東京都空室オフィス清掃の施工事例レポート
東京都内の空室オフィス(約42.9㎡)にて、オフィス退去後の原状回復清掃を実施しました。
この記事では、窓ガラスやエアコン、天井照明、ミニキッチンなど各所の清掃手順と使用機材、効果的な清掃のコツを現場目線で詳しく解説します。
オフィスビルの清掃品質を向上させたいビルオーナーの方にとって、参考になる施工事例です。
現場の状況
本施工は、事務所の原状回復に伴う清掃案件として東京都内のオフィスビルで行われました。
広さは約42.92㎡で、作業時間は9:00~13:00の半日工程です。
元請け企業から依頼を受けた下請け作業であり、清掃以外の内装工事(天井・壁・床の補修や張替え)は別業者が担当しています。
そのため、当社は窓・照明・空調・設備といった部分のクリーニングに専念しました。
なお、クライアント様(オフィスオーナー)は当日現場に立ち会えなかったため、作業前・作業中・作業後に同じアングルで写真を撮影し、清掃のビフォーアフターを記録しています。
また、作業後には床にゴミが落ちていないか、拭き残しの汚れがないか念入りに最終チェックを行い、問題なく作業完了となりました。
清掃作業の詳細
今回清掃を行った主な箇所と内容は以下の通りです。
- 窓ガラス・サッシ清掃(内側のみ)
内側のガラス面と窓枠・サッシの拭き掃除 - エアコン室内機清掃
エアコン本体表面の拭き上げとフィルターの取り外し清掃 - 天井照明・誘導灯清掃
照明器具や非常灯カバーの表面拭き上げ - ミニキッチン清掃
シンクまわりの洗浄と収納棚(キャビネット)内部の拭き掃除 - 換気扇清掃
キッチン換気扇(あれば)の表面拭き掃除
それでは、各作業ごとの手順と現場でのポイントを具体的に見ていきます。
窓ガラス・サッシ清掃
まず窓まわりの清掃です。
空室となってから時間が経っていたため、内側のガラスには埃や指紋汚れが付着し、窓枠(サッシ)にも細かな砂ぼこりが溜まっていました。
そこでバケツに希釈した中性洗剤を用意し、ガラス面をスポンジで丁寧に洗浄します。
汚れを浮かせた後、プロ用スクイジーで水切りを行い、ガラス面を拭きムラなく仕上げました。
サッシ部分も雑巾とブラシを使って隅々まで汚れをかき出し、乾拭きで水気を残さないよう仕上げています。
内側のみの清掃でしたが、それだけでも室内の採光が明るくなり、写真でもガラスの透明感が戻ったのが確認できました。
エアコン室内機の表面拭き・フィルター清掃
次にエアコン室内機の清掃です。
オフィス内には壁掛け型エアコンが1台設置されており、長期間使用によるホコリが吹出口や本体上部に蓄積していました。
まず脚立を使用し、安全に注意して高所作業を行います。
エアコンの外装パネルや吹き出し口のルーバーを中性洗剤を含ませたクロスで拭き上げ、黒ずみや汚れを除去しました。
続いて、エアコンのプレフィルター(防塵フィルター)を取り外し、屋外で軽く叩いて大きな埃を落とした後、掃除機でしっかりと埃を吸い取りました。
フィルターには思った以上に綿埃が付着しており、この清掃でエアコンの風量低下や嫌な臭いを防ぐ効果が期待できます。
清掃後はフィルターを元通りにセットし、外装も乾拭きして仕上げました。
作業後に吹出口から内部を確認したところ、埃が取り除かれて明るくなっており、これで新たに入居する方も安心してエアコンを使える状態です。
天井照明・誘導灯の拭き上げ清掃
天井に設置された照明器具や非常灯(誘導灯)についても、脚立を使って表面の拭き上げ清掃を行いました。
オフィスでは照明カバーの上に埃が積もりやすく、放置すると照度の低下や器具の劣化につながります。
そこで、中性洗剤を含ませた布で照明器具のカバー表面を優しく拭き、一枚一枚の汚れを取り除きました。
非常灯も同様に、ランプ部分とカバーを丁寧に拭き上げています。
高所作業ではありますが、脚立の設置場所に注意し、周囲の壁や他の設備を傷つけないよう慎重に進めました。
清掃後は照明の明るさが本来の状態に戻り、見た目もすっきりと清潔になりました。
ミニキッチン清掃(シンク・キャビネット内部)
オフィス一角に設置されたミニキッチン(給湯設備)も重点的に清掃しました。シンクには水垢やせっけんカスがこびりつき、蛇口まわりには白い水垢汚れが目立っていました。
まず、シンク用中性洗剤を吹きかけて少し浸け置きし、スポンジで隅々まで擦って汚れを落とします。
排水口のヌメリも専用ブラシでかき出し、流水でしっかり洗い流しました。
蛇口やステンレスシンクは、研磨剤入りのソフトクレンザーも併用して磨き上げ、水垢跡が残らないよう拭き上げています。
併せて、ミニキッチン下部の収納キャビネット内部も清掃しました。
棚の中には前入居者の使用時に落ちた細かなゴミやホコリが溜まりがちです。
荷物が空になったタイミングで、中性洗剤を含んだ布で内部を拭き掃除し、清潔な収納スペースに整えました。
清掃前後の写真を比較すると、シンクの輝きと収納内部の明るさが明確に違い、プロの清掃による美観向上を実感できます。
換気扇(レンジフード)表面清掃
ミニキッチンには小型の換気扇(レンジフード)が備わっており、その表面清掃も行いました。
換気扇カバーには調理中の油煙が薄く付着し、ベタついた埃汚れになっていました。
まずカバー周りを確認し、外せるタイプだったため慎重に取り外します。
取り外したカバーの裏側やファン周辺のホコリを、中性洗剤を浸した布で拭き取りました。
ファン本体は専門的な分解洗浄までは行いませんが、手の届く範囲で表面の埃を除去しています。
カバーは流水で洗い流した後、しっかり乾かしてから元に戻しました。
換気扇周りは高所で見えにくい部分ですが、清掃を怠ると異臭や動作不良の原因となります。
今回のようにプロがしっかり対応することで、見えない箇所も含め衛生的な空間を維持できます。
現場での工夫と気づき
今回の清掃作業では、プロの業者ならではの工夫や現場での気づきがいくつかありました。
まず、清掃に入るタイミングについてです。
内装の補修工事(壁紙や床材の張替え等)が別途行われていたため、当社の清掃作業はそれらの工事完了後に実施しました。
他業者の作業が全て終わった後に清掃することで、工事粉塵や建材カスも含め一度で綺麗にでき、再度汚れる心配がありません。
清掃は原状回復工程の最終仕上げとして位置付け、他作業との段取りを調整したことが、効率的かつ効果的な施工につながりました。
また、事前に不確定だったエアコンの台数や照明器具の数にも柔軟に対応できるよう準備を整えて臨みました。
当日現場で設備数を確認したところ、エアコンは1台、天井照明は標準的な埋込型蛍光灯が数基程度でしたが、万一2台以上あっても対応できるよう、清掃用具や人員に余裕を持たせています。
このように現場の状況変化に即応できる体制もプロの清掃業者の強みです。
さらに、クライアント様が立ち会えない状況下では、写真記録の重要性を改めて感じました。
作業前後の状態を同じ角度で撮影しておくことで、後日お客様に仕上がりを報告しやすくなります。
実際、エアコン吹出口のアップ写真では、フィルター清掃後に埃が無くなった様子が一目瞭然でした。
このようなビフォーアフターの記録は施工報告書としても活用でき、オーナー様に安心していただく材料になります。
当社の一括対応サービスの強み
今回の案件では清掃業務のみのご依頼でしたが、当社はご希望に応じて大規模なオフィス清掃や各種メンテナンス・補修作業を一括対応できる体制を整えています。
例えば、オフィス移転や改装に伴う原状回復工事では、清掃だけでなく壁紙の張替え・床の補修・設備点検など複数の作業が発生します。
通常、それぞれ別々の業者に依頼すると日程調整や品質のばらつきなどの課題がありますが、当社にお任せいただければワンストップで経験豊富な専門スタッフが対応可能です。
清掃に関する高度な技術力はもちろん、関連する作業まで含めた包括的なサービス提供により、ビルオーナー様の手間を大幅に軽減し、迅速かつ高品質な原状回復を実現します。
多数の有資格者・熟練スタッフが在籍しているため、人員不足による施工遅延も起こさず、個人業者に頼むよりも安心してプロジェクトを任せていただけます。
まとめ
本記事では、東京都内オフィスビルでの空室オフィス清掃(原状回復清掃)について、施工手順や現場のポイントを詳細に解説しました。
窓ガラス・サッシの拭き上げからエアコンフィルター清掃、照明器具やミニキッチン周りの清掃まで、プロのノウハウを活かして徹底的に美観と衛生を向上させました。
オフィスビルの資産価値や入居者満足度を維持するためには、定期的なプロ清掃と退去時の原状回復清掃が欠かせないことを再認識しました。
今回の施工を通じて、最終チェックの徹底や写真による記録が、離れたオーナー様との信頼構築に有効であることも学びました。
作業完了後に細かなゴミ一つ残さない仕上げと、ビフォーアフターを示す報告によって、オーナー様も安心して次の入居者へ物件を引き渡せます。
私たちプロ清掃業者として、今後も高い技術力と柔軟な対応力で、オフィスビルオーナー様の大切な資産管理をサポートしていきたいと考えております。