オフィスビル営業フロアの床の剥離洗浄とワックス仕上げ実績

オフィスビル営業フロアの床の剥離洗浄とワックス仕上げ実績

オフィスビルの営業フロアでは、長年の使用によって床の汚れやワックスの劣化が顕著になっていました。特に、黒い家具を置いていた場所には黒い家具の跡がくっきりと残り、美観を損ねていた状況です。そこで私たちプロの清掃チームは、オフィス床のワックスによる床面リフレッシュ作業を実施しました。本報告では、現場目線でその剥離洗浄からワックス仕上げまでの一連の作業工程をご紹介します。今回は階段のワックス作業も含め、営業フロア全体を徹底的に清掃・再生しました。

施工準備

作業開始前に、まずは施工範囲を確保し、周囲への影響を抑えるための入念な準備を行います。床の上に残っている書類や備品を一時的に移動させ、作業スペースを確保しました。また、床以外の箇所が汚れないように養生テープと養生シートでしっかりと保護します。特に階段や壁際の巾木、オフィス内の什器類にも飛び散り防止のシートを張り、安全対策を徹底しました。 準備段階では、清掃に必要な機材・資機材も忘れずに揃えます。今回用意した主な道具は次の通りです。

  • ポリッシャー(床洗浄機):床表面の洗浄・剥離作業に使用
  • 強力ハクリ剤(スタミナプロ 等):古いワックスを溶かして除去
  • モップ・バケツ:洗浄液の塗布や汚水の回収、ワックス塗布に使用
  • 床用洗剤:汚れを落とす洗浄用ケミカル
  • 新しいワックス:仕上げ用の床用ワックス
  • 送風機(ブロアー):ワックス乾燥時間を短縮し、埃付着を防ぐ

これらの道具類をチェックリストに沿って準備し、動作確認まで行いました。さらに、作業前には床面の粗ゴミやほこりを掃き取り、予備清掃も実施しています。清掃員として、「現場の状況を把握し事前準備をきちんと行うことが作業の8割」と言われます。そのため、この段階で決して手を抜かず、念入りに準備を進めました。

床面のハクリ洗浄: 古いワックスと汚れの徹底除去

準備が整ったところで、いよいよ床面のハクリ(ワックス剥離)洗浄に取りかかりました。まずは床に専用のハクリ剤をむらなく塗布します。長年蓄積した古いワックス層は手強い相手ですが、ここでは業務用の超強力ハクリ剤「スタミナプロ」を使用しました。スタミナプロは乾きにくく持続力が高いタイプで、床に染み付いたワックスや汚れを短時間でしっかり溶かし出してくれます。 ハクリ剤を浸透させた後、ポリッシャーを使って床全体を研磨洗浄しました。ポリッシャーのブラシが回転するたび、長年の汚れが浮き上がり、古いワックス膜がみるみる剥がれていくのが目に見えて分かります。作業者としても、この瞬間は毎回達成感があります。特に今回は、営業フロアの隅々にこびりついていた頑固な汚れや黒い家具の跡も、ハクリ洗浄によって消すことができました。「黒ずんでいた箇所がここまで綺麗になるとは…!」と、自分たちでも驚くほどの効果です。 もちろん、ハクリ洗浄の過程で発生した汚れた洗浄液(汚水)はそのままにはしません。強力な剥離剤で溶かしたワックス汚れを含む汚水を、業務用のウェットバキュームやモップで丁寧に回収しました。 床面に汚水を残さないことが次のステップへの重要な準備となるため、隅々まで確認しながら除去しています。

仕上げ洗浄(すすぎ洗い): 洗剤成分と汚れの完全な除去

ハクリ洗浄で古いワックスと汚れを除去した後は、仕上げ洗浄として床面のすすぎ洗いを行いました。剥離剤や洗浄で浮かせた汚れが床に残っていると、新しいワックスの密着に悪影響を及ぼすため、この工程が欠かせません。清水を床に撒き、再度ポリッシャーで軽く磨きをかけながら水洗いを実施。剥がれ落ちたワックス片や洗剤成分をしっかりと洗い流しました。 水洗いの際にも、汚れと一緒に出てくる汚水は都度ウェットバキュームで吸引します。プロの現場では「汚水はその場で除去」が鉄則です。時間を置くと再び床に浸透したり、二次汚染の原因になったりするため、迅速かつ丁寧に回収しました。 この仕上げ洗浄によって、床面には何も残留物がない素の状態が実現します。これでようやく、新しいワックスがしっかりと密着できる下地が完成しました。作業者の目から見ても、水洗い後の床はすっぴんのようにクリアな状態で、手で触れてもザラつきがなくなったことを確認しています。

ワックス仕上げ: 新しい光沢を床面と階段に

床面が完全にクリーンになり乾いたことを確認してから、仕上げのワックス塗布作業に移りました。新品の床用ワックスをバケツに用意し、清潔なモップで少量ずつ床に塗り広げていきます。ここでは焦らず、薄く均一に塗ることがポイントです。一度に厚塗りせず、何度かに分けて重ねるように塗布することで、美しい光沢と耐久性のある被膜を形成できます。広いオフィス床のワックスがけは体力勝負ですが、ムラなく塗り終えたときには心地よい達成感がありました。 ワックスを塗り終えた後は、送風機を使って強制乾燥させました。乾燥時間を短縮するとともに、乾く前にホコリが付着するリスクも低減できます。実際、送風機を回している間も床面に埃が落ちないよう周囲に気を配りつつ、完全に乾くまで待ちました。乾燥後、床を照明の下で見渡すと、まるで新品同様のピカピカの床面が蘇りました。鏡のように映り込む光沢に、依頼主であるビル管理担当者様も大変喜ばれていました。 さらに今回は、営業フロアに隣接する階段のワックス作業も併せて実施しています。階段は毎日人が昇降するため摩耗が早く、光沢が失われがちな箇所です。 床と同様に段板一段一段をしっかり清掃し、専用ワックスを薄く塗り重ねました。手すりや壁面に薬剤が付かないよう細心の注意を払い、階段の上下で作業員が連携しながら進めます。最後に階段も乾燥させ、滑り止め効果を損なわない程度の美しいツヤを出すことができました。階段のワックス仕上げにより、オフィスビル全体の統一感が増し、足元まで明るい印象になりました。

施工後の様子と所感: 蘇った床と快適な環境づくり

以上の工程を経て、オフィスビル営業フロアの床は見違えるほど綺麗にリフレッシュされました。長年の蓄積汚れや劣化した古いワックスは跡形もなくなり、黒い家具の跡も完全に消えています。新品のワックスによって床全面に均一な光沢が戻り、清潔感が大幅に向上しました。靴音が心なしか軽やかに聞こえるほど、床がすべすべになったのを実感します。清掃スタッフとして、頑固な汚れを落として床が蘇る瞬間に立ち会えるのは大きなやりがいです。 

今回実施したオフィス床のワックス清掃と定期的なメンテナンスにより、美観だけでなく衛生面でも良好な状態を維持できます。特に人の往来が多い営業フロアや階段を常に光沢ある状態に保つことで、ビル利用者の印象も良くなり、転倒防止など安全面にも寄与します。私たちも施工後の床を踏んだとき、その滑らかさと安定した足触りに「これなら安心して歩ける」と感じました。

ビル管理会社様・施設ご担当者様にとって、床の美観維持は日々の課題かもしれませんが、プロの手による定期的な剥離洗浄+ワックスがけでここまで状態が改善できます。実際、オフィス床のワックスがけを適切に行えば、長期間使用した床材でも新品同様の輝きを取り戻せることを再確認しました。床や階段が清潔で光沢を放っていることは、働く人々やお客様にとって快適な環境づくりに直結します。今回の作業を通じて、改めて床清掃の重要性と効果を実感するとともに、今後も丁寧な作業で建物の美観維持に貢献していきたいと思います。

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