香川県内の住宅型有料老人ホームにてエアコン室外機清掃を実施しました
香川県内の住宅型有料老人ホームにて、エアコン室外機清掃作業を行いました。
この記事では、プロである私たちが実施した室外機清掃の手順や使用機材、洗浄剤の使い方のコツ、そして狭小スペースでの作業工夫などを現場目線で詳しく解説します。
施設の設備管理や空調メンテナンスに携わる方にとって、参考になる施工事例です。
施工準備
今回清掃を行ったのは、香川県内にある住宅型有料老人ホームの共用部に設置されたエアコン室外機です。
作業は5月12日の10:00〜12:00の2時間で、合計3台(大型2台+小型1台)の室外機洗浄を実施しました。
まずは事前準備として、使用する機材や薬剤を揃えます。
高圧洗浄機、専用のエアコン洗浄用洗剤(ケミカル)、ブラシ類、脚立、防水シートなど、必要な道具をすべて準備しました。
また、清掃箇所周辺の床や壁が汚れないよう、ビニールシートでしっかりと養生を行います。
なお、作業開始前には必ずエアコンの動作確認を実施し、エラー表示が出ていないかチェックします。
万一異常が見つかった場合は、作業前に記録しておくことが大切です。
こうした事前チェックにより、清掃後に不具合が発生した際も原因を切り分けやすくなります。
室外機の分解と洗浄
エアコン室外機の電源を切り、安全を確保してから作業に取りかかります。
まず室外機の外装パネルやファンガードを取り外し、内部のファンや熱交換器(アルミフィン)が露出した状態にしました。
取り外したカバーやファンなどのパーツは、中性洗剤を希釈した洗浄液とブラシを使って一つひとつ手洗いします。
特にプロペラファンの羽根にはホコリや泥汚れが付着していたため、念入りにブラシで磨きました。
室外機本体内部のアルミフィン部分にも専用の洗浄剤をスプレーし、高圧水でしっかりと洗い流していきます。
洗浄前は背面のフィンがホコリで目詰まりし、上部の天板は砂ぼこりをかぶって茶色く変色していました。
しかし、洗浄によってそれらの汚れがきれいに除去され、金属光沢が見えるまでピカピカになっています。
ファンも汚れを落としたことで、回転効率が上がり静音性の向上も期待できそうです。
洗浄作業後、取り外したパーツ類を元どおりに丁寧に組み付けました。
最後に電源を入れてエアコンの試運転を行い、冷媒が正常に循環しているか、異音がないかなど動作確認を実施します。
清掃前と比べて吹き出す風もしっかり冷たく感じられ、室外機内部の熱交換効率が改善したことが体感できました。
狭い設置場所での作業工夫
今回清掃した室外機は1階屋外の細い通路(建物の壁とフェンスの間)に設置されていました。
幅1メートルほどの狭いスペースでの作業となり、脚立を立てる位置や作業姿勢にも工夫が必要です。
実際、機材を運び込むだけでも一苦労で、私自身狭い空間で体をひねりながらの清掃作業は正直大変でした。
それでも、周囲の設備や建物を傷つけないよう入念に養生を施し、取り外したパーツは一旦広い場所へ持ち出して洗浄するなどの対策で、安全かつ確実に作業を進めることができました。
狭所作業では焦らず一つひとつの工程を丁寧に行うことが重要だと痛感しました。
まとめ
本記事では、香川県の住宅型有料老人ホームにおけるエアコン室外機清掃の工程とポイントを現場目線で紹介しました。
屋外に設置された室外機は砂埃やチリが溜まりやすく、放置すれば空調効率の低下や機器故障の原因にもなりかねません。
今回の作業を通じ、外見上は問題なく見える室外機内部にも想像以上の汚れが蓄積していることを実感しました。
清掃によって熱交換効率が向上し、エアコンの負荷軽減や電気代削減、さらには機器寿命の延長が期待できます。
こうした高齢者施設のように空調の安定稼働が求められる環境では、設備のプロによる定期的なメンテナンス清掃が不可欠だと改めて感じました。
定期清掃を実施することで、入居者の方々に快適で安全な空調環境を提供し続けることができるでしょう。