兵庫県内有料老人ホームでの洗面所床下給水管漏水修理(水漏れ緊急対応)
兵庫県内の有料老人ホームにて、洗面所床下の給水管からの漏水トラブルが発生し、緊急対応で修理作業を行いました。
本記事では、施設の床下で起きた水漏れを迅速に改善し、利用者様の安全と生活環境を守るための施工事例をお届けします。
プロの設備業者ならではの現場目線で、漏水箇所の調査方法や配管交換の手順、作業中に心がけたポイントを詳しく解説します。
有料老人ホームなどの施設管理者・設備保全担当者の方にとって、万が一の漏水トラブルへの備えと対策の参考になる内容です。
現場と依頼の経緯
兵庫県内にある有料老人ホームの施設担当者様から、「浴室前の脱衣所の床下から水が漏れている」との緊急連絡が入りました。
高齢者の入居者が生活する施設内での漏水は、床が濡れて滑りやすくなるなど事故の危険や、断水による生活影響も考えられるため、一刻も早い対応が必要です。
ご連絡を受けた当社は、当日夕方18時頃に現場へ急行し、状況の確認と応急処置を開始しました。
現地調査の結果、脱衣所の床面に水たまりができており、壁の内部から染み出している様子も確認されました。
この状況から、壁内もしくは床下に埋設された給水管で漏水が発生している可能性が高いと判断しました。
そこで施設ご担当者様に状況を説明し、漏水箇所を特定するために壁と床の一部を開口して内部を調査する方針をご提案しました。
修理作業の手順
緊急対応となった当日の修理作業は、次のような流れで進めました。
漏水箇所の確認と応急処置
現場到着後、まず浴室前の脱衣所周辺の状況を詳しく調査しました。
床に広がった水や壁際の湿り具合から、漏水箇所は壁の内部から床下にかけてと推測されました。
被害拡大を防ぐため、施設の給水バルブを閉め、一時的に該当区画の水を止める応急処置を実施しています。
その上で、床下点検口や壁際のわずかな隙間から懐中電灯で内部を覗き込み、可能な範囲で漏水位置を絞り込んだうえで、本格的な開口調査に移りました。
壁・床の開口作業
漏水の原因箇所を直接確認するため、浴室脱衣所の壁面と床面にそれぞれ開口部を設けました。
場所は水漏れが見られた付近で、作業に十分なスペースを確保できる位置です。
壁は約1250×900mm、床は約1250×1200mmの範囲でノコギリや電動ツールを用いて切開しました。
周囲を汚さないよう養生シートを張り、安全面にも配慮しながら慎重に作業を進めます。
下地材や配管を傷つけないよう細心の注意を払い、想定よりも広めに開口することで作業の手を入れやすくしました。
開口後、床下と壁内の配管が直接目視できる状態になり、漏水箇所の特定へと進みます。
漏水した配管の交換修理
露出した給水管を確認すると、浴室に給水する配管の曲がり角(エルボ)部分から水滴が滴り落ちているのを発見しました。
やはりこの部分に亀裂が入っており、そこから水が漏れていたようです。
原因が特定できたため、ただちに当該部位の配管修理に取りかかりました。
まず漏水箇所の古い配管を切断・撤去し、同径の新しい配管を継ぎ手で接続します。
作業前に元栓で給水を止めているとはいえ、配管内に残った水が多少噴き出すこともあるため、バケツやタオルを準備して慎重に作業を行いました。
新規配管の接続にあたっては、水道用テープを巻いてねじ込み部分の止水処理を施すなど、確実に漏れが再発しないよう丁寧に施工しています。
限られた床下の作業空間ではありましたが、経験に基づき無駄のない手順で配管交換を完了させました。
通水テストと原状復旧
新しい配管への交換後、給水バルブをゆっくりと開けて通水テストを行いました。
慎重に配管継ぎ目から漏れがないか確認したところ、問題なく水が流れ、漏水の再発も見られませんでした。
水漏れが完全に改善されたことを確認でき、私自身もホッとしました。
その後、開口していた壁面と床面の復旧作業に入ります。
壁は切り取った石膏ボードを元通りに戻し、補強板を当ててビス留めし、パテ埋めと塗装補修を実施しました。
床については、下地の木材が水を含んで傷んでいたため、新しい合板に交換しています。
仕上げに長尺シート(クッションフロアシート)を張り替え、継ぎ目も防水剤でしっかりシールしました。
できる限り既存の床材との違和感がないよう丁寧に施工し、見た目にも施工前と遜色ない状態に復旧しています。
作業は18時から開始し、21時過ぎにはすべて完了しました。
当日中に水道が使える状態へ復旧できたことで、施設の入居者様にも影響を最小限に抑えることができました。
現場で心がけたポイント
今回の漏水修理対応にあたり、現場では以下のようなポイントに特に配慮しました。
- 利用者様の安全確保:
作業箇所周辺には滑り止めのマットや注意喚起のコーンを設置し、高齢の入居者様や職員の方が誤って近づかないよう動線を確保しました。
また、電動工具の使用時には周囲に飛散物が出ないよう養生を徹底し、騒音にも細心の注意を払っています。
夜間の作業となりましたが、「音がうるさくて驚いた」といった声が出ないよう可能な限り静音な工法・機器を選定しました。 - 迅速かつ的確な対応:
緊急対応ということで、原因の推定から修理方針の決定までスピーディに判断しました。
とはいえ闇雲に作業するのではなく、長年の経験から「ここが怪しい」と当たりをつけて効率的に調査しています。
早めに壁や床を開口したことで漏水箇所を短時間で突き止めることができ、結果的に復旧までの時間短縮につながりました。
施設の方からも「素早い対応で助かった」とのお言葉をいただき、プロとして非常に嬉しく思いました。 - 確実な修繕と再発防止:
応急処置だけで終わらせず、根本原因である配管の破損部を新しいものに交換することで、同じ箇所から再び漏れるリスクを取り除きました。
修理箇所以外にも周辺の配管を目視で点検し、他に劣化していそうな部分がないか確認しています。
また、復旧作業においても手を抜かず、壁や床の内部構造まで元の強度・防水性を確保するよう注意を払いました。
施工後は担当者自身が触れてみてぐらつきがないか、実際に水を流して問題がないかを最終チェックし、万全の状態で現場を引き渡しています。 - 丁寧な説明と報告:
施設担当者様への説明にも力を入れました。
壁や床を開口する作業はインパクトが大きいため、事前に「ここをこれくらい開けて調査します」と了承を得ています。
作業中も経過を逐一ご報告し、修理完了後には原因箇所と交換した配管部分をお見せして、安心していただくよう努めました。
「プロに任せれば安心ですね」と言っていただけたことは、現場に携わった者として何よりの励みになりました。
まとめ
本記事では、兵庫県内の有料老人ホームにおける洗面所床下給水管の漏水修理緊急対応の一部始終を、現場目線で詳しくご紹介しました。
高齢者施設のように人命や衛生に直結する現場では、わずかな漏水であっても放置は禁物です。
早期に発見し、迅速かつ確実に修理することで、利用者様の安全と施設建物の健全性を守ることができます。
今回の事例では、配管の曲がり部の劣化が原因でしたが、経験を活かした迅速な判断で被害を最小限に抑え、短時間での復旧に至りました。
この経験から、緊急時こそ冷静に状況を見極め、必要な措置を躊躇なく実行する大切さを再認識しています。
施設管理者・設備担当者の方にとって、老人ホームでの漏水修理における最大の教訓は「初動の早さ」と「確実な原因究明・対策」です。
日頃から配管の劣化兆候に目を配り、異変に気づいたら早めに専門業者へ相談することが、重大な被害を防ぐポイントとなります。
私たちも今後も迅速で丁寧なサービス提供を心がけ、施設の皆様に安心してお任せいただけるパートナーであり続けたいと考えております。
万が一、施設内で水漏れなどのトラブルが発生した際は、お気軽にご相談ください。
私たちプロの経験と技術で、現場の状況に即した最適な修理対応をさせていただきます。