浅草マンション定期清掃(床洗浄)実績
作業概要
東京都台東区浅草にてマンション定期清掃(共用部の床洗浄)を実施しました。本記事では、プロの清掃業
者である私たちが現場で行った作業手順と、その際の所感を作業報告としてお伝えします。マンションのオー
ナー様や管理会社様で定期清掃をご検討中の方は、現場のリアルな清掃状況の参考にしていただければ幸い
です。
作業準備
作業当日は午前中に現地へ到着しました。まず、清掃範囲である共用廊下とエントランスの床の汚れ具合を
確認しました。床面には日常清掃では落としきれなかった黒ずみや土砂汚れが所々見られ、特に隅や玄関付
近に汚れの蓄積が顕著でした。作業を開始する前に、居住者の方の安全確保のため「清掃作業中」の表示看
板やコーンを要所に設置しました。また、床に置かれていたマットや植木鉢などがあれば一時的に移動し、
作業スペースを確保しました。作業中に住民の方が通行される際には、作業を一時中断して安全に通っていた
だくよう心掛けました。
今回のマンション定期清掃では、床洗浄用の自走式ポリッシャーと業務用ウェットバキューム(吸水機)を
使用しました。機材を建物内に搬入し、電源の確保や延長コードの設置も行いました。浅草にあるこちらの
マンションは廊下幅が比較的狭く、大型の清掃機械が使いにくい環境でした。そこで幅がコンパクトなポ
リッシャーを選定し、ポリッシャーが入らない細かな隅や段差部分はデッキブラシやハンドブラシで洗浄す
る方針としました。清掃用洗剤は床材に適した中性洗剤を用意し、水桶に適量希釈しました。ここまでで作
業前の準備は完了です。
洗浄作業
まずは掃き掃除とゴミ取りから開始しました。ポリッシャーで水洗いする前に大きなホコリやゴミが残って
いると、機械のブラシに絡まり洗浄効果が落ちてしまいます。そのため、ほうきとちり取りで廊下全体のホ
コリを丁寧に除去し、必要に応じて業務用掃除機で細かな塵も吸い取りました。
次に、洗剤液の塗布です。あらかじめ用意した中性洗剤を水で薄めた洗浄液を床面にまんべんなく散布しま
した。洗剤液は一度に広範囲に撒きすぎると乾いてしまうため、区画ごとに適量を噴霧し、汚れに浸透させ
ました。床に染み付いた黒ずみ汚れを浮かせるため、洗剤を数分間ほどしっかり馴染ませました。
洗剤が行き渡ったところで、ポリッシャー掛けを行いました。自走式ポリッシャーのブラシを回転させなが
ら、共用廊下の床を少しずつ丁寧に洗浄しました。ポリッシャーの操作にはコツが要りますが、強く押し付
け過ぎないようにしつつ、洗浄ムラができないよう均一なスピードで前後に動かしました。長年蓄積した汚
れにブラシが触れると、洗浄液が見る見る黒く濁っていきました。その様子を見て、日常清掃では落としき
れなかった汚れが大量に蓄積していたことを実感しました。特にエントランス付近は人の出入りが多く汚れ
が溜まりやすいため、ポリッシャーを念入りに往復させてしつこい黒ずみをしっかり擦り落としました。
廊下の隅やポリッシャーが入らない細部は、デッキブラシや手作業で汚れを落としていきました。壁際や角
の細かな部分は屈んでスポンジブラシで擦り、機械のブラシが届かない汚れも残さず除去しました。この地
道な手作業が隅々まで綺麗にする仕上がりに直結しました。
床全体を洗浄し終える頃には、床面は洗剤液と汚れが混ざった真っ黒な汚水で覆われていました。ここで汚
水の回収作業に移りました。業務用ウェットバキュームを使い、廊下一面に広がった汚水をくまなく吸引し
ました。吸水ノズルをゆっくりと動かし、床に残った汚れ混じりの水分をしっかり回収しました。汚水タン
クがいっぱいになったらいったん作業を止めて廃水し、再度続行しました。廊下がほぼ水気のない状態にな
るまで何度か往復し、残らず汚水を吸い取りました。
仕上げ作業
汚水回収後は、清水拭きと乾燥で仕上げました。モップを固く絞り、きれいな水で床全体を水拭きしまし
た。洗剤成分が床面に残らないよう二度拭きし、洗剤分を中和させました。続いて十分な換気を行い、床面
を自然乾燥させました。湿り気が残る部分は乾いたモップやクロスで拭い取って、水気が完全になくなるま
で仕上げました。床が濡れたままだと滑りやすく危険なため、最後まで念入りに乾燥させることが重要で
す。乾いた床面を確認すると、清掃前はくすんでいた廊下がワントーン明るく蘇ったように感じました。
撤収・片付け
清掃箇所の仕上がりを最終確認したら、清掃道具の片付けに入りました。床が完全に乾いて安全に歩ける状
態になったことを確認し、設置していたコーンや看板を回収しました。使用したポリッシャーやバキューム
などの機材を屋外へ運び出し、社用車へ積み込みました。機材の汚れを簡単に拭き取り、汚水や回収したゴ
ミは持ち帰って適切に処分しました。移動していたマットや備品があれば元の位置に戻し、共用部分を原状
復帰させました。最後にエントランス周辺を軽く清掃して、本日のマンション定期清掃作業はすべて完了しま
した。必要に応じて作業前後の写真を撮影し、オーナー様や管理会社様へ清掃完了報告も提出いたしまし
た。
清掃前後の変化
清掃前: 廊下全体に黒ずみや土ぼこりがたまり、特に隅のホコリ汚れや床に残った靴跡が目立つ状態
でした。床材本来の明るさが失われ、全体的にくすんだ印象でした。
清掃後: 隅々まで汚れが除去され、床材本来の色味と清潔感が戻りました。特にエントランス部分の
黒ずみが消え、照明の光が床にほんのり反射するほど明るい状態になりました。見た目の印象が大き
く向上し、入居者の方にもすぐ気付いていただける仕上がりとなりました。
作業者の所感・今後に向けて
今回、浅草のマンションで定期清掃(床洗浄)を担当し、日常清掃の合間にプロによる徹底清掃を行うこと
の大切さを改めて感じました。正直、ここまで床が明るく蘇るとは思っておらず、自分自身も驚きました。
作業は体力勝負ではありますが、汚れがみるみる落ちていく過程は達成感があり、大変さ以上にやりがいを
感じられました。毎回、清掃後に床が見違えるように綺麗になる瞬間は、清掃のプロ冥利に尽きます。
今後もマンション定期清掃を通じて建物の美観と清潔さを維持し、入居者の皆様が気持ち良く過ごせる環境
づくりに貢献していきたいと思います。「お願いしてよかった」と言っていただけるよう、丁寧で確実な作業
を心がけてまいります。