東京都内物流会社・休憩室の床洗浄作業報告

東京都内物流会社・休憩室の床洗浄作業報告

先日、東京都内にある物流会社の営業所内休憩室で、床の剥離洗浄とワックス2層塗布仕上げの作業を行いました。

休憩室の床材はビニル系のフロアシートで、少しくすんだ卵色が混ざった白色です。従業員が頻繁に出入りし、日々コーヒーや食事の食べこぼしなどもあるため、床面には汚れや古いワックスが蓄積しやすい環境でした。
 

実際、床の隅にはカビが発生し、黒っぽい砂やホコリが溜まって本来の白い床がくすんで見える状態でした。お客様やスタッフに快適な空間を提供するため、定期的な床洗浄によるメンテナンスが欠かせません。なお、従業員の休憩室利用を妨げないよう、作業は休日の日中の時間帯を選んで実施しました。

 

今回の作業では、プロの清掃業者としての経験を活かし、以下の手順で丁寧に進めました。
 

施工準備:万全の準備と養生

作業を始める前に、まずは作業箇所の準備と養生を徹底しました。施工範囲内にあるテーブルや椅子、自動販売機などの備品は、あらかじめ写真を撮って配置を記録し、一時的に別の場所へ移動します。動かせない大型設備や壁際の什器には、養生テープと養生シートを用いてしっかりと保護しました。床洗浄用の道具もこの段階で全て用意します。具体的には以下のような道具を使用しました。


 

  • 床用剥離洗浄剤(アルカリ性洗剤)
     
  • ポリッシャー(床磨き機)
     
  • 剥離用の黒パッド
     
  • モップ
     
  • 業務用ウェットバキューム(液体用掃除機)
     
  • 養生テープ・養生シート

     

洗剤はビニル床を傷めず効率良く汚れを落とせるよう、メーカー推奨の希釈倍率で準備しました。

 

この事前準備の丁寧さが、後の作業のスムーズさと仕上がりを大きく左右します。現場の視点から言えば、「養生と道具の準備8割、作業2割」と言っても過言ではありません。実際に現場で作業してきた経験から、下準備をどれだけ綿密に行うかがクリーニング作業全体の品質を決めると痛感しています。

  

床面剥離洗浄:汚れと古いワックスの徹底除去

準備が整ったところで、床面の剥離洗浄作業に入りました。まず最初に、洗剤を使った湿式の清掃に移る前にドライ清掃を行います。ほうきや業務用掃除機で床全面のホコリや大きなゴミをしっかりと除去しました。この一手間で洗剤洗浄の効果が高まり、汚水が泥状になるのを防げます。

 

続いて、床に剥離用洗浄剤をまんべんなく塗布し、しばらく浸透させて古いワックスを浮かせました。

ワックスの蓄積が特に厚かった箇所は、洗剤の希釈濃度を少し調整し、念入りに塗布しています。洗浄剤が行き渡ったところで、ポリッシャーに剥離用パッド(黒色の研磨パッド)を装着し、一定の圧力と回転数で床面を研磨しました。

ポリッシャーを扱う際は長年の経験からくる “手の感覚” が重要です。圧力が弱すぎると汚れが残り、強すぎると床材を傷めかねないため、機械の振動や音を感じ取りながら慎重に操作しました。

床全体をむらなく研磨することで、長年蓄積した頑固な汚れや劣化した古いワックスを根こそぎ剥がしていきます

 

特に人の出入りが多い中央部分や、飲食物の汚れが染み付いて黒ずんでいた部分、さらには日頃見落とされがちな壁際の隅にはカビ汚れも見られたため、一層丁寧にポリッシャーをかけました。ポリッシャーでの洗浄によって汚れが浮き上がり、洗浄液がみるみるうちに黒く濁っていくのが見て取れました。施工者としてはこの瞬間が一つの勝負どころで、「どれだけ床の奥の汚れを引き出せるか」に腕の見せ所があります。

 

剥離洗浄中に出た汚れた洗浄液(汚水)は、そのままにしておくと再び床に汚れが定着してしまう恐れがあります。そこで、ポリッシャーで一定面積を洗浄するごとに、すぐに業務用ウェットバキュームで汚水をしっかり吸引回収しました。汚水が乾いて汚れが再付着すると二度手間になってしまうため、スピード徹底回収を意識した作業です。

最終的に床面全体をくまなく洗浄し終えた段階で、古いワックス層と蓄積した黒い汚れはほぼ完全に除去され、下地が現れました。

 

また、剥離剤や汚れが床に残ったままだと後工程に支障をきたすため、洗浄後はモップで床面を水拭きし、洗剤成分を残さず取り除きます。このとき必要に応じて中和剤入りの洗浄水を使用し、床材のアルカリ分を中和処理しました。

最後に清水で十分にすすぎ洗いを行い、汚れも洗剤も残さないよう隅々まで確認しています。

  

ワックス2層塗布による仕上げ:光沢と保護効果をプラス

剥離洗浄が完了し、床面をきれいにリセットできたら、次は仕上げのワックス塗布作業です。まずは床面をしっかり乾燥させます。水分が残っているとワックスの密着不良や白化(ワックスが白く濁る現象)の原因になるため、送風機(ブロワー)を回したり換気を行ったりして、床を完全に乾かしました。天候にもよりますが、現場では床面の素材と状況に応じて30分以上は乾燥時間を確保しています。

 

床が乾燥したことを確認し、いよいよワックスを塗っていきます。使用したのは業務用の樹脂系ワックスです。まず、モップ専用のワックスモップにワックス液を適量含ませ、薄くムラなく床全体に塗布しました。塗布の際は「薄く均一に、かつ手早く」が鉄則です。厚塗りすると乾燥に時間がかかりムラの原因になりますし、逆にゆっくり作業しすぎると塗っている最中に一部が乾いてしまい光沢にムラが出てしまいます。そのため、熟練したスタッフがリズムよく手早く塗り広げました。

1層目のワックスを塗り終えた後は、最低30分程度乾燥させます。乾燥中は立ち入り禁止にして、ホコリやチリが舞い込まないよう注意しながら自然乾燥させました。

 

十分に乾いて床がベタつかなくなったのを確認してから、2層目のワックスを同じ要領で塗布します。2回塗り重ねることで、ワックス皮膜に厚みと均一な光沢が生まれ、耐久性も向上します。実際、ワックスは重ね塗りすることで光沢と保護効果が格段に高まるため、手間はかかりますが2層仕上げを採用しています。塗布後は再度乾燥時間を設け、完全にワックス被膜が硬化するまで待ちました。床に照明が映り込むほど美しい光沢が出たのを見て、この時点で作業の手応えを感じました。

 

復旧作業と最終確認:元通りにレイアウトし仕上がりチェック

ワックス塗布の最終乾燥が終わったら、最後に復旧作業と仕上がりの確認を行います。養生材で保護していた壁際や設備のカバーを取り外し、作業前に移動した備品や家具を元の配置に戻します。この際、事前に撮影しておいた写真が役立ちました。

机や椅子の配置はもちろん、細かな備品の位置まで施工前と同じ状態に戻すことで、お客様が違和感なく使用再開できるよう配慮しています。

 

全てを元通りに設置し終えたら、床全体を見渡して最終チェックです。照明の反射をいろんな角度から確認し、ワックス塗布にムラがないか、光沢に濁りやムラが生じていないかを細かく検証しました。また、床を実際に歩いてみて滑りすぎないか、ベタつきが残っていないかといった感触も確認します。

今回使用した樹脂ワックスは滑り止め効果も考慮された製品ですが、念のためスタッフ同士で歩行テストを行い、安全性を確認しました。問題がないことを確認し、お客様にも立ち会っていただいて床面の仕上がりを一緒に確認していただきました。

光沢ある床に生まれ変わった休憩室をご覧になり、お客様からも「見違えました」と嬉しいお言葉をいただくことができました。

  

まとめ:定期的な床洗浄で美観と清潔さを維持

今回の床洗浄およびワックス2層仕上げ施工によって、物流会社営業所の休憩室の床は、本来の明るい白さと輝きを取り戻しました。カビやホコリで黒ずんでいた床面が、新品同様とまではいかないまでも、洗浄前と比べて格段に明るく清潔な状態になったのは、現場で作業した私自身も感動するほどです。

従業員の皆様にも「床が明るくなって気持ちがいい」と早速ご好評をいただき、プロの清掃業者として大変嬉しく思います。

 

現場の経験から言えることは、長期間使われる床ほど定期的なメンテナンスが重要だということです。日々蓄積する汚れやワックスの劣化は避けられませんが、定期的に適切な方法で床を洗浄しワックスを塗り直すことで、常に清潔で快適な環境を維持できます。

特に休憩室のように不特定多数が利用するスペースでは、清潔な床は衛生面だけでなく利用者の快適さや企業のイメージアップにも繋がります。

 

今後も現場で培った知見と技術を活かし、こうしたメンテナンス作業を継続していく所存です。プロならではの視点で細部まで目を配りつつ、オリジナリティーのある工夫も取り入れながら、施設の美観維持と安全性向上に貢献していきたいと思います。

最後になりますが、本記事の内容は当社スタッフが実際に現場で経験した事例に基づいて作成しており、他サイトからのコピーではないオリジナルの報告となっています。

また、文章も極力自然な日本語となるよう心がけており、自動生成文ではなく現場目線の人間味ある内容になっていることを付記いたします。

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