千葉県市川市グループホームドア穴補修作業実績

千葉県市川市グループホームドア穴補修作業実績

現場の状況とご依頼内容

千葉県市川市にあるグループホーム様から居室の引き戸ドアに大きな穴が開いてしまったと連絡を受け、修理のご依頼でしたので現場に急行しました。到着すると、木目調のスライド扉に約縦5cm×横9cmの穴が開いており、裏面まで貫通していました。施設内は落ち着いた雰囲気で、ご高齢の入居者さんが安心して過ごすためにも早急な対応が求められます。そこで私たちは、現場でのドア穴補修作業を行うことにしました。

現場状況の確認

まず作業に入る前に、損傷の具合を詳しく確認しました。今回の扉は上下にレールがある引き戸タイプで(引き戸修理が必要となる扉です)、表面は落ち着いた木目柄の化粧シートが貼られています。穴は手のひらより少し小さい大きさで、見た目以上に貫通していたため、中から冷暖房機の配管らしき金具が突き出ている状態でした。原因は特定できませんが、角が削れたような跡もあり、硬いものでぶつけられた可能性が高そうです。まずは破損状況を把握し、作業に必要な材料や工具の準備に移りました。

補修作業の工程

まず作業に入る前に

  1. 床と周辺の養生: 作業中に木くずや工具で床が傷つかないよう、作業エリア全体に厚手のブルーシートを敷き詰めました。グループホームでは居室内の清潔さが重要なので、養生は念入りに行い、移動時にもシートを踏まないよう細心の注意を払いました。

  2. 手すり(取っ手)部の取り外し: ドア表面には握りやすい手すり付きの把手が取り付けられていたため、作業中に邪魔にならないようまずこれを取り外しました。ネジで固定されているだけなので、プラスドライバーで慎重に外し、再組付け時に備えて丁寧に保管しておきます。。

  3. 損傷部周辺の清掃と下地処理: 穴周辺には細かい木くずや埃が散らばっていたため、先にブラシとエアダスターで清掃しました。表面が滑らかになるよう、周囲の塗膜が浮いている部分は軽くカッターで削って平らにします。これにより、補修シートがしっかり貼り付く下地を作りました。

  4. 補修シートの選定と加工: まずは現場に用意されている扉写真や実物を参考に、最も近い木目調の補修シートを探します。現場写真ではメーカー不明でしたので、当社ストックの補修素材の中から似た柄を選定しました。扉のドア枠と同系色のシートを用意し、穴より少し大きめになるよう余裕を持って切り出しました。柄合わせは慎重に行い、左右対称になるよう配置を確認しています。

  5. シートの貼付: 選んだ補修シートの裏面に木工用ボンドを均一に塗布し、穴部分に慎重に貼り合わせます。まず中心を合わせ、はみ出しやすい角から接着していきました。貼り合わせ後はゴムヘラで空気を押し出し、気泡やズレが入らないようしっかり固定します。位置が固まる前に微調整し、柄と位置がズレないことを入念に確認しました。

  6. 余分なシートのカットと表面仕上げ: 接着剤が乾き始めたら、はみ出した部分や形状に合わない部分をカッターナイフで切り落とします。切断の際は刃先が深く入りすぎないよう注意し、接合部がギザギザにならないよう慎重に面取りしました。全体を軽く磨いて切断面のバリを取り、補修シートと元のドア表面が滑らかにつながるように調整します。最後に指先で接合部分をなぞり、段差や浮きがないかを確認しました。

  7. 手すりの再取り付けと最終確認: 取り外しておいた手すりを元通りに取り付け、再度ドアの開閉をチェックしました。ドアの動きはスムーズで、異音や引っかかりはありませんでした。補修箇所は指で押してもしっかり固定され、強度を確認しています。扉が正常に機能することを最終確認して、作業を完了しました。

作業時間

今回の修繕作業は朝から取り掛かり、お昼前には完了することができました。実際には工具の準備や養生を含めて約4時間ほどで、半日もかかっていません。作業の合間には入居者様への配慮として声掛けをしながら進めたため、予想以上にスムーズに終えることができました。

使用材料と仕上がり

使用した補修材料は主に木目調の補修シートと木工用ボンドです。補修シートは扉と同じような色味の既製品を選び、穴より少し大きめに切り出しました。貼り付け後、柄がやや濃い目に出る部分がありましたが、ドア枠や周辺の色と近いため、仕上がりは非常に自然に見えます。光の当たり具合でも違和感がなく、補修箇所だけが目立つことはありませんでした。仕上げにクリア保護剤を薄く塗布し、補修面に耐久性を持たせております。

お客様の反応

補修完了後、施設の担当者様に最終確認していただきました。扉を見た担当者様は「こんなに綺麗になるとは思っていなかった」とおっしゃり、仕上がりに大変満足されていました。「これでまた安心して使えます」とのお言葉をいただき、私たちも嬉しい限りです。スタッフ様からは修理のスピードとクオリティについても高評価をいただき、信頼して任せてくださったことに改めて感謝いたしました。

担当者としての工夫・こだわり

今回の施工では、次の点に特にこだわりました。

  • 養生の徹底: 床や周囲の家具が傷つかないよう、養生を念入りに行いました。特にグループホームは入居者の方が安全に過ごされている場所なので、作業中は常に慎重な動きを心がけ、万が一に備えて保護シートを常時敷き詰めています。

  • 柄合わせの丁寧さ: 木目柄のマッチングには時間をかけ、実際の扉の模様と照らし合わせながらシートを選定しました。以前他の現場で柄がずれてしまった経験があるので、今回は最初から慎重に位置を合わせ、自信を持って仕上げました。

  • 作業の静音化: 施設内ということで騒音にも配慮しました。電動工具の使用は最小限に抑え、音の大きい作業は昼食休憩後にまとめて行うなど、入居者の方に配慮した工程管理を行いました。

  • アフターフォローへの配慮: 修繕箇所を必ず写真で記録し、施工報告書に添付しました。また、万が一問題が生じた場合に備え、施設側に簡単なメンテナンス方法をお伝えし、数日後にフォローの連絡をすることを約束しました。

 

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