東京の信用金庫ビル外壁クリーニング施工事例

東京の信用金庫ビル外壁クリーニング施工事例

今回は、東京都内にある信用金庫ビルの外壁クリーニング(壁面清掃)を行った施工事例をご紹介いたします。ビルの外壁は施設の印象を大きく左右する重要な部分であり、清掃作業では細かい部分にまで注意を払う必要があります。以下では、プロの現場スタッフの視点から、実際の作業手順とそのポイントを具体的にご報告いたします。
 

施工準備

クリーニング開始に先立ち、まず必要な道具や機材を漏れなく準備します。使用する洗剤やケミカル剤(今回は壁用洗浄剤「スペースショット」)、ポリッシャー、ウェットバキューム(業務用の水吸引機)、モップ、そして養生用のテープやシートなど、現場に持ち込むものを一つ一つ確認しました。

事前に道具を揃えて手元に配置しておくことで、作業中に「あれが足りない」という事態を防ぎ、作業を効率的に進められます。

 

次に、施工範囲の周囲をしっかりと養生しました。洗剤や汚れた水が周囲の床や備品に飛び散らないよう、壁面の下には養生シートを敷き、周囲の床面や看板、窓枠なども養生テープで保護します。特に今回の現場では日中の作業だったため、歩行者や利用者への配慮も欠かせません。

 私はいつも、清掃箇所以外を汚さないよう十分すぎるほど養生することを心掛けています。経験上、このひと手間を惜しむと後片付けが大変になるばかりか、施設を傷めてしまうリスクもあるからです。

 

そして実際に洗浄に入る前に、壁面や床に付着しているホコリや粗ゴミをあらかじめ除去しました。ほうきやブラシを使って砂埃を払い落としたのですが、この下準備をするかしないかで仕上がりに大きな差が出ます。 

ゴミや砂粒が残ったままだと、洗剤で汚れを落とす際にそれらが邪魔になったり、擦ったときに壁面に傷を付けてしまったりする恐れがあるからです。細かな手間ですが、プロの現場では必ず徹底しています。

 

洗浄

準備が整ったところで、いよいよ外壁の本格的な洗浄作業に入ります。長年にわたり蓄積した埃汚れやアク(雨だれによるシミ汚れなど)が壁面にこびりついていたため、壁面洗浄専用の強力洗剤である「スペースショット」を使用して徹底的に洗浄しました。

今回は外壁素材が白いタイル張りで目地(タイルの溝)が黒色のタイプでしたが、この目地部分に特に汚れが溜まりやすいため、洗剤が行き渡るよう念入りに塗布しています。

 

洗剤は汚れの程度に応じて適切に希釈し、外壁全体にムラなく塗りました。ブラシやスポンジ、ポリッシャーを使ってタイル表面を擦り洗いし、汚れを浮かせて落としていきます。特に一階部分の地面近くでは雨風による黒ずみが顕著だったため、念入りにこすり洗いを行いました。

また、壁面に取り付けられた看板の下には茶色く筋状にサビ汚れが流れていましたが、こちらも洗剤の浸透時間をやや長めに取り、丁寧に擦り落としています。経験上、サビ汚れは放置すると定着して落ちにくくなるため、早めにしっかり除去することが大切です。
 

水洗浄

洗剤での洗浄作業の後は、清潔な水を使って壁面をもう一度しっかりと洗い流しました。ホースやバケツの水を用いて上から下へ汚れと洗剤成分をすすぎ落としますが、日中の作業で太陽光による乾燥が早いため、洗剤が壁面で乾いてしまわないよう区画ごとに手早くすすぎ作業を行いました。
 洗剤分が壁に残っていると乾燥後に白い跡(洗剤カス)が浮いてしまうことがあるため、時間をかけて丁寧にすすぎます。

 

また、洗浄中に流れ落ちた汚れた水(汚水)は、放置すると再び壁や地面を汚してしまうので、ウェットバキュームやウエス(雑巾)でしっかりと吸い取りました。特にタイル目地に汚水が残ると黒ずみの原因になりますので、この段階で隅々まで水分を回収します。

プロの現場では、このような細かな配慮が仕上がりの差につながるため、妥協しません。

 

仕上げ

洗浄とすすぎの工程が完了したら、最後に仕上げ作業を行います。まず、壁面についた余分な水分や洗剤分を乾いたきれいなウエスで拭き上げました。この拭き取りを素早く丁寧に行うことで、壁に汚れや水滴痕が残らないようにします。私は仕上げ拭きの際、タイルの目地や隅の部分まで光にかざして確認しながら進めるようにしています。

 

続いて、現場全体の最終確認と後片付けです。使用した道具類はすべてきれいに回収し、洗剤の容器や養生シートも忘れずに撤去します。今回は東京都内の人通りが多い場所での作業でしたので、作業後は周囲に洗浄水が飛散していないか念入りに確認しました。

最後に壁面全体を遠目から見渡し、ムラなく清掃できているか、見落とし汚れがないかをチェックして完了です。

現場を離れる際には「来たときよりも美しく」をモットーに、細かなゴミひとつ残さないよう心掛けています。

 

使用ケミカル(洗浄剤)

今回の外壁洗浄で使用した壁面用洗浄剤は、オーブ・テック社の「スペースショット」です。プロのビルメンテナンス業界でも広く使われているこの洗剤は、タイル外壁に染み付いた頑固な汚れやアクを素早く除去できるよう設計されています。

実際、長年落ちなかった黒ずみ汚れもスペースショットを使うことで短時間で浮かせて落とすことができました。環境対応型のクリーナーですので、安全面にも優れており、営業中の日中作業でも安心して使用できます。

私自身、これまで数多くの現場でこの洗剤を使用してきましたが、その高い洗浄力と素材への優しさから信頼を置いている製品です。

 

まとめ

このように、信用金庫ビルの外壁クリーニング作業では、事前の入念な準備と丁寧な洗浄手順が鍵となります。作業のスムーズさや仕上がりの良さは、計画的な段取りと細部まで妥協しない姿勢によって初めて実現できるものです。

実際に清掃を終えた壁面は、新築時のような明るさを取り戻し、地面付近の黒ずみや看板下のサビ汚れもすっかり消えました。建物の外観がきれいになることは、お客様や利用者に与える印象を大きく向上させます。

特に金融機関のような公共性の高い施設では、外壁が清潔であることが信頼感にもつながるため、定期的な外壁清掃は非常に重要です。私たちもプロとして、清掃後にお客様から「見違えるようにきれいになった」と喜んでいただける瞬間に大きなやりがいを感じます。

ビフォーアフター

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