白い大理石調キッチンカウンターの傷・へこみ補修実績(東京都内・個人宅)

白い大理石調キッチンカウンターの傷・へこみ補修実績(東京都内・個人宅)

東京都内の個人宅から、「キッチンカウンターに傷と凹みができてしまったので直してほしい」というご依頼があり、現場で確認したところ、キッチンの天板は白い大理石調のデザインですが、素材は人工大理石(メラミン樹脂製)です。フライパンを落としてしまい、表面に目立つ傷と小さなへこみが生じていました。

1. 施工準備
作業に入る前に、キッチンカウンター周辺を丁寧に養生します。施工中に周囲を汚したり傷つけたりしないための大切な準備で、作業中の写真をご覧いただくと、カウンターのシンクや床がシートでしっかり保護されている様子がお分かりいただけると思います。

2. 損傷箇所の下地処理
次に、傷とへこみ部分の下地処理を行いました。カウンター表面の汚れやホコリを中性洗剤と柔らかい布で丁寧に拭き取り、その後エタノールで脱脂します。傷の内部にも細かなゴミが残らないようブラシで清掃しました。へこみ部分には微細なささくれができていたため、カッターナイフで取り除いて表面を滑らかに整えます。また、補修箇所周辺を細目のサンドペーパーで軽く磨き、補修剤(パテ)の密着性を高めました。地味な工程ですが、この下準備を丁寧に行うことで補修後の仕上がりと耐久性が大きく左右されるため、時間をかけてしっかり対応しました。

3. 調色と充填
傷とへこみを埋める工程に移ります。今回は人工大理石カウンター専用の補修剤を使用しました。白い大理石調カウンターの色柄に合わせ、白いパテにごく少量のグレーを混ぜて周囲に馴染む色を作りました。色合わせは少しの色味の違いで補修跡が目立ってしまうため、慎重に行いました。調色したパテをヘラで傷とへこみにしっかり充填しますが、表面はあえて少し盛り上がるように仕上げています。これは硬化後に研磨で平滑に削るためで、作業中の写真でも補修箇所がわずかに盛られているのがお分かりになるでしょう。充填後は特殊なUVライトを当て、パテを短時間で硬化させました。

4. 研磨・仕上げ
補修剤が完全に硬化したのち、研磨と仕上げに入ります。まず盛り上がった補修箇所をサンドペーパーで平滑に削りました。粗目から細目へ順に研磨し、最終的に補修箇所と周囲が境目なく滑らかになるよう整えます。その後、人工大理石カウンターの元々の光沢に合わせて専用の研磨コンパウンドで磨きました。表面の仕上がりは半ツヤ程度でしたので、艶を調整しました。仕上げ後の写真をご覧いただければ、傷があったとは思えないほど補修箇所が周囲の天板と馴染んでいる様子がお分かりいただけるはずです。

5. 施工結果・まとめ
最終的に、白い大理石調キッチンカウンターの傷とへこみは、近くで目を凝らしてもほとんど分からないほど綺麗に補修でき、手で触っても段差がないため日常のキッチン作業にも支障はありません。お客様にも「一体どこを直したのか分からない」と大変喜んでいただきました。素材がメラミン樹脂の人工大理石カウンターでも、適切な傷修理・補修を行えば天板を交換せずに美観を取り戻せる好例と言えるでしょう。私自身もキッチンを甦らせるお手伝いができて嬉しく思います。 同じようなお悩みをお持ちの方も、補修という選択肢でキッチンカウンターを新品同様に蘇らせることができますので、諦めずに一度専門家に相談してみてください。

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