クロス貼り付けの効率化テクニック

クロス（壁紙）貼りの基本工程

クロス貼りの基本工程は次のとおりです。

• 養生
• 下地調整
• クロス（壁紙）施工
• 清掃、後片付け

一つ一つ確認しましょう。

養生

クロス貼りでは、大量の糊を使うため、誤って床や柱に糊を付けてしまうこともあります。

また、水も大量に使うため、床を濡らしてしまうこともあります。

さらに、クロスの張替えの場合は、古いクロスを剥がさなければならないため、大量のゴミやホコリが出ます。

そのため、クロス貼りの工程に進む前に養生を行うことが大切です。

既存のクロス（壁紙）を剥がす

新築住宅などで、新規にクロス貼りを行う場合はこの工程は必要ありませんが、クロスの貼り替えの場合は、基本的にこの工程が必要になります。

また、コンセントやスイッチもこの時点でカバーを外しておきます。

既存のクロスの上に重ね張りすることができる商品もありますが、プロが施工する場合は、重ね貼りはデメリットが多いため、基本的におすすめできません。

クロス（壁紙）の重ね貼りのデメリット

クロスは、基本的に下地に貼るもので、クロスの上に貼ることは想定されていません。それでも重ね貼りした場合は次のようなデメリットがあります。

剥がれやすい

下地に直にクロスを貼る場合と比べると接着力が弱くなるため、時間が経つと剥がれやすくなります。

また、古いクロスがそもそも剥がれやすい状態にある場合は、古いクロスと一緒に剥がれてしまうこともあります。

隙間ができやすい

下地に直にクロスを貼る場合は、クロスの境目が目立ちにくくできますし、隙間がどこにあるかわからないほどに仕上げるのがプロの仕事です。

しかし、重ね貼りした場合は、時間が経つとどうしてもクロスがズレて隙間が目立ちやすくなります。

カビが発生することがある

古いクロスにカビが発生している場合は、その上にクロスを貼ることで、そのカビ自体は隠せますが、新しいクロスと古いクロスの間でカビの繁殖が進行する危険もあります。

クロス（壁紙）の剥がし方のテクニック

クロスは、手順をしっかり押さえていれば意外に簡単に剥がせます。剥がし方の手順は次のとおりです。

• クロスを霧吹きで濡らす
• クロスのつなぎ目を探す
• クロスのつなぎ目からゆっくり剥がす

まず、クロスの接着力を弱めるためにクロスを霧吹きで濡らします。

次に、クロスのつなぎ目を探します。

クロスのつなぎ目を見つけたら、カッターを入れてゆっくり剥がし始めます。

最初は少しずつ剥がし、次第にゆっくり大きく剥がすと剥がれやすいです。

剥がれにくい部分は、スクレイパーを使ってクロスをこそぎ落とします。

なお、クロスは石膏ボードが見える状態まで完璧に剥がす必要はありません。クロスの裏紙の部分は残ってしまっても問題ありません。

下地調整

クロスを剥がした後で、下地が均一になっているかどうか確認します。

裏紙のみ残っている状態が理想ですが、裏紙も剥がれてしまったり、石膏ボードも剥がれてしまうこともあります。

また、古いパテやコーキングの跡が残っていることもあるので、その部分も平らにします。

下地にわずかでも凹凸があると、その上に新しいクロスを貼った場合、目立ってしまい、クレームになるので注意が必要です。

下地補修用のパテをパテベラで塗り込む形でフラットになるように調整を行います。

下地補修用のパテが乾燥したら、ヤスリがけを行い、仕上げます。

この時、細かい粉が出るため、粉を丁寧に払い落とすことが大切です。粉が下地に付着したままだと、クロスの接着力が弱まる原因になります。

下地に穴が空いていて、下地補修用のパテだけで埋められない状態の場合は、下地自体を張り替える必要があります。

石膏ボード等張り替えたうえで、下地用のパテを塗り、古い下地と均一になるようにならします。

下地調整がクロス（壁紙）の施工品質を左右する

クロスの施工では、下地調整が施工品質を左右すると言っても過言ではありません。

下地に少しでも凹凸があると、クロスを貼った後でその部分だけが目立ってしまいます。クロスを貼った後で、飛び出た部分だけ削ることはできませんし、へこんだ部分を埋めることもできないからです。

「KIREI produce」では、クロスの新規施工はもちろん、貼り替え等も含むクロス施工全般に対応しております。

施工時には、下地調整までの工程にも注意し、丁寧に施工していますので、クロスの施工に関して悩んでいる方は一度お問い合わせください。

クロス（壁紙）施工

下地調整が終わったら、クロスを貼っていきます。

クロスと石膏ボードなどの下地の間にホコリやゴミが挟まってしまうとクロスの接着力が弱まるため、この工程に進む前に掃除し、ゴミやホコリがない状態にしておくのが望ましいです。

壁の寸法に合わせてクロスをカットする

クロスの幅は規格が定められているので、壁の長さを測って目印を付けながら作業を進めます。

クロスのカットが必要な場合は、あらかじめカットしたうえで貼り付けます。ただ、壁と天井の境目等の部分は長めに残しておき、貼ってからカットするときれいに仕上がります。

クロスに糊をつける

クロスは、糊を塗ってから貼り付けていきます。

クロスの幅は規格が定められているので、壁の長さを測って目印を付けながら作業を進めます。

下地にクロスを貼る

クロスを貼る際のポイントは、空気を抜きながら貼ることと、糊の厚みが均一になるようにならすことです。

まず、クロスを全面的に一気に貼った後で、ズレがないか確認し、圧着します。

圧着する際は、クロスの中心から外に向かって、空気を押し出すようにするのがポイントです。

なでバケでクロス全体を圧着したら、竹ベラで角をしっかりと入れ込みます。また、余分な部分はカット定規とカッターで切り落とします。

圧着すると糊がにじみ出てしまうため、水を含ませたスポンジで糊を拭き取ります。

切り取った部分やつなぎ目の部分は剥がれやすいため、ローラーを走らせて念入りに圧着します。

柄が入ったクロスはつなぎ目に注意

無地のクロスを貼る場合は、つなぎ目もきれいに仕上げやすいですが、柄が入ったクロスの場合は、つなぎ目で柄がズレていると目立ってしまうため、慎重な施工が必要です。

特にクロスをカットして貼る場合は、一枚目を貼るときからどのように貼るのか計画しておかないと歪になってしまうため注意が必要です。

コンセント、スイッチ周り

コンセント、スイッチ周りは、クロスを貼る前に位置を確認し、クロスを貼りながら、コンセントの位置で切れ込みを入れます。

クロスを貼ったら、この切れ込みを開き、コンセントの形に沿って折り目をつけ、地ベラをあてて余分なクロスをカットします。

その後はしっかり圧着したうえで、プレートを戻して完成となります。

清掃、後片付け

クロスをすべて貼ったら、ゴミなどを片付けたうえで、養生も撤去して、きれいに掃除し、家具類をもとに戻します。

なお、施工直後のクロスは糊が乾いていないため、剥がれやすい状態にあります。壁に家具などをぶつけてしまうと、クロスがズレてしまうこともあるので注意しましょう。

クロス（壁紙）施工を効率化するためには？

クロス施工は、経験を積んで慣れていくことにより、手際よく作業できるようになります。

また、効率よく作業するためには、クロス施工に必要な道具を妥協しないことも大切です。

クロス施工は、DIYでやる方も多く、DIY向けの道具とプロ向けの道具が売られています。

DIY向けの道具は、一回使ったら捨てることが想定されており、壊れやすいですし、使い勝手が良くないものもあります。

それに対してプロ向けの道具は、繰り返し使い込むことを想定して頑丈にできていますし、使いやすいものです。

クロス施工で最も手間取るのは、クロスに糊を塗る作業です。

DIYの場合は手作業で塗ることも多いですが、プロが手作業でやっていたら非効率的です。

壁紙糊付機を導入することにより、作業の効率化を図ることが大切です。

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まとめ｜

クロスの貼り付けというと、DIYでもできるため、プロに任せる必要はないように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、プロに任せた方が品質が違いますし、何より、効率性が格段に違います。

「KIREI produce」はクロス貼り全般に関する施工も行っています。

常に適正なお見積もりを心掛けていますので、自宅や、マンション・アパートなどの物件オーナー様、クロス貼り業者をお探しの工務店様などクロス貼りで悩んでおられる方は、ぜひ一度ご相談下さい。

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