千葉県内クリニック フロアクリーニング(剥離清掃)・窓ガラス清掃 施工事例
千葉県内の医療法人クリニックにて、フロアのワックス剥離清掃と窓ガラス清掃を実施しました。
この記事では、床の美観と衛生を両立させる、私たちプロ清掃の手順や使用機材、剥離剤の使い方のコツなどを現場目線で詳しく解説します。
医療施設や商業施設での清掃品質を高めたい方にとって、参考になる施工事例です。
今回、医療法人クリニックにて、フロアクリーニング(古いワックスの剥離による床清掃)と窓ガラス清掃を行いました。
現場は千葉県内にある地上3階・地下1階建てのクリニックで、3階部分は院長先生のご自宅(居住スペース)です。
日々多くの患者様が訪れるため床の劣化や汚れが目立っており、清潔で安全な環境を維持するためにプロの剥離清掃で床をリフレッシュすることになりました。
ワックスの古い層を剥がして新しく塗り直すことで、床本来の光沢を取り戻し、院内の美観向上にもつながります。
現場概要と施工計画
対象のクリニックは外来診療を中心とした医療施設で、建物は3階建て+地下1階構造です。
院長先生の居住スペースがある3階を含め、全フロアの床を順次クリーニングしていきます。
作業は4回に分けて実施し、約4週間で全フロアの剥離清掃を完了させる計画です。
診療への支障が出ないよう休診日や夜間を利用し、各階ごとに順番に作業しました。
5月中に患者様エリアである1階と地下1階を清掃し、6月に院長先生ご自宅の3階とクリニック2階部分を施工する日程です。
また、敷地内に駐車場があり、作業車両を横付けできたため、大型機材の搬入もスムーズに行えました。
- 5月16日:
1階フロアの床清掃 - 5月23日:
地下1階フロアの床清掃 - 6月20日:
3階(居住スペース)フロアの床清掃 - その他作業:
2階フロアの床清掃
使用資機材
- ポリッシャー(業務用床磨き機)
- ポリッシャー用パッド(茶・黒)(新品・中古含め複数枚を用意)
- エッジ用パッド(茶・黒)(ポリッシャーが入らない端部用の小型パッド)
- カッパギ(床用水切りワイパー。汚水を集めるための道具)
- モップ(2本:ワックス塗布用・清水拭き上げ用)
- 白ペール(洗浄液用のポリバケツ)
- スクレーパー(立ち作業用)(長柄の床用スクレーパー)
- 皮すき(手持ち用のスクレーパー。細かい汚れ取りに使用)
- 茶パッド(手作業用の茶色パッド。細部の洗浄に活用)
- クリーンパッド(仕上げ用の清掃パッド)
- ウェットバキューム(業務用の水式掃除機。汚水回収用)
- クレンリネスハンドル(清掃用パッド装着用のハンドル)
- 電熱棒×2本(洗浄液を温めるヒーター。バケツ内で使用)
- エコ洗剤(環境に優しい中性洗剤)
- 剥離剤(床用ワックス剥離剤)
- ワックス(床用樹脂ワックス)
- 万能濃縮液(多目的に使える濃縮洗浄剤)
清掃作業の流れ
まずは作業箇所の養生と準備から開始しました。
床に置かれた備品や家具が汚れないよう移動・カバーし、壁際や柱脚にもマスキングテープやシートで養生を行います。
また、剥離洗浄中に出る汚水が周囲に飛び散らないよう注意深く準備しました。
事前準備を万全に整えた上で、いよいよ床の剥離清掃に取りかかります。
専用の剥離剤を規定の希釈率(約8〜10倍)で清水に薄め、床面に均一に塗布しました。
剥離剤を薄めすぎると古いワックスが十分に溶けないため、10倍以上の希釈は避け、効果がしっかり出る濃度で使用しています。
また、寒い時期でも作業効率が落ちないよう、今回は電熱棒をバケツ内に入れて洗浄液を適温に温めながら作業しました。
洗浄液の温度を上げることでワックスの溶解が促進され、短時間で効率よく剥離できます。塗布後はすぐに擦り始めず、10分以上の漬け置き時間をしっかり確保しました。
これは、古いワックス層に洗剤を浸透させて柔らかく浮かせるためで、焦らず十分に待つことでムラなく綺麗に剥がすことができます。
十分にワックスが浮いたところで、ポリッシャー(床磨き機)に黒または茶の剥離パッドを装着し、床面を丁寧に研磨して古いワックスを削り取っていきました。
機械の入らない隅や壁際の細かな箇所は、エッジ用パッドを装着したハンドツールやスクレーパー(皮すき)を駆使して手作業で念入りに剥がします。
長年蓄積したワックスは特に角の部分で厚く残りがちですが、プロの技術で隅々まで古い被膜を除去しました。
剥離剤によって溶け出した古いワックス汚れ(汚水)は、カッパギというワイパーで素早くかき集め、ウェットバキューム(水吸引掃除機)で残さず回収します。
汚水を放置すると再び床にこびり付いてしまうため、スピーディーに吸い取ることがポイントです。
床面の古いワックスを除去し終えた後、水拭きによるリンス作業を行いました。
洗浄後の床には剥離剤成分が残留していますので、モップに清水とエコ洗剤を含ませて隅々まで拭き上げ、中和すすぎを徹底します。
特にリノリウムなど薬品に敏感な床材の場合、このすすぎ工程で洗剤成分を残さないようにすることが重要です。
清潔な水で何度か床を拭き上げた後、窓を開放したり送風機を用いて十分に乾燥させました。
床が完全に乾いたのを確認してから、仕上げに新しいワックスを塗布します。
専用モップを使い、薄くムラなくワックスを2回塗り重ねました。
塗布の合間にはしっかり乾燥時間を置くことで、美しい光沢と均一な保護膜を形成します。
窓ガラス清掃
院内の床清掃と並行して、窓ガラス清掃も行いました。
待合室や診察室の窓は外気に晒されてホコリや雨染みでくすんでいたため、内側と外側の両面からしっかり洗浄します。
専用のガラス用洗剤をスプレーし、スクイジー(ガラスワイパー)やマイクロファイバークロスを使って、水滴や汚れを残さないよう丁寧に拭き上げました。
手の届きにくい高所の窓も脚立や長柄ポールを活用し、安全に配慮しながら作業しています。
ガラス面の汚れが落ちて透明感がよみがえったことで、院内に柔らかな日差しが差し込み、明るく清潔な印象になりました。
施工後の様子と所感
剥離清掃とワックス塗布によって、院内の床は新品同様の輝きを取り戻しました。
長年の歩行で蓄積した黒ずみや光沢ムラも解消し、清潔感あふれる床面になっています。
ピカピカに生まれ変わった床は院内の雰囲気を明るくし、患者様にも気持ちよくご利用いただけることでしょう。
窓ガラスも指紋や曇りが消えて景色がくっきりと見えるようになり、開放的で明るい空間づくりに貢献しました。
今回の作業では、細かな部分まで丁寧に汚れを落とし、安全面にも十分配慮して進めたことで、院長先生にも仕上がりにご満足いただけた様子でした。
私たち清掃スタッフも、時間をかけて丁寧に施工した分、床と窓が見違えるほど綺麗になったのを見て大きなやりがいを感じました。
普段から多くの人が利用するクリニックだけに、定期的にプロの床清掃(ワックス剥離清掃)を行う意義を改めて実感しています。
本記事では千葉県のクリニックにおける床ワックス剥離清掃・窓ガラス清掃の工程を詳細に解説しました。
医療施設の衛生管理や床材保護の観点から、プロによる定期的な清掃が不可欠です。
今後も千葉県内のクリニック様をはじめ、医療施設の床清掃や環境美化に貢献していきたいと思います。