一般住宅でのクモ駆除事例

東京都内一般住宅でのクモ駆除事例

 

施工背景とお客様の悩み

東京都内にお住まいの一般住宅(戸建て)にて、クモの発生にお困りのお客様から駆除のご依頼をいただきました。ご依頼主は虫が大の苦手という主婦の方で、最近自宅の室内や軒下でクモの巣を頻繁に見かけるようになり、不安で夜もゆっくり眠れない状況でした。ご自身で箒で巣を払ってもすぐに新しい巣ができてしまい、「素人では限界がある」と感じて専門のクモ駆除業者である私たちにご相談くださった経緯があります。

特に小さなお子様や高齢のご家族も同居されており、「万一毒グモだったらどうしよう」「市販の殺虫剤では怖くて対処できない」といった悩みを抱えておられました。
 

調査内容と施工前の準備

現地に伺った当社クモ駆除チームは、まずお客様へのヒアリングとお宅の状況調査を行いました。玄関先やリビングの天井隅、庭先の軒下など、家屋の内外をくまなく点検したところ、外壁や窓枠周辺に十数箇所のクモの巣が確認でき、少なくとも10匹以上のクモが活動しているのを発見しました。また、玄関ドアの隙間付近から室内に入り込んだとみられる小さなクモの子グモたちも数匹確認され、室内の隅にも小さな巣ができ始めていました。幸い、大型の毒グモ(例えばセアカゴケグモ等)は見当たらず、発見されたのは在来種の小型~中型のクモでした。このため人体への直接的な危険性は低いものの、見た目の不快さや巣による汚損、精神的なご不安を考慮し、速やかな駆除と再発防止策が必要と判断しました。

 

事前調査で状況を把握した後、お客様に対して現在の被害状況と今後の施工方針について丁寧にご説明しました。虫嫌いのお客様にも安心していただけるよう、「使用する薬剤は人やペットに安全な成分であること」「プロのクモ駆除業者として豊富な実績に基づいた方法で確実に対処すること」をお伝えし、不安を和らげるよう心掛けました。また、作業中は窓やドアを一時的に閉めていただくこと、施工箇所周辺の生活用品にはあらかじめカバーをかけることなど、安全に配慮した準備も行いました。スタッフは防護マスクや手袋、脚立、専用の捕虫用掃除機やブラシ、殺虫剤・忌避剤など必要な道具類を持ち込み、万全の体制で作業に臨みました。

 

駆除の作業工程

実際の駆除作業は、大きく分けて以下の手順で進めました。

  1. 物理的除去作業:
    まず初めに、家屋内外に張られたクモの巣を物理的に除去しました。軒下や天井の隅にある巣は、長い柄のブラシや高所作業用の脚立を使って丁寧に払い落とし、壁面や窓枠に付着した巣もしっかりと取り除きます。同時に、巣に潜んでいたクモ本体や卵嚢(卵のう)があれば見逃さずに捕獲しました。室内の巣は家具を傷つけないよう注意しつつ、業務用掃除機で吸い取る方法で除去しました。こうした物理的駆除により、一時的ではありますが目に見えるクモと巣をすべて取り去り、被害の拡大をまず食い止めます。
     
  2. 薬剤による徹底駆除:
    巣とクモを除去した後、残存している個体や見えない場所に潜むクモ、さらには今後の新たな巣作りを防ぐために、殺虫効果と忌避効果を併せ持つ薬剤処理を施しました。具体的には、クモの出現箇所や通り道となりやすい玄関周り、窓のサッシ付近、天井裏の換気口周辺、床下の隅などにプロ用の残留性殺虫剤スプレーを散布しています。また、外壁や軒天にはクモが巣を張りにくくなるコーティング剤(忌避剤)を吹き付け、クモが再び同じ場所に巣を作らないよう処置しました。薬剤選定にあたっては、お客様のご要望により人畜への影響が少ないタイプを使用し、ニオイや刺激も極力抑えています。施工後は室内を充分に換気し、薬剤の臭いがこもらないよう配慮しました。
     

  3. 侵入経路の遮断:
    最後に、クモが家屋内に侵入してくる経路を断つ作業を行いました。調査時に判明した玄関扉や窓枠のわずかな隙間、換気扇やエアコン配管周りの穴など、クモや他の害虫が入り込みやすい箇所を一つ一つチェックします。幅わずか数ミリ程度の隙間であっても小さなクモは容易に通り抜けてしまうため、シリコン系のコーキング剤や気密テープを使って隙間を埋め、可能な限り侵入口を封鎖しました。また、換気口には専用の防虫ネットを取り付け、床下換気口や排水口付近にも目の細かい網を設置しています。さらに、庭木の枝が建物外壁に接触している箇所があったため剪定をアドバイスし、屋外からクモが侵入しにくい環境作りにも配慮しました。
     

再発防止のための環境改善・アドバイス

施工完了後、お客様には今回実施した対策内容をご報告しました。あわせて、今後クモの再発を防ぐための環境改善策についても詳しくアドバイスを差し上げています。まず、室内外ともに清潔を保つことが重要です。クモはゴキブリやハエ、ダニなど自分の餌となる小さな害虫がいる場所に集まりやすいため、部屋の隅々まで定期的に掃除し、ホコリや食べカスを残さないようにしましょう。また、段ボール箱や古新聞などを長期間放置すると小さな虫(チャタテムシやコバエ類)が湧き、それを狙ってクモが寄ってきてしまいます。不要な荷物は整理し、物置や押し入れも風通し良く片付けていただくようお願いしました。

 

次に、住まいの気密性を高めることも大切です。今回の施工時に主要な隙間は封鎖しましたが、経年により家屋には新たな隙間が生じる可能性があります。窓やドアの立て付けが悪くなってできた隙間には隙間テープを貼る、網戸に破れがないか定期的に点検する、玄関ドアの下部には隙間風防止のエプロン材を取り付ける等の対策を継続してください。換気扇や排水溝など構造上完全には防げない開口部については、市販の防虫フィルターを設置すると効果的です。

 

さらに、環境面での工夫による忌避も再発防止に役立ちます。例えば、夜間に屋外の照明を長時間点けっぱなしにしていると、虫(クモの餌となる害虫)が光に誘われて集まりやすくなります。必要のない明かりは消すか、虫が集まりにくい性質の照明に交換することをおすすめしました。また、ハーブの一種であるミントやユーカリの香りはクモが苦手とするため、そうしたアロマオイルを玄関周りに試すのも一案です。ただし、これらの対策を講じてもクモの侵入を完全に防げるわけではありません。もし再び多数のクモを見かけたり、ご自身で対処が難しいと感じた場合は、できるだけ早めに専門のクモ駆除業者へご相談いただくようお伝えしています。

 

作業後の清掃とお客様の反応

全ての駆除作業と予防処置が完了した後、当社スタッフは最終的な清掃と点検作業を行いました。除去したクモの巣の残骸や駆除したクモの死骸は、業務用掃除機で吸い取った後に密封容器に回収し、産業廃棄物として適切に処分いたしました。薬剤を散布した箇所については、お客様の生活スペースへの影響を最小限にするため、必要に応じて拭き取り掃除も実施し、施工箇所が汚れたままにならないよう注意を払っています。家具や荷物を一時的に移動した場合は、作業完了後に元の配置へきちんと戻しました。玄関先やお庭も、すべての作業道具を撤収した後に簡単な掃き掃除を行っています。

 

最後に、お客様立ち会いのもと家屋内外を一緒に点検し、巣がすべてなくなったこと、クモの姿が見当たらないことを確認していただきました。

 

お客様からは、「ずっと悩んでいたクモがこんなに早くきれいにいなくなるなんて本当に助かりました」と安堵のお言葉をいただきました。特に、小さいお子様がクモを怖がって泣いていたため心配されていましたが、「これで家族みんな安心して過ごせます」と大変喜んでおられました。また、「プロのクモ駆除業者さんにお願いして正解でした。自分では気づけなかった隙間まで塞いでもらえて感謝です」と、施工内容やこちらの丁寧な説明にもご満足いただけた様子です。スタッフ一同、お客様のお役に立てたことに大きなやりがいを感じるとともに、今後も虫が苦手な方にも安心してご依頼いただける丁寧で確実なサービス提供に努めてまいります。

 

以上が、東京都内一般住宅で実施したクモ駆除施工の報告となります。今回の施工事例が、同じようにクモの被害にお困りの主婦の方やご高齢の方々のご参考になれば幸いです。今後も何かお困りのことがございましたら、お気軽に当社までご相談ください。

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