ペット飼育家庭で発生した室内ノミ駆除施工実績レポート

ペット飼育家庭で発生した室内ノミ駆除施工実績レポート(東京都内)

 

お客様からの相談内容と状況

東京都内にお住まいの一般家庭から、ペットのノミ被害についてご相談をいただきました。お客様宅では室内で小型犬を飼っておられます。最近、その愛犬が頻繁に身体を掻くようになり、不審に思って様子を注意深く観察したところ、ご家族の足首にも小さな虫刺され痕ができていることに気づかれたそうです。どうやらペットに寄生したノミが家の中に広がり、家族にも被害が及んでいる状況でした。
お客様は市販の殺虫スプレーで室内のノミ駆除を試みましたが、十分な効果を得られず困り果てていらっしゃったとのことです。

 

そのためインターネットでノミ駆除業者を検索し、室内のノミ駆除業者として実績が豊富な当社にお問い合わせくださいました。

 

私が電話で詳しく状況をお聞きすると、ペットの散歩後にノミを持ち帰ってしまった可能性が高く、被害はリビングを中心に寝室まで広がっているとのことでした。特にペット用ベッド周辺で黒い粉状のもの(ノミの糞)が多数見られ、実際に床を歩くと小さな黒い虫(ノミ)が飛び跳ねるのが確認できるほどだったそうです。お客様も「床に足を下ろすのが怖い」と不安を漏らされており、このような状況から我々としても一刻も早い専門的な駆除対応が必要だと判断いたしました。

 

調査と施工準備(薬剤や機材の選定理由)

ご相談の翌日、当社のノミ駆除専門スタッフである私が現地へ伺い、まずは被害状況の確認調査を行いました。玄関先で靴の上から白い靴用シューズカバーを履いて室内に入ったのですが、一歩踏み出した途端に数ミリほどの黒っぽいノミが跳ねて靴に飛び移ってくるのを確認できました。
室内はフローリングと一部カーペット敷きのエリアがあり、ペット用ベッドやソファの下など、ノミの好みそうな暗く温かい場所を中心に入念に点検します。ペットの寝床周辺からはノミの糞や卵と思われる微細な白い粒が多数見つかり、被害の深刻さがうかがえました。また、お客様の足首には赤い刺し跡が複数残っており、典型的なノミ被害の症状も確認できました。

 

被害箇所とノミの生息状況を把握した上で、駆除方法と使用薬剤の選定に移ります。今回は室内での発生であり、ペットや小さなお子様も生活される空間ですので、安全性に配慮した薬剤を選ぶ必要があります。同時に、繁殖力の強いノミを根絶するには成虫だけでなく卵や幼虫・サナギにも対策が欠かせません。調査段階で卵が多数確認できたため、卵から孵化した幼虫や将来羽化する成虫にまで継続的な効果を発揮できる残効性の高い殺虫剤を選定しました。

また、成虫のノミには即効性のある駆除を行うため、ピレスロイド系の速効型噴霧剤も併用する計画です。具体的には、ノミの発生源となっているカーペットや床の隙間に薬剤が浸透しやすい微粒子ミスト状の噴霧器と、畳や絨毯の奥まで薬剤を届けることができる細長いノズル付きスプレーを準備しました。
これらの機材を使うことで、目に見えないノミの卵や幼虫が潜む繊維の奥や床板の隙間にも薬剤を行き渡らせる狙いです。

 

施工前の準備として、お客様にはいくつかご協力をお願いしました。まずペットには事前に動物病院で使用できるノミ駆除薬(スポット剤)の投与を検討いただき、作業中は安全のためペットを別室、可能であれば一時的にご親戚宅などに預けていただきました。また、室内の食器類や調理器具、水槽などは薬剤がかからないようビニールシートで覆っていただき、衣類やお子様のおもちゃも事前に収納していただきました。私自身も防護マスクと手袋を着用し、万全の安全対策のもとで作業を開始しました。

 

ノミ駆除作業(各工程とその目的)

  1.  室内環境の事前整理・清掃

    本格的な薬剤散布に入る前に、まず室内環境の整理と清掃を行います。家具は可能な範囲で壁から離し、ソファやカーペットもめくれる部分はめくって、ノミの潜伏場所を露出させました。こうした下準備によって薬剤が隅々まで行き渡りやすくなるだけでなく、その後に行う清掃によるノミ除去効果も高めることができます。

     

    次に、高性能の掃除機を使用して部屋全体を隅々まで丁寧に掃除しました。床やカーペットはもちろん、ソファの隙間やペット用ベッドのクッション内部までノズルを差し込んでしっかりと吸引します。この作業の目的: ノミの成虫だけでなく、卵や幼虫、さらにはノミの餌となるホコリやフケまでも物理的に取り除くことです。掃除機をかける際、振動によってノミのサナギを刺激し、成虫が羽化しやすくなるという効果も期待できます。実際、掃除機をかけている途中で何匹かのノミが飛び出してきたため、すかさず捕獲・駆除しました。

     

    なお、掃除機のダストパック内にもノミが紛れている可能性があるため、吸い取ったゴミはすぐに密閉できる袋に移し、屋外のゴミ置き場に廃棄しています。ノミのサナギは繭のように粘着質で掃除機だけでは完全に取り切れないこともあるため、床やカーペットには粘着ローラー(いわゆるコロコロ)も併用し、残っているノミや卵を念入りに絡め取っておきました。
     

  2.  薬剤の散布(成虫と幼虫の駆除)

    掃除機による物理的な除去を終えた後、いよいよ薬剤を用いたノミ駆除に移ります。

    まず、即効性のあるピレスロイド系噴霧剤を部屋の隅から全体に向けて満遍なく噴霧しました。特にノミが集中していたペットの寝床周辺やカーペットの上、ソファの下や家具の裏といったポイントには重点的に散布しています。噴霧直後から潜んでいた成虫のノミが次々に姿を現し、床面でひっくり返る様子が見られました。私はその光景を見て確かな手応えを感じつつも、逃げ出そうと跳ねるノミを見逃さないよう細心の注意を払います。

    噴霧器を片手に部屋全体を隅々まで歩き回り、床だけでなく壁際や家具の脚元にもまんべんなく薬剤を行き渡らせました。作業中は窓を閉め切った状態でしたが、防護マスクを着用しているため薬剤の刺激臭もほとんど気になりません。それでも、安全のため途中で何度かベランダに出て深呼吸をし、休憩を挟みながら作業を続けました。

     
  3.  残留効果処理と空間くん煙処理

    即効型の噴霧で成虫をある程度駆除できた段階で、次に残留効果を狙った処理を行います。

    先ほどとは別の、卵や幼虫にも効果を及ぼすIGR(昆虫成長抑制剤)成分を含む薬剤を用意しました。これを床面やカーペットにまんべんなく噴霧し、もし畳の部屋があれば畳の目に沿ってノズル付きスプレーで薬剤を注入していきます。IGR剤は害虫の成長を阻害してノミが成虫になるのを抑える効果があり、散布後しばらく表面に薬剤が残留して孵化した幼虫にも作用します。

    私は特に畳の縁やフローリングの隙間、一見何もいないように見える壁際の巾木(はばき)周辺など、「ノミが逃げ込みそうな場所」を想像しながら念入りに薬剤を吹きかけました。
     

​さらに、部屋全体に薬剤成分を行き渡らせるための空間処理(くん煙)も実施しました。具体的には、小型の燻煙タイプの殺虫剤を室内中央にセットし点火して、煙の微粒子が部屋の隅々まで行き渡るようにします。白い煙が天井付近まで漂う様子を確認し、これで家具の裏側や手の届かない隙間にも薬剤成分が届くだろうと感じました。燻煙処理中は部屋を密閉し、スタッフは一旦退出します。所定の燻煙時間(約2時間)を経過した後、再び室内に入り扉や窓を全開にして換気を行いました。空気の入れ替えを十分に行うと薬剤独特のにおいも徐々に薄れ、これで安全に室内へ入れる状態になりました。
 

再発防止策と生活環境へのアドバイス

今回の駆除作業によって成虫・幼虫とも大半のノミを駆除できたと考えられますが、ノミの卵は非常に小さく見落としがちで、一度の作業ですべてを駆除しきることは難しい場合があります。そこで、お客様には今後の再発防止策として以下のポイントをアドバイスいたしました。
 

定期的な掃除機がけ:
駆除後も1〜2週間程度は毎日、床やカーペットに掃除機をかけていただくようお願いしました。卵から新たに孵化したノミの幼虫や成虫を早期に吸い取り除去する狙いがあります。掃除機をかけ終わった後のゴミパックはすぐに密閉処理し、屋外に廃棄してもらうよう徹底していただきます。
 

寝具類の洗濯:
ペットのベッドやブランケット、人間の布団やシーツにもノミやその卵が付着している可能性があるため、高温のお湯で洗濯・乾燥するか天日干しをすることをおすすめしました。特にペット用の寝具は今回を機に新調いただくか、念入りに熱湯洗浄してもらうようお願いいたしました。
 

ペットのノミ予防:
今回ペットからノミが広がったと推測されるため、動物病院で処方されるスポットタイプのノミ予防薬やノミ取り首輪の活用を提案しました。加えて、定期的にペットの体をチェックし、ノミ取り専用のくしでブラッシングする習慣をつけることも有効です。散歩帰りにはペットの足裏や毛を丁寧に拭き取り、ノミを家に持ち込まない工夫も併せてお願いしました。
 

家周りの環境整備:
戸建て住宅の場合には、庭や玄関先に落ち葉やゴミが溜まらないよう清掃し、雑草もこまめに刈り取るようお伝えしました。ノミは湿った薄暗い場所に生息しやすいため、住環境を清潔に保ち風通しを良くすることで屋外からノミが侵入しにくい環境づくりが期待できます。また、近隣に野良猫がいる場合は接触を避ける工夫や、野良猫が敷地内に入り込まない対策も必要です。


加えて、今回使用した薬剤の残留効果によってしばらくノミの発生は抑えられる見込みですが、万が一数週間後にノミを再び見かけるようなことがあれば早めにご連絡いただき、追加対応を検討する旨もお伝えしました。一度発生したノミは早期発見・早期対処が肝心であり、再発の兆しがあれば遠慮なく専門業者に相談していただくようお願いしました。

 

作業完了後の清掃・確認・お客様の反応

すべての駆除工程を終えた後、改めて室内の清掃と最終確認を行いました。薬剤散布の際に移動させた家具を元に戻し、床に残った薬剤成分やノミの死骸があればきれいに拭き取ります。最後に、白い靴下を履いて部屋中を歩き回り、ノミが足に跳びついてこないかを確認しました。
結果: 数匹の死骸が見つかった以外は生きたノミが飛びつく気配はなく、無事に駆除が完了したことを確認できました。
お客様にも室内を一緒に確認していただき、「もう飛び跳ねる黒い虫が見当たらないですね」と安心されたご様子でおっしゃいました。

 

作業後、お客様からは「自分たちではどうにもできなかったノミがこんなに早くいなくなるなんて、本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。
特に、掃除機のかけ方や今後の予防策について具体的なアドバイスが聞けたことが大変参考になったとおっしゃっていました。
また、「市販のスプレーでは見えない卵までは対処できなかったので、プロの業者に頼んで正解でした」とも仰っており、私もお役に立てて何よりだと感じました。最後にペットの様子を伺うと、以前はしきりに体を掻いていた愛犬も今では落ち着いており、ぐっすり眠れているとのことです。
お客様ご家族が安心して生活できる環境を取り戻せたことに、プロの駆除スタッフとして私も大きなやりがいを感じました。

 

以上が、東京都内のペットを飼っているご家庭で発生した室内のノミ被害に対し、当社が専門業者として対応した駆除施工の実績報告となります。
同じようにノミの発生でお困りの方は、被害が深刻化する前に早めにご相談ください。

私たちプロの知見と経験を生かした確実な施工で、快適で安心な生活環境を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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