現場発信!バリアフリーリフォームの基礎知識:手すり設置と段差解消の実践ガイド

2025/01/22

バリアフリーリフォームは、転倒事故の防止や生活の質向上に直結する重要なリフォームです。特に戸建て住宅にお住まいの高齢者や、その家族にとっては、家を長く安全に利用できる大きな鍵になります。現場で私たち職人が感じているのは、「これで毎日の生活がぐっとラクになった」というお客様の声です。実際にリフォームした結果、階段の昇り降りが安心に変わったり、トイレへの移動がスムーズになったりする場面を何度も見てきました。

 

とはいえ、バリアフリーを取り入れたいと思っても、「まず何を直せばいいのか分からない」「うちの家だとどんな工事ができる?」と戸惑う方は少なくありません。そこで本記事では、バリアフリーリフォームの目的や代表的な事例、費用の目安、注意点、そして補助金情報まで、豊富な施工経験をもとに具体的にお伝えします。

この記事を読むことで、「バリアフリーリフォームって案外身近だな」「ウチの家でもできる」と自信を持っていただけるはずです。ぜひ、リフォームのヒントにお役立てください。

 
目次

■ バリアフリーリフォームの目的: 安全・安心な暮らしを現場目線で考える

■ 代表的なバリアフリーリフォーム例:: 現場で選ばれる施策

■ 費用の目安(概算):現場から見た施工内容別コスト

■ リフォーム時の注意点:専門家の現場視点から

■ バリアフリーリフォームに関する補助金

■ まとめ
 


バリアフリーリフォームの目的


安全・安心な暮らしを現場目線で考える

バリアフリーリフォームの目的は、高齢者や障害のある方が毎日安全・安心に暮らせる環境をつくることです。

具体的には、滑りやすい場所での転倒防止や、わずかな段差でもつまずきにくい動線づくりを行います。現場で長年工事に携わってきた私たち職人にとって、リフォーム後に「階段の昇り降りがラクになった」「移動する自信がついた」と喜んでいただけると、この仕事に誇りを感じます。

 

また、バリアフリー化は将来の介護負担を軽減する面もあります。早めに家の改修をしておけば、急に介護が必要になったときでも慌てることがありません。家族構成やライフスタイルを踏まえ、将来を見据えた設計・施工をすることが大切です。


代表的なバリアフリーリフォーム例


現場で選ばれる施策

バリアフリーリフォームでは、手すり設置や段差解消など、目的に応じてさまざまな工事があります。私自身がこれまでに手掛けた事例から、代表的な施工内容をいくつかご紹介します。
 

手すりの設置:

廊下・階段・浴室・トイレなど、支えが欲しい場所に手すりを付ける定番工事です。実際に、あるご家庭ではお母様のために手すりを付けたところ、奥様からも「家のどこでも安心して動ける」と喜んでいただけました。使う人の身長や動き方に合わせて手すりの高さ・形状を調整することで、立ち上がりや歩行がずっとラクになります。例えば浴室では、濡れても滑りにくい樹脂製の手すりを使うことが多いです。
 

段差の解消:

小さな段差が思わぬつまずきの原因になるため、玄関や廊下、居室間の段差をスロープやフラットな床にする工事です。車椅子を使う方に必須の改修で、玄関の敷居をなくしたり、フラットなスロープにすることで安心して移動できるようになります。現場では仕上がりの美しさも重視し、廊下と居室の床を同じ高さにしたり、素材の色味を合わせたりといった工夫も行います。
 

引き戸への変更:

ドアの開閉が身体の負担になる場合は、引き戸(スライドドア)にする工事がおすすめです。車椅子の方や握力が弱い方でも開け閉めしやすくなるため、リビングや寝室、トイレなどで取り入れるケースが増えています。ソフトクローズ機能付きの引き戸もあり、高齢者や小さな子どもが指を挟む心配も減らせます。
 

滑りにくい床材への変更:

病気や老化で足元が不安定になると、濡れた場所やツルツルした床で転倒しやすくなります。そのため、浴室や脱衣所、キッチン廊下などでは防滑性の高い床材を使うリフォームを提案しています。タイルやフローリングでも凹凸のあるタイプやクッション性のある素材を選ぶことで、万が一転倒しても衝撃を和らげることができます。
 

室内の温度差をなくす工事:

冬場に浴室や脱衣所との温度差で倒れる「ヒートショック」対策として、断熱材の追加や二重窓の設置、床暖房の導入などを行います。特に冷え込む季節、寒いトイレやお風呂場でのヒートショックは命にかかわる問題です。私たちも暖房機器や断熱工事に力を入れ、「冬でも家中が快適」というお言葉をいただくことがあります。
 


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費用の目安(概算):現場から見た施工内容別コスト


バリアフリーリフォームの費用は施工内容や住宅の状況によって変動しますが、参考として一般的な相場をお伝えします。実際の見積もりは現地調査後となりますが、だいたいこれくらいかかるという目安です。
 

浴室リフォーム:

  • 手すり設置:約1~5万円
     
  • 段差解消(浴槽またぎ部の段差を減らす):5~30万
     
  • 浴室ドアの交換(引き戸化など):3~20万円
     
  • 防滑床材への変更:5~20万円
     
  • 浴室用暖房器具追加:10~25万円
     
  • 段差の少ないユニットバスへの交換:70~150万円ほど


※浴室は水回りのため工事費用がやや高めになることもあります。
 

トイレリフォーム:

  • 手すり設置:約1~5万円
     
  • 便器位置の変更やスペース拡張(車椅子対応):15~30万円


その他に、操作ボタンの大型化や吊戸タイプの引き戸への交換、非常時に外からも開けられる扉への交換など、使い勝手を高める工事も選択肢にあります。
 

玄関リフォーム:

  • 手すり設置:約1~15万円
     
  • 腰掛ベンチの設置:3~10万円
     
  • 照明の追加:3~5万円
     
  • 玄関ドアの拡張や交換:10~15万円
     
  • スロープ設置:5~50万円


※玄関は家の顔でもあるため、リフォーム時には機能性とデザイン性の両立を意識して施工します。
 

廊下リフォーム:

  • 手すり設置:約1~15万円
     
  • 段差解消:2~15万円
     
  • 床材の変更:5~10万円
     
  • 足元灯(夜間照明)の設置:1~5万円
     
  • 廊下幅の拡張:40~100万円


廊下自体をなくして間取り変更する場合は、さらに20~40万円ほどの費用がかかります(施工範囲による変動あり)。
 

寝室リフォーム:

ベッド周りへの手すり設置:3~15万円

  • 段差解消:3~15万円
     
  • 足元灯の設置:1~5万円
     
  • 滑りにくい床材への変更:5~10万円
     
  • 開き戸から引き戸への交換:10~15万円

また、断熱工事や暖房設備の追加を行う場合は、10~50万円程度が上乗せとなります。

※上記金額はあくまで目安です。施工業者に見積もりを相談し、実際の仕様や材料で費用を確認してください。
 


リフォーム時の注意点:専門家の現場視点から


実際の施工現場では、以下の点を注意しながらリフォーム計画を立てます。
 

ご家族全員の使い勝手を考える

バリアフリー改修は対象者の身体に合わせることが前提ですが、同居する家族にとっても負担にならない設計が必要です。例えば、キッチンや洗面台の高さを変えた場合、残った家族が使いづらくないかも確認しましょう。利便性を高めるはずが、別の人にとっては使いにくくならないように、全員の意見を聞くことが大切です。
 

主要な生活空間を1階に集める

高齢になると階段の昇降は大きな負担です。可能であれば、日常生活の大半を1階で完結できる間取りにすることが理想です。例えば、寝室やトイレを1階に設置する、リビングと水回りを近づけるといった工夫が考えられます。当社でも、できる限り1階で暮らせるプランを優先して提案しています。
 

施工業者選びは慎重に

バリアフリーリフォームは経験とノウハウが重要です。実績豊富な業者に相談すれば、高齢者や障害者のニーズに合った最適な提案を受けられ、施工の仕上がりにも満足できます。当社「KIREI produce」でも、これまでの施工事例やお客様の声をもとに最適解をご提案しています。業者選びの際は、実績の確認や見積もり内容の明確さをしっかりチェックしましょう。
 


バリアフリーリフォームに関する補助金


バリアフリーリフォームは自己負担がかさむイメージがありますが、国や自治体の補助金制度を利用できる場合があります。
 

介護保険による補助金(住宅改修費の支給)

要支援・要介護認定を受けている高齢者(またはその家族)が対象で、住宅改修費用の上限20万円まで補助が受けられます(自己負担額の1割を除いた額、10%負担なら最大18万円支給)。手すり設置、段差解消、滑りにくい床材への変更、扉や便器の交換などが対象工事です。
 

自治体独自の助成金

介護認定を受けていなくても使える制度や、介護保険と併用できる補助金を設けている市区町村があります。助成額は自治体によって異なりますが、数万円から数十万円が支給される場合もあります。お住まいの自治体に問い合わせ、申請条件や時期を確認してみてください。

これらの補助金は申請手続きが必要です。まずは介護保険制度の利用を検討し、足りない分を自治体助成で補うのが一般的な流れです。リフォーム前に窓口へ相談し、計画を進めると安心です。
 


まとめ


バリアフリーリフォームは、高齢者や障害のある方が安全かつ安心して暮らすために欠かせない施工です。手すりの取り付けや段差解消から、引き戸への交換、滑りにくい床材、温度差解消まで、多彩な工事で快適な住まいを実現できます。

当社もこれらの工事を通じて、毎日を安心して暮らせる空間づくりをお手伝いしています。
 

リフォームの際は対象者の身体状況とご家族の意見を十分に聞いた上で、信頼できる業者に相談しましょう。
当社「KIREI produce」では、全国ネットワークを活かしてお客様のご要望に応え、施工後のフォローまで丁寧に対応しています。
豊富な施工事例と経験をもとに最適なプランをご提案できますので、バリアフリーリフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
 


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