オフィス業務用床置型エアコンの分解洗浄メンテナンス施工報告

オフィス業務用床置型エアコンの分解洗浄メンテナンス施工報告

先日、オフィス内に設置された業務用床置型エアコンの分解洗浄メンテナンスを実施しました。これは、いわゆる「業務用エアコン 分解洗浄」の一環として定期的に行っているオフィス エアコンメンテナンスです。

今回の現場では、エアコンのフィルターが灰色のモコモコしたホコリで厚く覆われており、空調効率の低下が懸念される状態でした。そこでエアコンを分解し、フィン(熱交換器)の隅々まで徹底洗浄してホコリ一つ残らない清潔な状態に仕上げました(※作業前後の写真参照)。以下、施工内容とその結果について報告いたします。
 

洗浄前の状況と課題

対象の床置型エアコンはオフィスの室内空気を循環させる要となる設備ですが、長期間フィルター清掃が行われておらず、フィルター全面が灰白色の綿ホコリに覆われた状態でした。フィルターがホコリで目詰まりすると空気の流れが悪化し、風量低下と冷暖房効率の悪化を招きます。実際、ホコリや汚れによって風量が約30%低下すると、エアコンの消費電力が約15%も余計にかかるとのデータもあります。

つまり、このままでは必要以上に電力を消費し、室内がなかなか快適にならないだけでなく、エアコン自体にも負荷がかかり寿命を縮める恐れがありました。また、床置型エアコンは構造上床付近のホコリを特に吸い込みやすく、放置すればホコリがドレン(排水)経路に詰まって水漏れの原因ともなりかねません。こうした課題を解決すべく、専門の技術者がエアコンを分解して内部まで徹底清掃することになりました。

 

プロによる空気清浄機クリーニングの作業内容

今回の床置型エアコン 清掃では、以下の手順で安全かつスムーズに作業を進めました。
 

  1. 事前準備と分解
    まずエアコンの電源を遮断し、安全を確認した上で外装パネルやフィルター、ファンなど取り外し可能な部品を丁寧に分解しました。周囲の床や壁が汚れないようビニールシートでしっかりと養生(保護)し、作業環境を整えています。
     
  2. 薬剤塗布と浸け置き洗い
    熱交換器(アルミフィン)や取り外したフィルターには専用のエアコン洗浄剤をスプレーし、付着したホコリ・油汚れ・カビを浮かせました。薬剤を行き渡らせることで細かな汚れまで無理なく除去できる状態にします。
     
  3. 高圧洗浄
    次に高圧洗浄機を用いて熱交換器やファン内部を洗浄しました。高圧水流でフィンの隙間に詰まったホコリやカビ汚れを一気に洗い流します。洗浄時には洗浄液が飛散しないようエアコン本体に専用カバーをかけ、周囲への飛沫にも最新の注意を払いました。完全分解洗浄により、目に見えない内部の汚れまで徹底的に除去しています。
     
  4. ドレンパン・排水経路の清掃
    エアコン内部のドレンパン(結露水の受け皿)や排水ホースに溜まった汚泥やヘドロもきれいに清掃しました。ここが詰まると水漏れやカビ臭の原因となるため、ブラシや高圧水で異物を取り除き、排水がスムーズに流れることを確認しています。
     
  5. 部品洗浄と乾燥
    取り外したフィルターや吹き出し口ルーバー、ファン(シロッコファン)などの部品も一つ一つ洗浄しました。特にフィルターは水洗いとブラシ掛けでホコリ一つ残らない状態になるまで洗い上げています。その後、すべての洗浄箇所を十分にすすぎ、送風機などで水滴を飛ばして乾燥させました。部品を濡れたまま組み立てると後々カビ発生のリスクになるため、隅々まで乾燥させています。
     
  6. 組立と試運転
    最後に全ての部品を元通りに組み立て、エアコンの電源を入れて試運転を行いました。運転音や異常表示がないか確認しつつ、実際に冷暖房を作動させて風量や吹き出し温度をチェックします。
     

作業中は終始慎重かつ円滑に進行し、高圧洗浄や薬剤使用においても安全対策を徹底したため、機器や周囲への損傷・汚損は一切ありません。経験豊富なプロの手で分解洗浄を行うことで、作業精度の高さと仕上がりの美しさを実現できています。
 

洗浄後の改善効果

洗浄後、まず目に見えて違ったのはエアコン内部の清潔さです。灰色だったフィルターは真新しいような元の色に戻り、アルミフィンも金属光沢が見えるほどピカピカになりました。部屋にエアコンを再設置し運転してみると、清掃前と比べて風量が明らかに回復しているのを確認できます。詰まっていたホコリが取れたことで風通しが良くなり、吹き出す風の勢いが格段に増しました。その結果、短時間で室内温度が快適域に達し、空調効率が大幅に向上しています。清掃前は弱く感じられた冷風も、洗浄後はしっかりと冷たく強い風が出るようになり、オフィス全体に均一に行き渡るのを感じました。

 

さらに、エアコン内部に蓄積した埃やカビ汚れを除去したことで、吹き出す空気のニオイも改善されています。作業前にわずかに感じられた埃っぽさやカビ臭さが解消され、爽やかな空気が供給されるようになりました。高圧洗浄と薬剤洗浄、およびドレン清掃の効果で、臭いの原因菌や汚れまで洗い流されたためと考えられます。

 

また、風量・冷暖房効率の改善によりエアコンの余計な稼働負荷が減ったことで、電気代の削減も期待できます。実際、フィルター清掃だけでも年間で約1,000円の電気代節約になるとの試算もあるほどで、内部まで綺麗にした効果はそれ以上の省エネにつながるでしょう。試運転の際に消費電力モニターで確認したところ、清掃前よりも設定温度到達までの時間が短縮され、コンプレッサーの稼働時間も減少していることが分かりました(体感および計測器による確認)。

 

定期メンテナンスによる効果と重要性

今回の施工を通じて、定期的な業務用エアコン分解洗浄の重要性を改めて実感しました。エアコン内部を清潔に保つことで得られるメリットは大きく、まず電気代の削減効果があります。前述のようにフィルターや熱交換器の汚れを落とせばエアコン本来の性能を取り戻し、効率よく運転できるため無駄なエネルギー消費が抑えられます。さらに、内部のホコリ詰まりを解消してエアコンへの負荷を軽減することは、機器寿命の延長にも直結します。汚れた状態で酷使すればモーターやコンプレッサーに余計な負担がかかり故障しやすくなりますが、定期清掃によりそれを防げば、結果的に機器の買い替えサイクルを伸ばしコスト削減につながるのです。

 

また、清潔なエアコンは室内環境の品質向上にも寄与します。ホコリやカビを除去することでカビ臭・ホコリ臭を抑え、オフィスで働く人々の快適さや健康にも好影響があります。特に業務用エアコンは稼働時間が長く汚れも蓄積しやすいので、オフィス エアコンメンテナンスの一環としてプロによる定期的な分解洗浄を取り入れることを強くおすすめします。

 

一般的には、フィルター清掃は月に一度程度、内部の本格的な分解洗浄クリーニングは2年に一度程度を目安に実施するのが標準的とされています。もちろん使用環境によって汚れ方は異なりますが、定期的な点検とクリーニングを継続することでエアコンの性能維持と経費節減、安全な運用を両立できます。

 

まとめ(安全・確実な施工完了報告)

以上のように、オフィス内の業務用床置型エアコンに対する分解洗浄清掃を無事完了し、設備本来の性能を回復させることができました。フィルターに積もったホコリ1つ残さない徹底洗浄と、プロの丁寧な作業によってエアコン内部は新品同様の清潔さとなっています。作業は計画通り安全かつスムーズに進行し、お客様の業務時間に大きな支障を与えることなく完了いたしました。

 

洗浄後にはオフィス全体の空調状態が改善され、設備管理ご担当者様にも風量アップと効き目向上を体感いただき、大変ご満足いただけました。担当した私自身、厚いホコリに覆われたフィルターが見違えるほど綺麗になる様子に、プロの施工者としての手応えと誇りを感じた次第です。今後も定期的なメンテナンスを行うことで、この快適な空調環境と機器コンディションを長期間維持できるでしょう。

 

業務用エアコン 分解洗浄や床置型エアコン 清掃のご依頼を検討中の施設管理者様・店舗オーナー様は、ぜひ定期的な専門業者によるメンテナンスをご活用ください。確かな技術と実績を持つプロが対応することで、エアコンの性能を最大限に引き出し、快適で経済的な空調環境づくりに貢献いたします。

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