学生寮のバルコニーの落書き除去クリーニング事例
今回対応したのは、学生寮のバルコニーでの落書き除去クリーニング作業です。現場となったバルコニーのコンクリート壁面には、黄色・赤・水色・青・緑といったカラフルなペンキ風の落書きが約1.2平方メートルの範囲に広がっていました。まるで絵の具をぶちまけたような派手な色合いで、一見しただけでも通常の洗剤では太刀打ちできない頑固な汚れです。
実際に現場を見たスタッフの第一印象も「なかなか手強い落書きだ」というもので、バルコニーの落書きを消すのは一筋縄ではいかないと感じました。それでもプロの腕の見せ所と判断し、早速落書き除去に取りかかりました。
複数工程による専門的な塗料除去洗浄の方法
落書きの状態や塗料の種類に合わせ、複数の専用洗浄剤を駆使した専門的な洗浄作業で塗料を除去しました。特に今回のような多色のペンキ落書きには、一種類の洗剤だけでは完全に落としきれないため、段階的なアプローチが有効です。以下のような工程で丁寧に作業を進めました。
- 中性塗料剥離剤の塗布
まず初めに、中性タイプの塗料剥離剤を落書き部分にまんべんなく塗布しました。壁面に染み込んだ塗料を浮かせて軟化させることで、後の工程での除去効果を高める狙いです。
- 油分解剤の使用
次に、落書きに含まれていた油性の塗料成分に対処するため、油分解剤を追加で塗布しました。これによって、ペンキ由来の油分を分解し、塗膜をさらに剥がれやすくします。普段の掃除では歯が立たない頑固な油性汚れも、専門の薬剤でしっかり分解できます。
- アルカリ剤と溶剤での徹底洗浄
中性剥離剤や油分解剤を使っても残るしつこい塗料には、アルカリ性の洗浄剤と有機溶剤による二段構えで対処しました。特にこびり付いた部分には溶剤として強力なアセトンを用い、ブラシで擦りながら塗料を溶解・除去しました。複数工程にわたるアプローチで、壁面に染み付いたカラフルな塗料を可能な限り洗い落としました。
- 水洗いと中和処理
終段階では、洗浄に使用した薬剤をきれいに洗い流すために水拭き・水洗いを徹底しました。残留した剥離剤や溶剤がないように丁寧に拭き取り、必要に応じて中和剤を使って表面を安定させました。これにより、壁面に薬剤が残留せず安心です。
以上のように段階的にアプローチすることで、頑固な落書きに対しても素材を傷めず安全に除去することが可能になります。一つひとつの工程を職人の目で確認しながら進めたため、落書き除去クリーニングとして非常に精度の高い仕上がりを実現できました。
高精度な仕上がりと安全対策への配慮
複数の工程を経た結果、バルコニーの落書きはほとんど分からないほどきれいに消すことができました。塗料が奥まで染み込んでいた一部にはごく僅かに跡が残りましたが、日常生活で目にしても違和感のないレベルです。遠目にはまったく分からず、近くで注意深く見ても「言われてみれば少し跡があるかな」という程度に収まりました。落書き除去クリーニングの仕上がりとしては、高圧洗浄など他の方法では難しいような高精度な状態まで持っていけたと感じています。
作業にあたっては仕上がりだけでなく、安全面への配慮も徹底しました。施工前には周囲の壁や床、手すりをビニールシートでしっかりと養生し、洗浄中に薬剤や汚れた塗料が飛び散って別の場所を汚さないよう対策しました。また、洗浄後の排水が環境や配水管に悪影響を及ぼさないよう、回収できる汚水は専用機材で吸い上げ、必要に応じて中和処理を施してから廃棄しました。バルコニーは集合住宅の共有部分でもあるため、下の階や周囲へ洗浄水が垂れないよう細心の注意を払い、近隣への配慮も徹底しました。こうした丁寧な養生・清掃プロセスにより、周囲を傷めず安心・安全に落書きを消すことができました。
マンションやアパートの壁面・ベランダに施された落書きは、自己流の清掃では落としきれずかえって跡が残ってしまうケースもあります。今回のようにバルコニーの落書きを消すには、塗料の種類に応じた専門的な洗浄作業が効果的です。
弊社は落書き除去の専門業者として、どんな頑固な落書きにも最適なクリーニング方法で対応いたします。高精度な仕上がりと安全第一の施工で、大切な建物を元の美しい状態に甦らせます。お気軽にご相談ください。