東京の庭池清掃施工報告:鯉・金魚を守りながら池をきれいに

東京の庭池清掃施工報告:鯉・金魚を守りながら池をきれいに

依頼内容: 
東京都内の住宅の庭にある池が長年清掃されておらず、泥や枯葉が堆積して水質が悪化しているとのご相談をいただきました。池には鯉や金魚が元気に泳いでいましたが、水の汚れが進むと生態系への影響が心配です。そこで、プロの 庭池清掃 サービスとして、生き物を保護しながら徹底的な池掃除を行うことになりました。

今回は、現場での作業手順と所感をまとめた施工報告としてお伝えします。実際の経験に基づくリアルな作業記録ですので、同じように庭の池清掃を検討されている方の参考になれば幸いです。
 

1.  施工準備 – 池清掃に向けた万全の準備

清掃作業に取り掛かる前に、まずは入念な準備を行いました。池の大切な生物を守るために、以下の専用機材や用品を用意しました。

一時待避用の大型タンク:
魚たちを一時的に移しておくための水槽を準備しました。池と同じ水を汲み入れ、魚がストレスを感じにくい環境を作ります。

水中ポンプ:
池の水を排水するための専用ポンプです。水を抜く際に泥やゴミがポンプに詰まらないよう、フィルターの確認も怠りませんでした。

網(タモ網)とバケツ:
魚をすくい上げる大きめのタモ網と、落ち葉やゴミを回収するための網を準備。バケツも複数用意し、泥や落ち葉の一時回収に備えました。

池用バキュームクリーナー:
池底に溜まったヘドロ状の泥を吸い取るための強力バキュームです。水だけでなく泥も吸引できるタイプで、底部の清掃に威力を発揮します。

事前準備をしっかり行うことで、作業を安全かつスムーズに進めることができます。プロの現場では「準備八分」と言われるほど準備が大切です。私たちスタッフもチェックリストに沿って道具を確認し、万全の態勢で作業に臨みました。
 

2.  魚の移動と保護 – 鯉・金魚を安全に一時避難

準備が整ったところで、まずは池の生き物たちの安全確保から始めます。魚への負担を最小限にするため、池の水をゆっくりと抜きながら並行して鯉と金魚を捕獲しました。

 

池の水位を徐々に下げつつ、大きな鯉や素早い金魚も驚かせないよう慎重に網ですくい上げます。捕まえた魚はすぐに先ほど準備した大型タンクへ移動しました。このタンクには事前に池の水を入れてあり、水温や水質を池と近い状態に保っています。
また、タンク内では循環ポンプとエアレーション(酸素供給装置)を使用し、酸欠にならないよう水を循環させました。東京の水道水を使用する場合はカルキ抜き(塩素中和)も必要ですが、今回は可能な限り元の池の水を利用したため魚たちへの負担を抑えることができました。

 

魚の移動作業は神経を使う場面です。私も毎回緊張する工程ですが、鯉を優しく抱えながらタンクに放したとき、魚たちが落ち着いて泳ぎ始めたのを見てほっとしました。「早くきれいな池に戻してあげたいな」という思いで、安全第一の対応に徹しました。

 

3.  池底の清掃 – ヘドロと枯葉の徹底除去

魚を避難させた後はいよいよ池そのものの大掃除です。まずポンプを使って池の残りの水をどんどん排水していきました。長年蓄積した泥や落ち葉が多かったため、途中でポンプの吸い込み口が詰まることもありましたが、その都度網で葉っぱをすくい取り対応します。約15分ほどかけて池の水をほぼ抜き取り、底に厚く堆積した泥が姿を現しました。

 

露出した池底には、黒く粘土状になったヘドロや腐葉土化した枯葉がびっしり。【庭・池清掃】のプロとして、ここが腕の見せ所です。先ほど準備した池用バキュームクリーナーで底に溜まった泥を吸い取り、大きな石や沈んでいたゴミも手作業で取り除きました。池の隅々まで泥をかき出す作業は体力を使いますが、みるみる汚れが取れていく様子は爽快です。こびり付いた藻やコケについては、高圧洗浄機とデッキブラシを併用して丁寧に洗い落としました。壁面や岩石に生えた苔もブラシで擦り、最後にきれいな水で洗い流して池全体を清潔な状態に整えます。

 

泥や汚れを除去した後の池底は、本来の明るい石の色合いが久々に顔を出し、見違えるほどクリーンになりました。長年放置された池の場合、このヘドロ除去だけでも水質改善に大きな効果があります。作業中は泥のにおいがかなり強く感じられましたが、「これだけ溜まっていたんだ」と実感し、改めて定期清掃の大切さを痛感しました。重労働ではありましたが、プロの意地で隅々までピカピカに仕上げています。

 

4. 水の再注入と魚の戻し作業 – 美しい水環境への復元

清掃が完了したら、いよいよ新しい水を入れていきます。ホースを使ってゆっくりと新鮮な水を池に注入しました。東京都内の水道水をそのまま使うと塩素の影響が懸念されるため、専用の中和剤(カルキ抜き剤)を投入し、水質を魚に優しい状態に調整します。同時に、水温が急激に変化しないよう注水スピードを調節し、適宜水温を計測しながら進めました。初夏の作業日でしたが、この日は天気にも恵まれ、水温は魚にとって快適な20℃前後を維持できました。

 

ある程度水が溜まれたところで、避難させていた鯉と金魚たちを池に戻します。魚たちは新しい水に慎重に慣らす必要があるため、タンクの水ごと少しずつ池に入れて水質を馴染ませてから放流しました。ゆっくりと鯉を抱え、そっと池の水へ放すと、鯉は勢いよく尾びれを動かして泳ぎ出しました。金魚たちも元の住み慣れた場所に戻り、元気に水草の間を行き来しています。

 

透明度の高い水の中を悠々と泳ぐ鯉や金魚の姿に、作業者として思わず笑みがこぼれました。濁っていた水が澄み渡り、池が本来の美しさを取り戻した光景は何度見ても達成感があります。依頼者のご家族も「まるで別の池みたい!」と驚きつつ大変喜ばれており、私自身も魚たちが気持ち良さそうに泳ぐ姿を見てほっとしました。プロの池清掃冥利に尽きる瞬間です。作業開始から終了まで約半日かかりましたが、その価値が十分に感じられる仕上がりとなりました。
 

5.  メンテナンス方法の提案 – 池を美しく保つために

施工後、池を末長く美しい状態に維持していただくため、依頼者様に今後のメンテナンスについてアドバイスを行いました。清掃直後がゴールではなく、日々の管理が池の健康を左右します。特に鯉や金魚などの生き物を飼っている庭池では、水質管理と定期的な清掃が欠かせません。以下に、今回提案した主なポイントをまとめます。
 

定期清掃の頻度:
落ち葉が多く溜まる秋冬はもちろん、年に1~2回はプロによる池清掃を検討しましょう。東京の都市環境でも、季節ごとに細かなゴミや埃が蓄積します。最低でも年1回、可能であれば春と秋の年2回ペースで池全体のリフレッシュを行うと安全です。
 

日常的なケア:
日頃から池の表面に浮いた葉っぱやゴミは網ですくい取り、ポンプやろ過装置のフィルターも月に一度は点検してください。少しの心がけで汚泥の蓄積をかなり抑えられます。特に夏場は藻が繁殖しやすいので、こまめな除去が肝心です。
 

水質管理:
池の水が極端に濁ったり嫌な臭いがしないか定期的に確認しましょう。必要に応じて部分的な水替えを行ったり、市販の水質調整剤やバクテリア剤を活用するのも有効です。鯉や金魚の様子(動きや食欲)に変化があれば、水質悪化のサインかもしれません。早めの対応でトラブルを防ぎましょう。
 

設備のメンテナンス:
池用ポンプや循環ろ過装置を設置されている場合、そのメンテナンスも重要です。ポンプが詰まっていないか、ろ材が汚れて機能低下していないかを定期的に清掃・交換します。設備が正常に働けば水質悪化の予防につながります。

以上の提案内容をご説明し、依頼者様にはメモをお渡ししました。初めて池の本格清掃をされたとのことで、「これからは教えてもらった方法で池を大事に管理します」と心強い言葉をいただき、私たちも安心いたしました。東京の住宅街にある小さな庭の池ですが、せっかくの憩いの空間を長く楽しんでいただけるよう、プロとしてサポートできて良かったです。

 

施工を終えて

池全体が見違えるほど綺麗になり、鯉や金魚たちも元気に泳ぎ回っています。
今回の庭池清掃では、生き物の保護を最優先に丁寧な作業を心掛けました。プロの清掃だからこそできる徹底洗浄の効果を実感していただけたと思います。東京都内で同様に「庭の池の掃除・清掃をしたいけれど、自分では難しい…」という方は、ぜひ専門業者へご相談ください。

清掃のプロが実務視点で安全かつ効率的に施工し、美しい庭池のある暮らしを全力でお手伝いいたします。

この記事で紹介したサービス

サービスをもっと見る