大分のヘアサロン(13席規模)での業務用エアコン清掃実績
大分県内の美容室(約13席)から、業務用天井カセット型エアコンのクリーニングをご依頼いただきました。営業終了後の22:00から作業を開始し、周囲に配慮しながら夜間の清掃作業を行いました。その様子をご紹介します。
1. 施工準備
作業はお店の営業が終わった夜22時からスタートしました。営業時間中はお客様がいらっしゃるため、閉店後の夜間に作業時間を設定することで、ヘアサロンの営業に支障をきたさないようにしました。店内には13席分のセット面や機材が並んでおり、水や汚れが飛び散らないように周囲の美容機器や床にしっかりと養生シートを敷いて準備しました。また、エアコンの電源(ブレーカー)も事前に落として、安全第一で作業に臨みました。 事前にエアコンの状態を確認したところ、天井に設置されたカセット型エアコンの吹き出し口や吸い込み口の表面にホコリが目に見えるほど詰まっていました。美容室という環境上、髪の毛の細かな断片やスプレーの成分が空気中に舞いやすく、エアコン内部にホコリや汚れが溜まりやすい状況です。このため、簡易的な清掃ではなく内部まで徹底的にクリーニングする方針で作業を進めることにしました。
2. エアコン分解・洗浄
準備が整ったところで、エアコン本体を分解して内部の洗浄に取りかかりました。パネルやフィルターを慎重に取り外し、内部の送風ファン(シロッコファン)も工具を使って丁寧に取り出しました。外してみると、ファンには厚くホコリと汚れがこびり付いて真っ黒な状態になっており、本来銀色の金属製であるはずの羽根が黒ずんで見えました。その汚れ具合には、プロの私も思わず「これは相当蓄積しているな…」と驚いてしまったほどでした。 まず、このファンや外した部品類を丸ごと洗浄するために、アルカリ性洗剤を使用した洗浄液に浸け置きしました。美容室の空調には、ヘアスプレーの成分や皮脂を含んだホコリが溜まりやすく、汚れが粘着質になっていることがあります。アルカリ性の洗剤はこうした油分を中和して落としやすくできるため、汚れがひどい現場では欠かせません。浸け置き後、ブラシでファンの隅々までこすり洗いすると、黒かった汚れがボロボロと剥がれ落ち、洗浄水が見る見る真っ黒に染まっていきました。それでも根気よく洗っていくと、次第に羽根の銀色の金属光沢が蘇ってきました。 エアコン本体の内部についても、専用の養生カバーで周囲を囲ってから高圧洗浄機で熱交換器(アルミフィン)を洗い流しました。内部からは長年蓄積したホコリやカビ汚れが大量に出てきて、滴り落ちる汚水は真っ黒でした。洗浄しながら「これだけ汚れていれば冷えが悪くなるのも無理はないな」と改めて実感しました。併せて、天井ダクトの通気口表面に目に見えて詰まっていたホコリも、ブラシや掃除機できれいに除去し、細部まで清掃しました。
3. 組み立て・動作確認
全ての部品を洗浄し終えた後、取り外したファンやフィルター、パネル類を十分に乾燥させてから元通りに組み立てました。ネジの締め忘れがないよう一つひとつ確認しながら慎重に作業し、最後に養生シートを外して周囲の汚れも軽く拭き取り、現場を元の状態に戻しました。 清掃後、エアコンのブレーカーを再び入れて試運転を行いました。スイッチを入れると、勢いよく清潔な風が吹き出してきて一安心しました。作業前は風量が弱く感じられたエアコンですが、内部の詰まりが取れたことでしっかりと風が出るようになりました。吹き出し口を見上げてもホコリが舞うこともなく、嫌なニオイも感じられませんでした。夜間の作業ではありましたが、動作確認まで問題なく完了し、これで翌日からは安心してエアコンをご利用いただけるようになりました。
4. 清掃後の変化
今回のクリーニングによって、エアコン内部は見違えるほどクリーンな状態になりました。真っ黒に汚れていた送風ファンは、銀色の金属本来の色を取り戻し、ピカピカです。天井の通気口にぎっしり詰まっていた目に見えるホコリもすっかり無くなり、一見しただけでも「綺麗になった」と実感できます。 内部の汚れが無くなったことで、エアコンの効き目や空気の清潔さにも良い変化が期待できます。実際、清掃後はエアコンの風に嫌な臭いも無く、サラッとした涼しい風が広がるようになりました。広い店内全体にしっかり風が行き渡るため、夏場でもお客様に快適に過ごしていただけるでしょう。プロの業者として、汚れ切ったエアコンが本来の性能を取り戻す瞬間に立ち会えるのは大きなやりがいです。また、今回の清掃でお店の環境改善に貢献できたことを思うと、私自身とても嬉しく感じました。