保険会社窓口カーペット清掃作業報告
作業準備・背景
今回、東京都内の保険会社窓口にてカーペット清掃を担当しました。来客の多い相談スペースですので、清潔で快適な環境づくりが最重要です。特にカーペットは微細なゴミやホコリ、ダニや細菌などが蓄積しやすく、放置すると衛生面に悪影響を及ぼします。
定期的なクリーニングで汚れやアレルゲン物質を取り除き、室内環境を清潔に保つことが大切です。作業前には現場を確認し、特に出入口やカウンター付近に汚れが目立っていたため、重点的に洗浄する計画を立てました。
- 事前作業
清掃開始前にまず床面のバキューミング(掃除機掛け)を行い、表面のホコリやゴミを丁寧に除去しました。アップライト型の強力な掃除機で、パイルの奥に入り込んだ微細ゴミを叩き出すように吸引すると、後続の洗浄効率が大きく向上します。
現場では古いシミ跡や足跡なども確認できたため、洗剤の浸透を高める前処理剤で汚れを緩めてから作業に入りました。
- カーペットシャンプー洗浄(ポリッシャー使用)
ポリッシャーに専用ケミカル洗剤を装填し、回転ブラシでカーペット全体をシャンプー洗浄しました。ブラシを当てることで繊維の奥深くから汚れを浮かせ、洗剤の効果で泥やシミを一気に緩めます。汚れの酷い箇所はブラシを重点的に当て、ムラなく仕上げることを心がけました。
実際に泡が立って汚れが浮き上がる様子を確認しながら作業を進め、最後は広範囲をくまなくブラッシングして洗浄効果を高めました。
- エクストラクション洗浄(エクストラクター使用)
図:エクストラクターを使用して汚れた水分を吸引しながらカーペットを洗浄している様子。
次に、エクストラクターによるリンス工程を行いました。機械から高圧でアルカリイオン電解水を吹き付けながら同時に汚水を吸引し、ポリッシャー洗浄で浮き上がった汚れや洗剤を繊維の奥から丁寧に回収します。
この方法は残留洗剤の除去にも優れ、高い洗浄力を得られる手法です。使用したアルカリイオン水はpH12以上と強力な洗浄力を持ち、合成界面活性剤なしで汚れを剥離させます。
さらに消臭・除菌効果もあるため、作業後もカーペットに不快な臭いや菌の繁殖を残さず清潔に仕上げることができましたiksv.co.jp。機械を丁寧に往復させるたびに、汚れた水がタンクに吸い込まれる手応えがあり、手ごたえを感じながら作業を進めました。
- 消臭・除菌作業
仕上げに、カーペット専用の消臭・殺菌剤(主成分:ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)を散布しました。これは次亜塩素酸を放出する薬剤で、安全性が高く確実な除菌効果が得られます。薬剤が繊維に浸透すると目に見えない菌やカビ、固着臭を分解・中和し、使用後は微かな清潔感だけが残ります。今回散布後には、作業班一同「エンドユーザーが快適に利用できる水準になった」と実感しています。
清掃後の様子
作業後のカーペットは見た目にも明らかに汚れが除去され、ふっくらとした質感が戻りました。特に出入口周辺の黒ずみや飲みこぼし痕が消え、全体がすっきり明るくなった印象です。お客様からは「清掃前よりずっと清潔になった」と喜びの声をいただきました。
定期清掃によって美観が回復し、衛生面でも大きく改善できたと感じています。今後も定期メンテナンスで快適な環境維持をサポートしてまいります。