駐車場の落ち葉清掃を行いました(作業報告)

駐車場の落ち葉清掃を行いました(作業報告)

秋も深まり、都内の企業敷地内にある20台分・約400㎡の駐車場では、大量の落ち葉が堆積していました。依頼者である企業担当者様から「落ち葉が駐車場に溜まって車両の出入りに支障が出ている」とのご相談を受け、早急な対応が求められました。

放置された落ち葉は単に見た目が悪いだけでなく、排水溝を詰まらせて雨天時に水たまりを作ったり、濡れると路面を滑りやすくする原因にもなります。安全な駐車場環境を維持するためには、こうした落ち葉の定期的な清掃が欠かせません。

 

そこで、プロの視点と現場経験を活かし、駐車場の落ち葉清掃を実施しました。本記事では、その作業手順と現場での工夫・所感について報告いたします。
 

施工準備と事前確認

作業に先立ち、まずは施工準備と依頼者との事前確認を入念に行いました。使用する道具は、延長コード接続の電気式ブロワー、清掃用ブラシ(デッキブラシ)、落ち葉を集める集葉袋、そして防塵マスク・手袋・保護メガネなどの保護具です。電気式ブロワーを選定したのは、エンジン式に比べて音が比較的静かで排気ガスも出ず、オフィス敷地内でも安心して使用できるためです。また、長時間の作業でも安定したパワーを維持できるメリットがあります。

 

作業箇所は都内企業の敷地内駐車場全体で、約20台分のスペースに広がっています。依頼者様と現地を一緒に歩き、作業範囲と清掃の進め方を確認しました。特に、駐車場の隅や車止め付近、それに排水溝周りは落ち葉が溜まりやすいポイントです。

これらの箇所は後述する排水機能にも関わるため重点的に清掃する方針としました。また、安全対策として作業中は駐車場入口にカラーコーンを設置し、関係者以外の立ち入りや車両進入がないよう周知しました。幸い作業時間中は駐車場を一時クローズできる許可を得られたため、車両がない状態で効率的かつ安全に作業を進める計画です。

 

さらに、作業日程は天候と時間帯にも配慮しました。強風の日はせっかく集めた落ち葉が再び飛散してしまうため避け、風が穏やかな日を選びました。また、落ち葉が朝露や雨で濡れていると掃き集めにくく滑りやすいため、できるだけ乾燥した時間帯を狙って作業を開始します。

現場の経験から、事前のこうした確認と段取りが作業の品質と効率を大きく左右することを実感しています。

 

落ち葉の吹き寄せ・回収作業

準備が整ったところで、まずは落ち葉の吹き寄せ清掃から着手しました。駐車場全体にブロワーで風を送り、散乱している落ち葉を一箇所または数箇所の集積ポイントに吹き寄せていきます。広い400㎡の敷地でも、電気式ブロワーの安定したパワーで勢いよく落ち葉をかき集めることができました。

吹き寄せの際は、風の向きや周囲の建物との位置関係を考慮し、落ち葉が再び広がらないよう端から中央に向けて順序立てて進めました。

特に駐車場の隅や車両停止位置(車止め周辺)には、風で集まりにくい細かな落ち葉や砂埃が溜まっていたため、ブロワーだけでなくブラシも使って丁寧に掻き出しています。

 

ある程度まとまった塊になった落ち葉は、ちり取りとホウキで集めて大型の集葉袋にどんどん詰めていきました。

今回は45リットル袋で約4袋分もの落ち葉が回収でき、秋の落ち葉の量に改めて驚かされました。落ち葉は軽いように見えて量が多いと袋がすぐ一杯になります。集めた落ち葉は依頼者様の了解を得て当社で引き取り処分することにし、袋をしっかり縛ってトラックへ積み込みます。

 

作業中、私自身が感じたのは、落ち葉清掃はタイミングとコツが重要だということです。乾燥した落ち葉はブロワーで集めやすい反面、多少の風で舞い上がります。逆に湿った落ち葉は重たく地面に貼り付いており、ホウキでの回収に手間取りました。

今回は天気にも恵まれ風も弱かったためスムーズに進みましたが、条件次第では作業効率が大きく変わります。現場の状況を見極めて道具と手順を工夫することの大切さを実感しました。
 

排水溝の清掃・点検

続いて、駐車場の隅に設置されている排水溝(側溝)の清掃に取り掛かりました。落ち葉清掃では、この排水溝ケアが非常に重要な工程です。グレーチング(排水溝の蓋)を慎重に外し、中に詰まっていた落ち葉や泥を手袋をつけた手や小型のシャベルで掻き出しました。

案の定、駐車場の低地側にある排水溝には湿った落ち葉と泥が層を成して溜まっており、水の流れをかなり阻害している状態でした。放っておけば雨が降った際に水が行き場を失い、駐車場内に水たまりができたり最悪冠水する恐れもあります。

 

経験上、排水溝は目に見えない部分なだけに見落とされがちですが、定期清掃でもっとも注意すべきポイントです。過去の現場でも、落ち葉詰まりが原因で駐車場の水はけが悪くなり、利用者から苦情が出たケースを目の当たりにしたことがあります。
 

そのため今回も、排水溝内の泥詰まりまでしっかり除去して水路を正常化させることに特に注力しました。

 

清掃後はバケツで水を流し入れ、実際に排水がスムーズに流れるか機能点検を実施しています。詰まりが解消された排水溝は勢いよく水を飲み込み、駐車場の排水機能が万全であることを確認できました。地味な作業ではありますが、安全で快適な駐車場環境を維持する上で欠かせない重要なプロセスです。

 

定期清掃のご提案

すべての清掃作業が完了し駐車場がきれいになったところで、依頼者様へ定期清掃の提案も行いました。秋から初冬にかけては特に落ち葉の量が増える季節です。一度に大量の落ち葉が堆積すると今回のように出入りに支障をきたすだけでなく、清掃に要する手間や時間も増大します。そこで、『駐車場の落ち葉清掃は定期的に実施した方が結果的に効率的で安全性も高まります』と依頼者様にお伝えしました。

 

例えば、落ち葉のピーク時には月1回程度の清掃を行えば、常に良好な駐車場環境を保てます。排水溝のチェックも定期的に行うことで、詰まりによる冠水トラブルを未然に防ぐことができます。依頼者様も「やはりプロに定期的に任せた方が安心ですね」と納得された様子でした。今後の清掃スケジュールについて具体的な調整をご提案し、前向きに検討いただけることになりました。

 

現場の視点から言えば、定期清掃はスポット対応に比べて一回あたりの作業負担が軽く済み、綺麗な状態が維持できるメリットがあります。何より、常に安全で快適な駐車場を利用者に提供できることで、施設管理者としての信頼感向上にもつながるでしょう。当社としても末長くお役に立てるよう、引き続きしっかりとサポートしていきたいと思います。

 

撤収・作業後の確認

最後に、使用した道具類を片付けて現場を撤収しました。清掃後の駐車場を改めて見渡したところ、落ち葉ひとつない状態で非常に清潔になっていました。路面も乾いており、滑りやすさも解消されていました。車両の通行に支障がないことを最終確認し、排水溝も蓋を元に戻して周囲にゴミや落ち葉が残っていないか最終チェックを行いました。

 

依頼者様にも最終確認をしていただき、「見違えるほどきれいになりました。これで従業員も安心して車を出し入れできます」と嬉しいお言葉を頂戴しました。プロの清掃業者として、現場で培った経験とノウハウを活かし、お客様のお困りごとを解決できたことに私自身大きなやりがいを感じました。

 

今回の駐車場の落ち葉清掃作業は約2時間で無事完了しましたが、清掃後の達成感と同時に、今後も継続して駐車場の美観と安全を守っていく責任を実感しています。季節ごとの課題に寄り添い、現場目線で最適な清掃サービスを提供し続けることが、プロの業者としての使命だと再認識した現場でした。

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