浴室の塗装工事は、古びた浴室を蘇らせ、再び使用可能にする修繕方法です。
しかし、その方法は一つではありません。DIY（自分で行う）か、専門業者に依頼するか、予算や希望に応じて適宜判断する必要があります。
本記事では、快適な住環境の提供に日々関わっているKIREI produceが、浴室の塗装工事について、その基本から、DIYと業者依頼のメリット・デメリットまで、徹底解説します。
あなたの浴室を、理想の空間に生まれ変わらせるヒントがここにあります。どの方法が最適なのか、一緒に探っていきましょう。
浴室の塗装工事とは？
浴室の塗装工事とは、長年使い続けて古くなってしまった浴室の壁やバスタブなどを、専用の塗料で上塗りし、再度使用できる状態まで回復させる工事のことです。
この章では、浴室の塗装工事について詳しく解説していきます。
浴室の塗装工事に使う塗料
浴室の塗装工事に使う塗料は、浴室という水分が多い環境に施工する関係上、耐水性、耐湿性、防カビ性が高いものがよく使用されます。
また、施工する対象の材質によって、使用する塗料の種類も異なります。
タイルに施工する塗料には、セラミックコート塗料エポキシ樹脂系塗料が、FRP（繊維強化プラスチック）にはポリウレタン樹脂塗料、特殊エナメル塗料、モルタル・コンクリート壁用塗料にはアクリルシリコン塗料、浴室用マスチック塗料などが使用されます。
浴室の塗装工事はDIY可能？
浴室に施工するための塗料や道具は市販されておりますので、材料さえ揃えればDIYで工事することも可能です。
DIYで施工するメリットには、以下のようなものがあります。
メリット①コストを抑えられる
DIYの最大のメリットは、業者に依頼するのに比べて大幅に予算をカットできる点です。
浴室塗装を業者に依頼した場合、浴室の広さによって料金が変動しますが、大体20〜25万円程度の工事費が必要となります。
反面、DIYで施工をすれば、業者に依頼するのに対して、かかるコストは半分以下になります。
メリット②自分のペースで工事できる
塗装工事をDIYする場合は、業者に依頼して日取りを決めたりといった段取りをカットすることができるので、自分の生活サイクルに合わせてマイペースに工事ができるという利点があります。
メリット③自分の好みに仕上げることができる
業者に依頼した場合、その会社の規格に沿った塗装の仕上がりになってしまいますが、自分で工事をすれば、材料や工法などをいくらでも工夫することができます。
内装について強いこだわりのある人は、自分好みに仕上げることができるDIYがおすすめです。
と、DIYには上記のようなメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットも存在します。
デメリット①手間がめちゃくちゃかかる
DIYでのデメリットは、まず第一に「手間がめちゃくちゃかかる」という点が挙げられます。
材料の調達、浴室の養生、下準備に施工、仕上げと、工事には様々な工程がありますが、これらを全て自分一人で実施するのはなかなか骨が折れます。
デメリット②キレイに仕上げるのは難しい
最大限の手間暇をかけて作業をしたとしても、納得の仕上がりになるかどうかは未知数です。特にDIY工事や、塗装工事について経験の浅い人が、いきなりキレイに仕上げるのはほぼ不可能と言っていいでしょう。
時間もコストも大量に投入して頑張って施工しても、納得のいく仕上がりにならない可能性が高い点は、DIYの大きなデメリットといえます。
デメリット③何かあっても自己責任
DIYの場合、施工不良で不具合が起きた場合や、不注意で浴室やその他の設備を破損させてしまったとしても、全て自己責任で対応しなければなりません。
また、ユニットバスなどのメーカー製品にDIYで手を加えてしまうと、保証の対象外となる場合もあります（保証については製品の説明書・保証書を確認しましょう）。
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浴室の塗装工事 “DIY vs 業者に依頼” 結局どっちが正解？
浴室の塗装工事はDIY可能ですが、メリットも多い反面、デメリットもたくさんあることが先ほどの章で明らかになりました。浴室の塗装工事は、DIYで施工した場合と業者に頼んだ場合、どちらがよりメリットが大きいかを元に決断する必要があります。
では、DIYと業者に依頼するのとでは、結局どちらが正解なのでしょうか？
この章では、浴室の塗装工事をDIYするのと業者に依頼するのはどちらがメリットが大きいのか、各ケースに応じて説明していきます。
DIY施工がおすすめの人①費用を抑えたい人
仕上がりや保証面、手間はすべて度外視で、とにかく費用を抑えたいという方には、DIYでの施工がおすすめです。あらゆる手段の中で最も費用が抑えられるのはDIYでの作業です。
塗料や道具もよりリーズナブルなものを選べば、さらなるコストカットが可能です。
DIY施工がおすすめの人②DIYの経験が豊富な人
DIY施工の経験がある人の中には、業者顔負けの高度な技術を持っている人もいます。
浴室塗装についての知見があり、なおかつDIYの知識と経験も豊富な方は、業者に頼むよりも自分で工事をした方が、美しく、より自分好みに仕上げることができる可能性があります。
DIY施工がおすすめの人③DIYの経験を積みたい人
DIYについての技術はないけど、これからたくさん様々なDIY工事を経験したい、という方は、失敗を覚悟で自分で施工してみるのも一つの手といえます。
DIYはトライ＆エラーの繰り返しでどんどん上手くなっていくものですので、ある程度の失敗も上達のための必要なコストです。失敗は織り込み済み、それでもDIYが上手くなりたいという人は、良い機会と捉え、積極的にチャレンジしてみましょう。
業者に依頼するのがおすすめの人①失敗したくない人
業者に依頼する最大のメリットは、失敗が少なく、高い品質の施工をしてもらえるという点です。お金が多少かかっても構わないから確実に美しくしてほしい、という方は迷わず業者さんに依頼されることをおすすめします。
業者に依頼するのがおすすめの人②万が一が怖い方
浴室塗装工事は、ユニットバスなどの既存の製品の上から塗装を施します。こうした既存の製品に手を加えると、その製品の保証要件から外れてしまい、然るべき保証が受けられなくなってしまう可能性があります。
DIYでの工事では、失敗してもこうした保証が一切受けられないという大きなリスクがあります。
一方、業者に塗装工事を依頼すれば、工事に伴って事故が発生した場合も、会社が加入している損害賠償保険などで対応してもらえるたりもするので、万が一のリスクが怖い、という方は業者さんに依頼するのがおすすめです。
業者に依頼するのがおすすめの人③美しく確実に仕上げてほしい人
浴室塗装工事の専門業者の多くは、あらゆる現場から得た知見を元に構築されたノウハウを持っており、品質に関しても高い水準を保っています。
どのような現場でも一定の品質に仕上げることができるため、とにかくキレイに確実に仕上げてほしいという方は、業者による工事を利用されることをおすすめします。
業者に依頼するのがおすすめの人④短い工期で終わらせたい人
浴室の塗装工事を業者に選んだ場合、浴室の広さにもよりますが、大体2〜4日の工期で工事が完了することが多いようです。
一方、DIYでの施工は、たいていの人は仕事の合間などの隙間時間を見つけての作業になりますので、それなりに時間がかかります。
最短で工事を終わらせ、浴室を使えるようにしたい、という方は、迷わず業者さんにご依頼されることをおすすめします。
まとめ
浴室の塗装工事は、DIYでの施工と業者による工事、それぞれに明確なメリットとデメリットがあり、自分の状況に応じて最適な選択が求められます。
コストを最優先する方やDIY経験豊富な方には、DIY施工がおすすめです。自分のペースで作業でき、費用を大幅に抑えられる利点があります。一方で、高い技術と多くの時間、そして失敗のリスクを覚悟する必要があります。
反対に、確実な仕上がりや短期間での工事、保証を重視する方は業者依頼が最適解です。専門家による高品質な施工と、万が一の際の保証が魅力です。多少のコスト増加を許容できる方に向いています。
浴室の塗装工事は、その他のDIYと比べて難易度が非常に高い作業です。
慎重に検討し、自分に最適な選択をしましょう。
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