百貨店での業務用加湿器 清掃・点検 作業報告 ~滴下浸透気化式加湿器の分解洗浄~

百貨店での業務用加湿器 清掃・点検 作業報告 ~滴下浸透気化式加湿器の分解洗浄~

今回ご紹介するのは、東京都内にある百貨店で実施した業務用加湿器 清掃・点検(滴下浸透気化式加湿器の分解洗浄)の作業実績です。施設内の空気を快適に保つために欠かせない業務用加湿器ですが、日々の稼働で内部には水アカやホコリが蓄積しがちです。今回は特に、ドレンパン(排水受け)の取り外し清掃、フェイスカバー・フィルターの洗浄、そしてシロッコファンのクリーニングまで徹底的な分解洗浄と点検を行いました。現場の状況に合わせ、安全かつ確実に作業を進めた一部始終を報告いたします。
 

1. 施工準備

作業を始める前に、まずは作業箇所と道具の準備を入念に行いました。もちろん加湿器の電源を停止し、作業者の安全と機器保護を確保します。今回使用した道具は、加湿器清掃専用の洗浄用ケミカル剤、脚立、各種ブラシ類、ウエス(布)、そして床や機器周辺を保護するための養生シートなどです。現場は営業中の百貨店フロアでしたので、お客様の往来や店舗備品に影響が出ないよう施工箇所の周囲をしっかりと養生しました。

現場スタッフとして、こうした細かな気配りを常に心掛けています。それが施設管理ご担当者様にも安心して作業を任せていただけるポイントのひとつです。
 

2. 分解洗浄(ケミカル洗浄)

本体を開け、内部の徹底清掃に取りかかります。まず、加湿器の「顔」にあたるフェイスカバーとフィルターを取り外しました。これらの部品にはホコリや水滴由来の汚れがびっしり付着していたため、専用の洗浄薬剤に浸け置きした後、ブラシで丁寧に洗浄しました。

次に、加湿器底部の水受け皿であるドレンパンを取り外して清掃します。水が常に溜まる部分だけに、水アカ汚れが厚く蓄積しており、放置すればカビの温床にもなりかねません。そこで、強力な洗浄剤とブラシを使い、隅々まで念入りに磨き上げました。

手の届きにくい細かな隙間も一つひとつブラシでこすり洗いし、最後に真水で十分にすすいで洗剤成分を残さないよう仕上げています。目に見えない部分こそ手を抜かず衛生的に保つことで、利用者の方にも安心していただけると考えています。

 

送風の要となるシロッコファンについては、本体に取り付けたままの状態で内部の羽根までクリーニングしました。機種によってはファン自体を分解・取り外すこともありますが、今回の機種では、無理に外さなくても十分清掃可能と判断しています。
 

むしろ、必要以上の分解を避けることで機器への負担や不測のトラブルリスクを軽減できます。ファンの羽根一枚一枚に入り込んだホコリや汚れもウエスで丁寧に拭き取り、回転部の軸受け周辺も点検しました。最後に手でファンを回し、回転がスムーズで異音がないことを確認してから次の工程に進みました。
 

3. 復旧(組み立て・動作確認)

洗浄・点検が一通り完了したところで、取り外していた各部品を元通りに組み立てます。ドレンパン、フィルター、フェイスカバーなど、取り外したパーツをひとつ残らず確実に所定の位置に取り付けました。

ビスやボルトの締め忘れがないようダブルチェックを行い、最後に加湿器の電源を入れて動作確認を実施します。運転を開始すると、清掃前に比べて送風の匂いや音がクリアになったのを感じました。

水漏れや振動がないか、加湿機能が正常に働いているかも細かくチェックします。内部も外観もリフレッシュされた状態を確認し、問題がないことをお客様と一緒に確認しました。
 

4. 撤収・最終確認

最後に、使用した設備周辺と作業エリアの片付けを行います。洗浄作業中に使用した排水溝やシンク周辺も忘れずに清掃し、汚水やゴミが残っていないか確認しました。養生に使用していたシート類も全て回収し、現場を元の状態以上にきれいな状態に整えます。

工具や器材の置き忘れがないよう数量を確認し、全ての機材を撤収しました。設備をきれいにするプロとして、作業場所を汚したまま去るわけにはいきません。私たちは「来たときよりも美しく」を合言葉に、最後の一掃まで気を抜かず取り組んでいます。こうして無事に全工程を完了し、お客様に現場引き渡しを行いました。

今回の業務用加湿器 清掃作業を通じて、改めて定期メンテナンスの大切さを実感しました。業務用の空調機器である加湿器は、定期的な清掃と点検が長持ちの秘訣です。空気の質や快適さは目に見えませんが、内部の汚れは日々少しずつ蓄積し、その差は時間とともに大きく現れてきます。放置すればカビ臭や機器故障の原因にもつながり、結果的に利用者の健康や施設運営にも影響を及ぼしかねません。

施設管理者の皆様には、ぜひ計画的な業務用加湿器 清掃・点検の実施をおすすめいたします。

見えない部分こそ丁寧に手を入れることで、快適で安心な空間を維持できると私たちは考えております。

今後もプロの視点と経験を活かし、「見えないところこそ丁寧に」をモットーに、皆様の施設の空調設備をベストコンディションに保つお手伝いをしてまいります。
 

ビフォーアフター

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