一般住宅の天井裏と床下のネズミ駆除実績

一般住宅の天井裏と床下のネズミ駆除実績

先日、東京都内にある築年数が古い一戸建て住宅で、夜になると天井裏や床下からネズミが走り回る音が頻繁に聞こえるとのご相談を受けました。実際に現地調査を行ったところ、食料品がかじられて袋が破られている被害や、断熱材がボロボロに噛み砕かれている箇所も確認され、衛生面や建物の損傷が深刻な状態でした。

ネズミ駆除は一刻も早い対処が必要ですが、ネズミは繁殖力が非常に強いため、その場限りの駆除だけでなく再発防止のための環境改善も不可欠です。私自身、これまでの経験から「駆除+環境改善」で初めて根本解決につながることを痛感しています。

 

そこで今回は、プロの害獣駆除業者としての視点から、現場で実施した具体的な対策と作業手順をまとめて報告いたします。同じように天井裏のネズミ対策に悩む方の参考になれば幸いです。

 

1. 施工準備(事前準備と説明)

ご依頼をいただいた後、まずは使用する器具や資材を準備しました。具体的には、ネズミを捕獲するための粘着トラップ、ネズミが嫌がる超音波装置、補助的に用いる毒餌(人が立ち入らない場所に設置)、そして侵入経路を封鎖するためのパテや金網などです。

作業範囲となる天井裏や床下の構造を確認し、危険箇所がないか下見も行っています。準備段階で「どのような手順でネズミ駆除を行うか」を頭の中でシミュレーションし、お住まいの方にも施工内容と安全対策について丁寧に説明しました。現場では私一人で作業することが多いですが、依頼者に安心して任せていただけるよう、この説明の時間を特に大切にしています。

 

2. ネズミの生息調査(状況把握)

次に、ネズミの詳しい生息状況を把握するための調査に取りかかりました。天井裏や床下は暗く狭い空間ですが、懐中電灯を片手に這いつくばって重点的に確認します。案の定、天井裏では所々に小さな黒い糞(フン)や柱・配線の齧り跡が見つかり、床下からも断熱材が引き裂かれた痕跡が出てきました。こうしたネズミの痕跡を手がかりに、侵入経路もチェックします。

今回の住宅では、キッチン下の配管まわりや床下換気口の隙間から侵入した形跡がありました。長年の経験上、ネズミは硬貨ほどの小さな穴でも頭さえ入れば侵入してしまうため、細かな穴や隙間も見逃せません。この調査結果をもとに、「どの場所にトラップを仕掛けるか」「どの経路を塞ぐか」といった具体的な駆除と封鎖の計画を立てました。現場の状況をしっかり把握することで、無駄のない的確な対策を講じることができます。
 

3. 駆除作業(捕獲と追い出し)

いよいよ本格的な駆除作業に移ります。まず、特にネズミの通り道になっていそうな天井裏と床下に粘着式のトラップを複数設置しました。ネズミは壁際や狭い通路を伝って移動する習性があるため、その動線上にうまく罠を配置するのがポイントです。

さらに、確実性を高めるため毒餌も数カ所に配置しました。ただし、毒餌はペットやお子さんが誤って触れないよう、居住スペースと隔離された場所に置いています。

次に、超音波装置を天井裏に設置しました。超音波はネズミにとって不快な音で、これによって隠れていた個体が巣から出てきやすくなります。私の経験上、超音波装置だけで問題が解決することはありませんが、物陰に潜むネズミを追い出す「ひと押し」の効果が期待できます。

 

超音波でネズミの動きが活発になったところを見計らい、発見した巣を速やかに撤去しました。巣材となっていた断熱材や布もすべて取り除き、ネズミが好んで集めていたと思われる紙くずも一緒に清掃します。巣自体を除去することで、今後同じ場所に居着かないようにする狙いがあります。

また、このタイミングで事前に把握しておいた侵入経路の封鎖も実施しました。具体的には、床下の換気口や配管まわりの隙間に金網をしっかりと張り込み、さらにその上からパテで穴をふさぎます。天井裏についても、屋根との取り合い部分に小さな隙間があったため、同様にパテで目張りをしました。

再侵入を防ぐ封鎖作業は地味ですが極めて重要な工程です。ここを疎かにすると、せっかく駆除してもまたすぐ別のネズミが入り込んでしまうからです。

 

4. 環境改善と再発防止の対策

駆除が完了した後は、ネズミが再び寄りつかない環境づくりにも取り組みました。まず、居住者の方にお願いしたのは、ネズミの餌場となりうる食品類の適切な保管です。

例えば、お米や乾物類は蓋付きのプラスチック容器に入れる、ペットフードは出しっぱなしにしない、生ゴミは蓋付きのゴミ箱に捨てる、といった基本的な対策ですが非常に効果があります。また、床下や天井裏の清掃・消毒も徹底しました。残っていた糞尿や巣材の破片を全て取り除き、消毒剤で隅々まで拭き掃除しています。

これによってネズミの臭いの痕跡を断ち、他の個体が「ここは安全な住処だ」と勘違いして寄りつくのを防ぐ狙いです。現場の汚れを綺麗にすることは衛生面の向上だけでなく、結果的にネズミ対策の強化にもつながります。再発防止策として、私はこうした環境整備の重要性を毎回痛感しており、依頼者の方にも「駆除後こそが肝心です」とお伝えしています。

 

5. 作業完了と結果確認(撤収作業)

全ての対策を終えた後、設置していた粘着トラップの状況を最後に確認しました。数日間様子を見てもらった結果、複数のネズミが罠にかかっているのを確認できましたので、これらは速やかに回収し、適切に処分しました。処理の際には防護手袋やマスクを着用し、感染症や二次被害にも注意を払っています。

最終的な清掃と消毒まで終え、工具や装置をすべて撤収しました。作業後、お住まいの方から「おかげで夜も静かに過ごせるようになりました」と安堵の声をいただき、私もホッとしました。

この瞬間は、駆除業者冥利に尽きます。現場で培ってきた知識と経験を総動員した結果、お客様に安心を届けることができ、大変嬉しく思います。

 

最後に、今回の東京でのネズミ駆除施工実績を通じて改めて感じたのは、早期発見・早期対策の大切さです。古い住宅の場合、経年で生じた隙間から害獣が侵入しやすくなります。少しでも異変(音やフンなど)に気づいたら、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

私たちプロの業者としても、現場の状況に合わせた最適なプランで迅速に対応いたします。

同じようなお悩みをお持ちの方は、一人で抱え込まずにぜひご相談ください。

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