紙が剥がれてきてしまったというケースもあります。そのため、アフターフォローや保証を充実させている業者は、それだけ修理の技術に自信を持っているといえます。
保証の内容は、業者によって異なります。補修を依頼する前の段階で、「保証期間はどれくらいか」「万一、トラブルが起きた場合はどのような対応をしてくれるのか」などを、しっかりと確認しましょう。
複数の業者に見積もりを依頼して比較する
業者を探す際、1社だけを見て決めてしまうと修理費用が高くなる原因になります。比較対象がない状態では、相場より高い料金が設定されていたとしても気付きません。1社だけですぐに決めるのではなく、複数業者に見積もりを依頼して、納得できる業者を探しましょう。
見積もりをすると、材料費や人件費の内訳などの面で、各社の違いが見えてきます。費用の安さだけではなくアフターフォローの内容も含めて、総合的に見て決めることがポイントです。
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まとめ|
壁の穴や傷は、放置すると害虫の侵入や亀裂の拡大など、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。特に賃貸物件の場合は、退去時の修繕費用にも影響するため、早めの対応が重要です。
小さな穴や傷であれば、DIYでの補修も可能ですが、石膏ボードまで破損している場合や、きれいな仕上がりを求める場合は、専門業者への依頼をおすすめします。業者選びの際は、実績やアフターフォロー、複数の見積もり比較など、総合的に判断することが大切です。また、補修費用を抑えるために、火災保険の適用可否も確認してみましょう。
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