東京都内の地域公園清掃業者による清掃作業報告書
作業前の準備
東京都内にある地域の小さな公園にて、公園清掃業者として清掃業務を実施しました。本施工報告書では、安全対策と衛生管理に重点を置いた作業手順と現場状況をご報告します。作業開始前には、万全の準備を整えました。
まず、使用機材としてブロワー（送風機）、ほうき・ちりとり、トング（火ばさみ）、熊手、ゴミ袋、雑巾、消毒液噴霧器、必要に応じて草刈機などを用意し、全ての機材が正常に動作するか点検しました。また、作業エリアの区画方法として、公園利用者の安全確保のためカラーコーンやバリケードを設置し、作業区域を明示しました。清掃中は「清掃作業中」の看板を掲示し、周囲の歩行者や利用者へ注意喚起を行いました。スタッフは作業服・帽子に加え、滑り止め付き手袋やマスクを着用し、衛生面と安全面に配慮した装備で臨みました。
清掃作業の流れ
現場では、公園全体を複数の担当エリアに分け、効率的に清掃作業を進めました。主な清掃手順は以下の通りです。
- ゴミ拾い・落ち葉の回収 ：
園内や植え込み周辺、遊歩道に散乱していたゴミや落ち葉をトングとほうきを使って丁寧に回収しました。
特にベンチ下や植え込みの陰など見落とされがちな場所も念入りに確認し、空き缶・ペットボトルから犬のふんまで取り残しがないよう注意して集めています。集めたゴミと落ち葉は可燃・不燃に分別し、指定のゴミ袋に収集しました。
- 遊具の清掃
滑り台・ブランコ・鉄棒など子どもが触れる遊具の表面についた土埃や泥汚れを雑巾で拭き取りました。鳥のフンが付着していた箇所には洗剤を用いて洗浄し、水拭きで洗剤分が残らないよう仕上げています。
- 消毒作業
衛生管理の観点から、手すりや遊具の持ち手、ベンチの座面など人が頻繁に触れる部分を中心にアルコール系消毒液を噴霧・拭き取りしました。強い薬剤臭が周囲に残らないよう換気に注意し、低臭タイプの消毒剤を選定する工夫も行っています。
- 草刈り・除草
園内の芝生や植栽エリアで伸びすぎた草を草刈機と剪定バサミで刈り取りました。刈り払い中は飛散防止カバーを使用し、作業員同士で声を掛け合うことで安全確認を徹底しました。除草後は刈り取った草や落ち枝葉もすべて回収し、園内にゴミや刈り残しがないよう仕上げています。
現場での工夫と所感
清掃作業中、現場ならではの気づきや工夫も生まれました。例えば、ベンチ下の落ち葉が想像以上に堆積しており、一度ベンチを慎重に移動させてから隅々まで清掃を行いました。その際、公園利用者の方にご迷惑とならないよう、ベンチ移動の旨を事前に声掛けし、安全を確認してから作業しています。加えて、消毒作業ではアルコール消毒液特有の臭いに配慮し、先述の通り低臭の薬剤を使用するとともに、作業後しばらくベンチ周辺を換気しました。
また、作業中には遊具の簡易点検も実施しています。清掃しながら滑り台の滑走面にひび割れがないか、ブランコのチェーンの緩みや錆びがないかなど、設備点検も目視で行い、公園管理者様に異常箇所があれば報告できるよう注意を払いました。幸い大きな異常箇所は見当たらず、清掃後には遊具も安全に利用できる状態を確認済みです。
作業員からは「落ち葉の量は多かったが、公園がみるみるきれいになって達成感があった」「利用者の『ありがとう』の声が励みになった」といった所感も聞かれ、改めて地域の公園を清潔に保つことの大切さを実感しました。
作業後の状況と依頼者の反応
作業後の公園状況は、地面に散乱していたゴミや落ち葉が一掃され、ベンチ周りや遊歩道も清潔な状態になりました。
遊具も汚れが取れ、明るい本来の色合いが戻っています。消毒を行ったことで、遊具やベンチは衛生的に安心してご利用いただける状態です。草刈りによって見通しが良くなり、公園全体が明るく開放的になりました。
作業完了後、公園管理者（ご依頼者）様とともに現地確認を行い、清掃箇所を一緒に点検しました。管理者様からは「細かな所までよく清掃してくれて助かります。子どもたちにも安心して遊ばせられます」と嬉しいお言葉をいただきました。利用者の方から直接感謝の声をかけていただく場面もあり、プロの公園清掃業者として大変励みになりました。
今後の定期清掃のご提案
今回の清掃で公園は一時的に非常にきれいな状態になりましたが、美観と安全・衛生を維持するためには定期清掃が不可欠です。
落ち葉は季節によってすぐに積もってしまうため、秋冬は特に定期的な落ち葉清掃を提案いたします。
また、ゴミも日々発生するため、月に数回程度の巡回清掃を行うことで、公園内の美化水準を常に保つことが可能です。加えて、遊具やベンチの消毒作業も定期的に実施することで、公園利用者の衛生面での不安を取り除き、感染症対策にも寄与します。
さらに、定期清掃時に毎回簡易な設備点検を継続することで、遊具の劣化や異常箇所を早期に発見し、大きな事故を未然に防ぐことにもつながります。
