ゴミ屋敷回収を行った作業報告

東京でゴミ屋敷回収を行った作業報告

 

現場概要(東京都内ゴミ屋敷の状況)

親族の家がゴミ屋敷化してしまい対応に困っている、というご相談を東京都内でいただきました。高齢の家主様が長年にわたり片付けをできない状況が続いた結果、生活ゴミが床から天井まで積み上がり、悪臭も発生している状態でした。

近隣住民からも「虫がわく臭いがする」「害虫が発生しているのでは」と苦情が出始め、このままでは衛生面だけでなく近隣トラブルにも発展しかねない深刻な状況です。

 

家主様のご親族から「早急に家を片付けてほしい」という依頼を受け、当社の清掃チームがゴミ屋敷 回収作業にあたることになりました。現場を確認したところ、一戸建て住宅全体に大量のゴミが堆積しており、自力ではどうにもならない状態です。

私たちプロの業者が現場に入ることで、周囲への影響を最小限に抑えつつ、迅速かつ安全に片付けを進める方針を立てました。

 

施工準備(作業開始前の対策)

作業に入る前に、十分な準備と近隣への配慮を行いました。まず、今回の作業で用意した主な資機材と人員は以下のとおりです。
 

  • 大量のゴミを積載できる大型トラック(2トン車)を1台手配
     
  • ゴミ屋敷の片付け経験が豊富な作業スタッフ4名を現場に配置
     
  • 防護マスク・厚手の手袋・防護服などの保護具一式を全員に着用


また、臭気やホコリが周囲に漏れないよう細心の注意を払いました。窓や扉の開閉時には換気扇と併用して消臭剤を散布し、作業エリア外への臭いや粉塵の拡散を防止します。作業前に近隣の方へ簡単なご挨拶と説明を行い、「大きな音は極力出さない」「臭いが広がらないよう迅速に運び出す」といった計画を共有しました。

現場チーム内でも朝礼で役割分担を決め、手順を再確認しています。現場のプロの視点から事前準備を万全にすることで、当日の作業をスムーズに進めることができます。
 

ゴミの分類と回収作業(安全第一の搬出)

いよいよ回収作業開始です。大量のゴミを闇雲に運び出すのではなく、まず分別から取りかかりました。市区町村の廃棄基準に従い、主に以下のような区分で仕分けを行います。

 

  • 可燃ゴミ(紙くず、食品包装、衣類など燃えるゴミ)
     
  • 不燃ゴミ(ガラス類、金属類、陶器など燃えないゴミ)
     
  • 資源ゴミ(ペットボトル・空き缶・古新聞雑誌などリサイクル可能なもの)
     
  • 危険物(家電製品、電池、スプレー缶、刃物類など適切な処理が必要なもの)
     

特に壊れた家電やスプレー缶等は、そのまま捨てると事故の原因になるため、専用の廃棄ルートに回すよう分別します。床が見えないほど積み上がったゴミ山を一袋ずつ手作業で崩しながら、足場を確保して搬出していきました。崩れたゴミに埋もれてしまわないよう、スタッフ同士で声を掛け合い安全第一で作業を進めます。

 

私も長年この仕事に携わっていますが、最初は部屋いっぱいのゴミに圧倒されそうになることもあります。それでもプロの業者として落ち着いて対応し、徐々に通路を作りながら確実にゴミを屋外へ運び出しました。

大型トラックへの積み込みは、重量物(家具や大量の雑誌類)から順に行い、積載バランスにも注意を払っています。想定以上の廃棄量となりましたが、必要に応じてスタッフを追加派遣し、トラックも2回に分けて積み替えを実施することで対応しました。
 

特殊清掃で衛生環境を回復

ゴミの全撤去後は、部屋に染み付いた臭いや汚れを落とす特殊清掃の工程に移ります。長期間放置された生活ゴミには汁漏れやカビが発生しており、このままでは衛生的に大きな問題があります。

まず業務用の強力な洗浄剤を用いて、床や壁にこびり付いた汚れを丁寧に拭き取り、廃棄物の痕跡をなくしました。特にキッチンや冷蔵庫周辺には生ゴミの腐敗による悪臭の元となる汚液がこぼれていたため、消毒薬で入念に拭き上げています。

 

臭いについては、換気を行うだけでなく、市販の消臭剤に加えてオゾン発生装置を使用し、空気中の臭気成分を分解しました。

これにより部屋にこもっていた頑固な悪臭も徐々に軽減されていきます。同時に害虫対策として、ゴキブリやハエの発生源になりうる場所へ防虫処理も実施しました。最後にもう一度除菌消臭スプレーを室内全体に噴霧し、雑菌の繁殖を抑制して衛生状態を回復させています。

 

最終確認と作業完了(原状回復)

特殊清掃まで完了した時点で、部屋の状態は見違えるほど改善しました。作業チーム全員で最終確認を行い、ゴミの残りや見落としがないかを全室チェックします。床や棚の隅々まで目を凝らし、一点残らずゴミを回収できたことを確認しました。

また、近隣への臭気の漏れが完全に収まっているか、屋外に異臭が残っていないかも入念に確認するため、家の外周も巡回しています。

 

問題がないことを確認した後、使用した清掃道具や養生シート類を撤収しました。玄関から庭先まで清掃し、ホコリや泥汚れも可能な限り取り除いております。依頼者であるご親族にも立ち会い確認していただき、「こんなに綺麗になるとは思わなかった」「プロに頼んで正解だった」とのお言葉を頂戴しました。

長らく物置同然だった住居が生活できる状態に復旧し、ご家族に安心していただける結果となりました。
 

作業担当者の感想(現場で感じたこと)

今回の作業は、依頼者様の切実な思いに応える重要な任務でした。現場に足を踏み入れた当初は、想像以上のゴミの量と臭いに正直圧倒されました。

しかし私たちはこれまで数多くのゴミ屋敷現場を経験してきたプロです。どんなに散らかった部屋でも冷静に対処し、一つ一つ確実に片付けていけば必ず終わりが見えてきます。実際、作業を進めるうちに床が少しずつ見え始め、「必ず綺麗にするぞ」というチームの士気も上がっていきました。

 

ご親族の方は当初「部屋の中を他人に見せるのは恥ずかしい」と不安そうでしたが、勇気を出してご依頼いただけて本当に良かったと思います。作業後にご家族の安心した表情を拝見し、この仕事に携わっていて良かったと心から感じました。ゴミ屋敷の片付けは決して恥ずかしいことではありません。

私たち業者はプライバシーに配慮し、近隣に知られないよう細心の注意を払って作業いたします。

同じようなお悩みを抱えている方は、一人で抱え込まずに専門の回収業者にぜひ相談してください。

プロの知識と経験を持つスタッフが責任を持って問題を解決いたします。

 

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