照明器具クリーニング実績
ご依頼内容・現場の状況
照明器具は意外と汚れが溜まりやすいものです。ホコリや油煙、虫の死骸などが蓄積すると、光が遮られてお部屋が暗く感じたり、器具自体の劣化につながることがあります。先日、東京都内の一般家庭にて照明器具のクリーニングを行い、暗くなっていた照明を見違えるほど明るくよみがえらせました。
1. 作業前の準備
作業に取り掛かる前に、まず照明の電源を確実に切りました。安全のため、照明器具が十分に冷めていることを確認してから作業を開始しました。また、高所での作業となるため、安定した脚立を用意し、床にはホコリや汚れが落ちても大丈夫なようシートで養生しました。
今回は天井のシーリングライト、吊り下げ式のペンダントライト、スポットライトなど複数種類の照明が対象でしたので、それぞれの器具に合った専用の道具やブラシを準備しました。プロの経験から、「段取り八分」というように準備が作業の8割。しっかり準備することで、この後の作業がスムーズに進みます。
2. 照明カバーの清掃
まずは照明器具のカバー部分の清掃です。シーリングライトなどのカバーは内部にホコリや虫が溜まりがちなので、慎重に取り外しました。この時、カバー内部に溜まったホコリが一度に落ちてこないよう、半分外した状態で掃除機で吸い取りながら取り外す工夫をしました。取り外したカバーは浴室やバルコニーで水洗いしました。中性洗剤をぬるま湯に溶かし、スポンジで優しく擦り洗いしました。
長年の汚れも徐々に落ち、カバー本来の透明度が戻っていきました。洗浄後は水気をしっかり拭き取り、陰干しで十分乾燥させてから最後に乾いた布でピカピカに磨き上げました。カバーが綺麗になると光の通り道がクリアになり、照明の明るさを最大限に引き出せます。
3. 電球・器具本体のクリーニング
次に、照明の電球や器具本体をクリーニングしました。まず電球(照明器具によってはLEDユニット)についているホコリを、柔らかいクロスで丁寧に拭き取りました。場合によっては電球を一旦取り外し、360度全体の汚れを拭き上げました。ポイントは、電球の口金部分やソケット内部は絶対に濡らさないこと。 水分が入ると故障や感電のリスクがあるため、乾いた布で拭く乾拭きが基本です。
ホコリをまとってくすんでいた電球も、この作業で本来の明るさを取り戻しました。また、器具本体も忘れず清掃しました。照明器具の本体部分や細かな装飾部にもホコリや台所からの油煙が付着していたため、刷毛状のブラシやクロスを使って隅々まで汚れを落としました。
特にキッチン近くの照明には油分が付いてベタつくことがありますが、中性洗剤を薄めた液を布に含ませ軽く拭き、すぐ乾拭きすることでサラリとした質感に戻しました。このように器具全体を清潔にすることで、見た目にも新品のような輝きを蘇らせることができました。
4. 天井周りの清掃
天井周りの清掃
照明器具周辺の天井や壁も合わせて清掃しました。普段なかなか手が届かない場所ですが、照明の近くには意外とホコリが積もっているものです。脚立に上り、照明を取り外したついでに天井の取付部周辺を掃除機で埃を吸い取り、クロスで拭き掃除しました。
角や凹凸に溜まったクモの巣やホコリもここで一緒に除去しました。照明器具本体だけでなく、その周囲まで綺麗にすることで、天井にうっすらと付いていた黒ずみも無くなり、部屋全体がより明るく清潔な印象になりました。
最後に照明器具を元通り取り付け、電源を入れて点灯確認を行いました。一斉に照明が点いた瞬間、その明るさの違いは一目瞭然でした。お部屋全体が以前よりもクリアで明るい空間によみがえり、お客様にも「部屋が見違えるほど明るくなった!」と大変喜んでいただきました。
特にリビングのシーリングライトなど、人目につく主要な照明がクリーンになると、お住まい全体が新築のようにリフレッシュした印象になりました。私自身、照明ひとつでこれほど部屋の印象が変わるのかと改めて実感しました。 普段あまり意識しない照明器具の汚れですが、定期的にプロのクリーニングを行うことで、安全面でも衛生面でも安心ですし、何よりお部屋の明るさが長持ちします。
今回のクリーニング作業を通じて、現場の視点からも照明器具清掃の大切さを再確認することができました。