内装のプロが教える!プラスターボード選びの極意と施工ポイント

2025/01/28

プラスターボードとは、石膏ボードのことで、内装の壁や天井の下地となる板のことです。プラスターボードには、様々な種類があるので、それぞれの特徴を踏まえて適材適所で使うことが重要です。

この記事では、プラスターボードの特徴や選び方、きれいに仕上げるための施工ポイントを解説します。

 

記事のポイント

  • プラスターボードの特徴が分かる。
  • プラスターボードの種類が分かる。
  • プラスターボードの施工方法のポイントが分かる。

プラスターボードとは

プラスターボードとは、石膏を板状に固めて、表面を難燃性の高い紙で覆った板材のことです。

一般的には、石膏ボードという名前で知られています。

主に内装の壁や天井の下地材として利用されており、木材やLGSで作った骨組みの上に張り付ける形になります。

 

プラスターボードには、様々なものがあります。

一般的に利用されているプラスターボードでも、厚みに差があり、9.5mm、12.5mm、15mmの3種類があります。

薄いものは、天井の下地材。厚みのあるものは、壁の下地材に利用されます。


プラスターボードの利点・メリット

プラスターボードは内装の下地材として不動の地位を固めていますが、その理由は4つ挙げられます。

 
  • コストが安いこと
  • 燃えにくい
  • 遮音性に優れている
  • 施工しやすい
 

それぞれ確認しましょう。

 

コストが安いこと

プラスターボードは、下地材としてはコストが安いです。

一般的な商品であれば、一枚あたり次のような価格になります。

1,820mm×910mm×9.5mm 600円
1,820mm×910mm×12.5mm 800円
1,820mm×910mm×15mm 1,200円

 

ほぼ同じ厚さの針葉樹構造用合板だと価格は次のようになります。

1,820mm×910mm×9mm 1,700円
1,820mm×910mm×12mm 2,000円
1,820mm×910mm×15mm 2,700円

価格の差が歴然としていることが分かるのではないでしょうか。プラスターボードは広範囲に張り付けるため、この価格差によりコストを大幅に抑えることができます。

 

燃えにくい

石膏を主原料とするプラスターボードは、燃えにくい特徴があります。

石膏には結晶水が含まれており、高温にさらされた際に、水蒸気となって、火の温度上昇を防ぎ、延焼を防ぐ働きをします。

つまり、プラスターボード事態がスプリンクラーのような働きをするわけです。

プラスターボードの厚みが増すほど結晶水の量が多くなり、難燃性が高まります。

 

遮音性に優れている

プラスターボードは音を通しにくい性質があります。

音と言っても空気で伝わる音と振動で伝わる音がありますが、プラスターボードが防ぐのは、空気で伝わる音です。

話し声や楽器の音などは遮断しやすいです。

一枚だけでは、十分な遮音性が確保できない場合でも、二枚三枚と重ねることで期待通りの遮音性を確保できることもあります。

 

施工しやすい

プラスターボードは構造用合板に比べて切断しやすく加工が容易な建材です。

また、温度や湿度の影響によって変形することがないため、施工後に反りやズレができにくいです。そのため、クロスを貼った後でズレやひび割れが発生しにくく、きれいな仕上がりになります


プラスターボードの欠点・デメリット

プラスターボードにも欠点があります。欠点を踏まえて、施工場所や使用方法に注意する必要があります。

 

水や湿気には弱い

通常の温度や湿度の変化の範囲では、プラスターボードに影響はありませんが、石膏の板に紙を張っただけなので、耐水性は低いです。

そのため、例えば、浴室のように常時、水がかかる場所での使用には向きません。

 

穴が空きやすい

プラスターボードは石膏の板に紙を張っただけなので、衝撃に弱いです。

例えば、テーブルなどの角がぶつかると簡単に穴が空いてしまいます。

猫が爪でひっかけば、クロスも剥がれて、プラスターボードにも爪痕が残ってしまいます。

 

ネジや釘が打ちにくい

プラスターボードは石膏の板に紙を張っただけですので、そこにネジや釘を打ち込んで物を掛けるといった用途には向いていません。

どうしても、プラスターボードの下地にネジや釘を打つ必要がある場合は、間柱の位置を確認して、ネジや釘が間柱に食い込むようにするか、石膏ボード専用のボードアンカーを使いましょう。


プラスターボードの特徴と欠点を踏まえて選ぶ

プラスターボードは内装の下地材として当然のように使われていますが、特徴と欠点を踏まえて選ぶことが大切です。

壁に何かを固定する必要がある場合は、プラスターボードではなく、針葉樹構造用合板を用いるといった選択も時としては必要になります。

「KIREI produce」では、お客様のご要望を丁寧にお聞きし、プラスターボードを用いるべきか、他の建材を選ぶべきか、提案することができます。

適切な額での見積もりを提案いたしますので、内装施工業者をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

プラスターボードの種類

プラスターボードは、標準タイプの石膏ボードのほか、様々な性能を併せ持ったものが販売されています。

代表的なプラスターボードの種類とその用途を紹介します。

 

石膏ボード(GB-R)

標準的なプラスターボードのことです。厚みが9.5mm、12.5mm、15mmの3規格があります。

 

強化石膏ボード(GB-F)

石膏ボードの芯材に無機繊維材料を混入したものです。石膏ボード(GB-R)よりも耐火性能に優れています。防火性能が求められる壁に利用されます。

 

普通硬質石膏ボード(GB-R-H)

石膏ボード(GB-R)の性能をより高めたものです。

耐衝撃性は強化石膏ボード(GB-F)の約1.2倍以上、曲げ破壊荷重が石膏ボード(GB-R)の約1.3倍以上の硬さがあります。

 

シージング石膏ボード(GB-S)

芯材の石膏と表面の紙に防水加工を施した石膏ボードです。防水ボード、耐水ボードと呼ばれることもあります。

内装に用いる際は、洗面所、台所等の下地材に最適です。

 

構造用石膏ボード(GB-St-A・B)

くぎ側面抵抗を強化した石膏ボードです。石膏ボード(GB-R)の2倍に高めたものが構造用石膏ボードB種(GB-St-B)、3倍に高めたものが構造用石膏ボードA種(GB-St-A)です。

耐力壁の性能も求められる壁に施工されることがあります。

 

石膏ラスボード(GB-L)

内装の仕上げを塗り壁で仕上げたい場合に用いられる石膏ボードです。主に和室の下地材として用いられます。

 

化粧石膏ボード(GB-D)

石膏ボードの表面に化粧加工した紙やプラスチックシートが張り付けられたものです。

化粧石膏ボードを張れば仕上げにクロスを貼る必要はありません。

押し入れの壁や天井用の直張り化粧天井ボードなどがあります。

 

不燃積層石膏ボード(GB-NC)

石膏ボードの表紙に不燃性の原紙を用いたものです。

石膏ボード(GB-R)は、厚み9.5mmで「準不燃」、12.5mm、15mmで「不燃」の認定を受けられます。

厚み9.5mmでも「不燃」の性能が必要な場合に、不燃積層石膏ボード(GB-NC)が用いられます。

 

吸放湿石膏ボード(-Hc)

石膏ボード(GB-R)や化粧石膏ボード(GB-D)よりも吸放湿性能を約3倍に高めたものです。

室内の湿度を一定範囲に保つことができます。

 

吸音用穴あき石膏ボード(GB-P)

石膏ボードに吸音用の穴を開けたものです。不燃吸音ボードとも呼ばれます。背後空気層を利用した共鳴吸収原理により、音のエネルギーを減衰させる事ができます。

音楽室などの仕上げ材に用いられます。


プラスターボード施工のポイント

プラスターボードの施工をきれいに仕上げるためには、いくつかのポイントがあります。

 

切断時のポイント

プラスターボードはそのまま張るのではなく、切断が必要なことがあります。

この場合は、寸法を正確に測るのはもちろんですが、狂いのない金属製の定規などで一気に直線を引くと正確な線を引くことができます。

切断時はいびつになりやすいので、不均一にならないように慎重に切ります。切断部分をサンドペーパーで軽く削り、滑らかに仕上げると、きれいに隙間なくきれいに張り付けることができます。

 

位置決めと固定のポイント

プラスターボードの位置決めはきれいに仕上げるための重要なポイントです。

水平器やレーザー水平器も用いて、まっすぐに取付けられることを確認してネジや釘で固定します。

 

ネジや釘の打ち方のポイント

プラスターボードは、針葉樹構造用合板と比べると柔らかいため、ネジや釘が食い込みすぎないように注意が必要です。

ドライバーは適切なトルクを用いて、プラスターボードの表面よりも少し沈み込む程度に締めるときれいに仕上げられます。

ネジや釘は、プラスターボード専用のものを用いて、ネジや釘を打つ間隔も仕様書に従って決めます。

ネジや釘が足りないと、プラスターボードが剥がれやすくなったり、不安定になるため注意が必要です。

 

ジョイント部分の処理のポイント

プラスターボード同士が接するジョイント部分の仕上げは特に丁寧に行う必要があります。ジョイント部分に不都合があると凹みやすくなりますし、見栄えも悪くなります。

ジョイント部分には専用のテープを貼ったうえで、パテを重ね塗りします。

最後に、サンドペーパーで軽く削り、滑らかに整えます。

ジョイント部分がどこにあるのか触っただけでわからないほどに仕上げると、クロスもきれいに貼り付けできます。


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まとめ|

プラスターボードには、さまざまな種類があるため、それぞれの特徴を踏まえた上で、適材適所で選ぶことが大切です。

「KIREI produce」では、お客様にご満足いただける内装工事を完成させるためにも、ご要望をお聞きした上で、適切なプラスターボードを選んで提案しております。

常に適正なお見積もりを心掛けていますので、自宅や、マンション・アパートなどの物件オーナー様、工務店様など、プラスターボードの施工ができる内装工事業者をお探しの方は、ぜひお問い合わせください。


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