商業施設屋上の角型冷却塔の清掃実績

商業施設屋上の角型冷却塔の清掃実績

今回は、都内の商業施設の屋上に設置されている角型冷却塔の内部とルーバーの清掃を行いました。冷却塔は、空調設備や工場の冷却システムに不可欠な装置ですが、屋外に設置されているため、時間とともにホコリやシリカ(鉱物由来の微細な汚れ)、藻類が蓄積してしまいます。特に、今回の施設では冷却塔内部の充填材(冷却効率を高めるための部品)やルーバーに汚れが堆積し、機能低下が懸念されていました。そこで、定期メンテナンスの一環として、高圧洗浄による徹底的な清掃を行うことになりました。

それでは、作業の流れをご紹介します。

1. 施工準備
まずは、清掃作業に必要な機材を準備しました。今回は、高圧洗浄機、ウェットバキューム、ハンドブラシ、脚立、養生シートなどを使用しました。

冷却塔は屋上に設置されているため、周囲への影響を考慮しながら作業を進める必要があります。特に、高圧洗浄時には汚水が飛散しやすいため、冷却塔の周辺全体に養生シートを設置し、排水経路を確保することで、建物や設備への影響を防ぎました。また、作業スタッフの安全を確保するため、足場の安定性や動線の確認も念入りに行いました。

2. 高圧洗浄
準備が整ったら、まず冷却塔の水槽内の水を排水し、内部を清掃しやすい状態にしました。その後、ルーバー(冷却塔内部への風の流れを調整する部品)を取り外し、一枚ずつ丁寧に洗浄していきました。

続いて、充填材の清掃に取りかかりました。充填材は、空気と水を効率よく接触させるための重要なパーツですが、その構造上、汚れが内部に蓄積しやすく、通常の清掃では取り除きにくいのが特徴です。そこで、高圧洗浄機を使用し、内側と外側の両方から強力な水流で汚れを除去しました。

さらに、細かい部分に残った汚れは、ハンドブラシを使って水洗浄を行い、確実に取り除きました。シリカや藻類は高圧洗浄だけでは完全に落としきれないことがあるため、手作業による仕上げが欠かせません。

3. バキューム清掃
高圧洗浄によって除去された汚れやシリカは、そのまま放置すると再付着の原因になるため、ウェットバキュームを使用して徹底的に吸引しました。

この工程では、特に冷却塔内部の隅々までバキュームをかけることで、微細な汚れも逃さず除去。これにより、冷却効率の低下を防ぎ、設備の長寿命化にもつながります。

4. 撤収
清掃作業が完了した後は、施工エリア全体の仕上げ清掃を行いました。高圧洗浄時に飛び散った汚水や汚れを取り除き、排水溝周辺もきれいに洗浄しました。最後に、養生シートを撤去し、使用した道具を確認した上で作業を終了しました。

今回の清掃により、冷却塔内部の汚れが除去され、通気性や冷却効率が向上しました。定期的なメンテナンスを行うことで、冷却塔の性能を維持し、設備のトラブルを未然に防ぐことができます。今後も、施設全体の快適な環境を支えるために、丁寧な作業を続けていきます。

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