ビルの業務用エアコン室内機水漏れ対応

ビルの業務用エアコン室内機水漏れ対応

先日、ビルの業務用エアコン室内機に水漏れのトラブルが発生したとのご相談を受け、現場に駆けつけました。エアコンはお客様が使用する場所に直結するため、迅速な対応が求められました。ここでは、どのような手順で問題を解決したのかをご紹介します。

【1:施工準備】

まず、作業に必要な機材を整えました。エアコンの室内機の分解洗浄を行うため、専用のケミカルやバキューム機、応急処置用の部品などを準備しました。現場の状況に応じて、必要な工具をすぐに取り出せるようにしました。また、作業を行う場所には養生シートを敷き、周囲を汚さないように配慮しました。

【2:エラー確認と初期対応】

エアコンを起動させると、エラーコード「2502」が表示されました。このエラーはドレンパン(排水パン)やドレン管(排水管)の詰まりを示している可能性が高いです。最初に、ドレンパンとドレン管をバキューム清掃しましたが、エラー表示は依然として消えませんでした。これにより、単なる汚れや詰まりだけではないことが分かりました。

【3:メーカー調査とドレンポンプ交換】

エラーが続くため、三菱のメーカーに調査を依頼しました。メーカーの技術者が現場に来て、ドレンポンプを新しく交換し、ドレン管の再度のバキューム清掃を実施しました。しかし、依然として問題が解決しないため、次の手順を検討しました。

【4:緊急運転と新規調査】

次に、室内機の緊急運転を行い、異常がないかを確認しました。その後、ドレン管の切替や高圧洗浄のため、さらなる調査を実施しました。ドレン管はビル内の厨房と収納の間を通っており、非常にアクセスが難しい位置にありました。そこで、点検口を新たに設ける必要があることがわかりました。

【5:点検口新設と提案】

ドレン管が通っている場所には点検口がなく、エアコン室内機から厨房までの間を点検できない状態でした。このため、新しい点検口を設ける必要がありました。天井ボードを開口し、厨房側の壁面を一部開けて、ドレン管にアクセスできるようにしました。ここで2つの提案を行いました。

提案①:既存ドレン管を利用する方法
既存のドレン管を使用して、詰まりを解消する方法です。天井ボードに点検口を新設し、厨房側の壁面を開口して、バキュームと高圧洗浄を行いました。これにより、詰まりを解消し、その後壁面は原状回復しました。

提案②:新規ドレン管の設置
既存のドレン管を利用する方法に代わり、新しいドレン管を設置する提案です。新たにドレン管を新設し、詰まりの原因を取り除くためにバキュームと高圧洗浄を実施しました。新規ドレン管を設置した場合、出口位置については再度相談が必要になります。

【6:最終確認と撤収】

作業が完了した後、エアコンを試運転し、再度水漏れがないかを確認しました。問題が完全に解決したことを確認し、作業を終了しました。その後、使用した機材や工具を片付け、養生シートを撤去して現場を清掃しました。

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