東京都オフィスで床剥離清掃とワックス施工を実施 – ビニル床材の黒ずみ除去事例
東京都内のオフィスフロアにて、長年の使用で黒ずみ汚れが目立っていたビニル床材に対し、床剥離清掃と新規ワックス施工を行いました。床面にはイスや靴底の摩擦による黒い線状の汚れ(いわゆるヒールマーク)や、什器を移動した跡がくっきり残り、美観を損ねている状況でした。日常清掃では落としきれないこれらの黒ずみは蓄積した古いワックス層に入り込んでおり、通常の洗浄や上塗りでは対処できません。
そこで支店責任者様とも協議の上、プロのワックス施工業者である私たち清掃チームが、本格的な剥離清掃による黒ずみ除去と再ワックスによる床面再生を提案・実施しました。
現場の状況と作業が必要になった理由
施工前のオフィス床は経年劣化により光沢が失われ、全体がくすんだ印象でした。特に人の往来が多い通路部分やデスク下の床はワックス被膜の傷と汚れが重なって黒ずんでおり、角や隅も黒い汚れが蓄積していました。実際、床表面に複数回重ね塗りされた古いワックス層に汚れが閉じ込められてしまい、「光沢はあるのに床が黒い」という状態になっていたのです。
この状態では日常のモップ掛けや表面洗浄でいくら磨いても、下層に染み込んだ黒ずみ汚れは除去できません。放置すればワックスの堆積がさらに進み、汚れが増えてビニル床材自体を痛める恐れもありました。美観維持と床材保護のためにも、一度すべてのワックス層を剥がしてリセットする床剥離清掃が必要と判断しました。
支店責任者様からは「フロア全体をリフレッシュし、安全で明るいオフィス環境に戻したい」とのご要望をいただいており、黒ずみ除去には専門的な技術力が求められます。私たちは過去の施工経験から、こうした黒ずみ汚れの除去には強力な剥離剤と機械洗浄による徹底的な清掃が有効だと判断しました。
特に蓄積したワックス皮膜の除去には、市販レベルの洗剤では太刀打ちできず、業務用の高性能な薬剤を用いたプロの作業が不可欠です。今回はビル管理会社様にも作業の必要性と工程をご説明し、了承をいただいた上で施工計画を立案しました。
作業計画と万全の事前準備
作業にあたっては、オフィスの稼働時間外である週末を利用し、フロア全域を東京都 オフィス清掃チームで対応しました。まずは施工範囲を明確に区切り、書類や家具など床上の物品を一時移動させます。さらに床以外の壁や備品が汚れないように、養生テープ・シートでしっかりと保護しました。清掃に使用する機材・資機材も事前にチェックリストで用意し動作確認を行います。今回準備した主な道具類は次の通りです。
ポリッシャー(床洗浄機):
床面を研磨洗浄する機械。広い面を均一に洗浄できます。
強力剥離剤(スタミナプロ):
古い樹脂ワックス層を溶解して除去する業務用ケミカル。乾きにくく持続力が高いタイプで、床に染み付いたワックスや汚れを短時間でしっかり溶かし出します。
モップ・バケツ:
剥離剤や洗浄液の塗布、および汚水の回収、新しいワックスの塗布に使用。
床用洗剤:
黒ずみ汚れを浮かせるためのアルカリ性クリーナー剤。
新品ワックス:
仕上げ用の樹脂ワックス。耐久性と光沢に優れた業務用を使用。
ウェットバキューム(業務用吸水機):
剥離洗浄後の汚水を強力に吸引回収。
送風機(ブロアー):
ワックス乾燥を早め、ホコリの付着を防止する送風機器。
道具の準備が整ったら、床面の大まかなほこりやゴミを掃き掃除し、軽く水拭きして下地を整えます。現場の状況把握と入念な下準備により、作業開始後のトラブル防止と効率向上を図ります。「現場の8割は事前準備で決まる」と言われる通り、万全の準備こそプロの清掃作業の基本です。こうした段階を踏むことで、施工中に周囲へ汚れが飛散するリスクを最小限に抑え、スムーズな作業進行が可能となりました。
床剥離清掃の施工(黒ずみ汚れの徹底除去)
準備が完了したところで、いよいよ黒ずみ除去の本丸である床剥離清掃に取り掛かります。まず、床全面に強力剥離剤「スタミナプロ」の希釈液をムラなく塗布しました。長年積み重なったワックス皮膜は手強い相手ですが、スタミナプロの高い溶解力で頑固な汚れも浸透・分解されていきます。剥離剤を塗った床はすぐに乾かないよう適切に湿らせ続け、十分に薬剤を行き渡らせました。
薬剤がワックス層に浸透した後、ポリッシャー(床磨き機)に剥離用パッドを装着して床全体を研磨洗浄します。ポリッシャーの回転ブラシが動くたびに、みるみるうちに古いワックス膜が溶けて汚れとともに浮き上がり、床面がスッピンの状態へ近づいていきます。汚れの程度に応じて使用するパッドの硬さ(研磨力)を選定する必要がありますが、ここは長年の経験による職人技が問われる部分です。
私たちも現場の汚れ具合を見極め、最適なパッドを選んで均一にポリッシャーをかけました。特に丸い機械では届かない床の隅やコーナー部分の黒ずみは、手持ちのパッドやブラシを使って丹念に擦り洗いしています。ありがちな手抜きをせず角までしっかり清掃することで、「隅がどんどん黒ずんでいく」という事態を防ぎます。
剥離洗浄によって発生した汚れた洗浄液(汚水)は、その都度業務用ウェットバキュームで迅速に回収しました。プロの現場では汚水はその場で除去が鉄則であり、時間を置くと汚れが再び床材に浸透したり二次汚染の原因になるためです。ポリッシャーで剥がし終えた段階で、床面に残った汚れと古いワックスはほぼ除去できましたが、ここで気を緩めず最後の仕上げ工程に移ります。
洗浄後のすすぎと中和処理
剥離剤とともに汚れを根こそぎ落とした後、床面を清水ですすぎ洗いしました。床に洗剤成分や古いワックス片が残留していると、この後塗る新しいワックスの密着を妨げてしまうため、すすぎ工程は欠かせません。清掃箇所に水をまいてポリッシャーで軽く水洗いし、浮いてきた微細な汚れやアルカリ成分を回収します。今回、剥離剤にノンリンスタイプ(中和不要)の製品を使用したため、水拭きと回収を丁寧に行うだけで中和処理は完了です。
最終的に床面を乾拭きして水分を完全に除去し、素地の状態を確認しました。手で触れてザラつきがまったく無いことを確かめ、下地処理として床が完璧にクリーンな状態になりました。
新しいワックス施工とピカピカの仕上がり
床面が十分に乾燥し清潔になったのを確認してから、いよいよ新品の樹脂ワックスを塗布して仕上げます。ワックス缶からバケツに移した新しいワックス剤を、きれいなモップで薄く均一に塗り広げることがポイントです。一度に厚塗りはせず、乾燥を挟みながら数回に分けて重ね塗りすることで、美しい光沢と耐久性を兼ね備えた被膜を形成できます。広いオフィスフロア全体のワックスがけは体力勝負でしたが、ムラなく塗り終えたときには大きな達成感がありました。
ワックス塗布後は送風機(ブロアー)を数台配置し、強制的に乾燥時間を短縮しました。乾き待ちの間も、作業員同士で周囲にホコリが立たないよう細心の注意を払いながら監視します。十分に乾燥した後、照明の下で床面全体を見渡すと、施工前とは見違える新品同様のピカピカの床が甦りました。
かつて黒ずんでいた箇所も均一な光沢を放ち、ビニル床材本来の明るい色味が戻っています。まるで鏡のように天井の照明が映り込む仕上がりに、現場をご覧になったビル管理会社のご担当者様も「ここまで綺麗になるとは」と大変驚かれ、喜んでくださいました。
今回はフロアに隣接する階段部分のワックス施工も併せて行いました。階段は日々人が昇降するため摩耗しやすく光沢が失われがちな箇所です。段板一段一段を洗浄し直した上で専用ワックスを薄く塗布し、滑り止め効果を損ねない程度の艶を回復させています。
床から階段までトータルで光沢が蘇ったことで、オフィス全体に統一感が生まれ、足元まで明るい印象となりました。
施工後の効果と所感
黒ずみ除去とワックス再施工を経て、オフィスフロアは長年の蓄積汚れが嘘のように一新されました。古いワックスに閉じ込められていたシミや黒ずみ汚れは跡形もなく消え去り、フロア全体に均一な光沢が行き渡っています。実際に歩いてみると、表面がすべすべに平滑化されたことで靴音も軽やかに感じられるほどです。清掃スタッフとして、自分たちの技術で床が甦る瞬間に立ち会えるのは大きなやりがいであり、ビルの資産価値維持にも貢献できたと実感しました。
今回のビニル床材 黒ずみ 除去作業により、美観の向上だけでなく衛生面や安全面でもメリットが得られました。汚れた床は来訪者や従業員に与える印象を損ねるだけでなく、摩擦低下による転倒リスクも孕みます。定期的に床を光沢ある清潔な状態に保つことは、施設利用者の印象向上につながるだけでなく、滑り止め効果の維持による安全確保にも寄与します。実際、施工後に床面を踏んだ際、その安定した足触りに「これなら安心して歩ける」と感じました。
ビル管理会社様や支店責任者の皆様にとって、オフィスの床の美観維持は常に頭の痛い課題かもしれません。しかしプロの床剥離清掃+ワックス施工を定期的に実施すれば、長年使用した床材でも新品同様の輝きを取り戻せることを改めて確認できました。剥離作業は確かに大掛かりではありますが、計画的なフロアメンテナンスとして実施することで結果的に床材の寿命を延ばし、張替えコストの削減にもつながります。私たちワックス施工 業者も、今後も培った技術と経験を活かし、東京都内のオフィス清掃をはじめ様々な現場で建物の美観と衛生環境の向上に尽力してまいります。
最後に、床の黒ずみ汚れにお悩みの際はぜひ専門業者へご相談ください。プロの視点から最適な清掃方法をご提案し、大切なフロアを甦らせるお手伝いをいたします。現場の状況に応じた的確な判断と高度な技術力で、頑固な黒ずみも根本から解決いたします。清掃後のピカピカな床は、きっと職場環境の快適さと利用者の満足度を大きく高めてくれることでしょう。