アパート空室クリーニング・原状回復実績

アパート空室クリーニング・原状回復実績

はじめに

今回は、当社が実際に手がけたアパートの空室クリーニングおよび原状回復作業の現場レポートです。プロ
のハウスクリーニング業者として培ったノウハウを活かし、退去後のお部屋を隅々まで清掃して新品同様に
復元しました。アパートの空室クリーニングや原状回復をお考えの方の参考になれば幸いです。現場目線で
の工夫や感じたことも交えながら、施工準備から仕上げまでの流れをご紹介します。

施工前の準備(現場確認と計画立案)

作業当日、まずは現場となる空室アパートの状況を確認します。玄関を開けると、退去後の生活感が残る室
内に少しひんやりとした空気を感じました。私は作業に入る前に全体をぐるりと見て汚れの程度を把握しま
す。このアパートでは照明カバーの中に虫の死骸が溜まり、キッチン周りには油汚れ、浴室には石鹸カスや
カビが見受けられました。床には細かな埃が積もり、ベランダには落ち葉が散乱しています。作業計画とし
て、上から下へ清掃を進めるセオリーに従い、まず天井付近や照明器具のほこり落としから始め、次にキッ
チンなど水回り、浴室・トイレ、窓・網戸、収納、最後に床という順序で進めることにしました。こうする
ことで、上で落としたほこりが後の工程で再び床に落ちても効率良く回収できます。もちろん、作業に必要な
道具や洗剤類を室内に運び入れ、水や洗剤で床や壁を汚さないよう養生シートを敷くなど、事前準備も怠り
ません。

照明器具・高所の清掃(ほこりと汚れを先に払い落とす)

まずは照明器具から手を付けました。脚立を使って天井の照明カバーを外し、中に溜まったホコリや虫の死
骸を丁寧に取り除きます。カバー自体も洗剤で洗浄し、水滴を拭き上げてピカピカに仕上げました。高い場
所の掃除は普段は見落としがちですが、空室クリーニングではプロとして見逃しません。照明をきれいにす
ると部屋全体が明るく感じられ、清掃の効果が一目で分かるのでやりがいを感じるポイントです。天井や壁
の隅にあったクモの巣やホコリも、このタイミングでハタキと掃除機でしっかり除去しました。

キッチン・水回りの徹底清掃(油汚れと頑固な汚れに挑む)

次にキッチン周りの空室クリーニングに移ります。シンクやコンロ周辺の水回りには、長期間放置された頑
固な油汚れや水垢が目立っていました。まずはガスコンロの五徳や受け皿を取り外し、専用の洗剤を溶かし
たお湯に漬け置きします。その間にレンジフード(換気扇)の分解清掃に着手しました。換気扇フィルター
やファンには厚い油の膜がこびりついており、これをプロ用の強力洗剤で浸け置きし、しばらくしてからブ
ラシで擦って洗浄します。洗剤に漬け込むひと手間を加えることで、固まった油汚れも面白いように落とすこ
とができます。フィルターの頑固な黒ずみも徐々に溶け出し、洗い流すと驚くほど綺麗になりました!シン
クには水垢や石鹸カスによるくすみがありましたが、研磨スポンジとクエン酸系の洗剤で磨き上げるとステ
ンレス本来の輝きを取り戻しました。細かな部分では、水栓金具(蛇口)周りの白い水垢も忘れずに除去し
ます。キッチン収納内部も開けて点検し、棚板に溜まった埃や食品カスを掃除機で吸い取り、固く絞った雑
巾で拭き上げました。普段手が届かないレンジフード内部からシンク下の収納まで、キッチンは原状回復の
要となる場所なので入念に清掃しています。

浴室・トイレの清掃(水垢とカビを徹底除去)

キッチンの次は浴室とトイレの清掃です。浴室には石鹸カスによる白い水垢や、タイル目地の黒カビが散見
されました。まず浴槽や壁面に弱アルカリ性の浴室用洗剤を吹きかけ、汚れを浮かせるために少し時間を置
きます。その間に浴室天井の換気口カバーや照明を外して洗浄しました。しばらくして洗剤が汚れに行き
渡ったところで、ブラシとスポンジを使って浴槽や壁、床を丁寧に擦ります。ゴシゴシと根気よく磨くと、床
の滑り止めにこびりついた石鹸カスも徐々に取れていきました。鏡のウロコ状の水垢にはプロ用の研磨剤を
使い、何度も円を描くように磨いて透明感を取り戻します。鏡が新品のように映ると、自分の姿がはっきり
見えて達成感がありますね。黒ずんでいたコーキング(浴槽周りのシーリング)部分もカビ取り剤を浸透さ
せてからブラシでこすり、可能な限り除去しました。換気扇(浴室乾燥機)が設置されている場合は、フィ
ルターに詰まったホコリもこのタイミングで吸い取っておきます。
トイレも同様に、便器のフチ裏には尿石による黄ばみがこびりついていましたので、酸性洗剤でしっかり溶
かしてからブラシで擦り落としました。床や壁に飛び散った汚れも中性洗剤で拭き上げ、トイレタンクや
ペーパーホルダー、スイッチプレートなど細かな部分まで見落とさずに清掃します。普段はなかなか掃除し
づらい箇所ですが、空室状態ならではの徹底クリーニングで水回りが蘇りました。

窓・網戸・バルコニーの清掃(外気と触れる部分もピカピカに)

続いて、窓ガラスや網戸、そしてバルコニーの清掃に移ります。窓ガラスは手垢やホコリで曇っていました
が、ガラスクリーナーを吹きかけてからスクイジーで水切りすると、驚くほど透明になりました!内側だけ
でなく外側もしっかり拭き上げ、新生活を迎える方に気持ちよく日差しを感じてもらえるように意識します。
網戸は枠から外せる場合は外し、ブラシで両面を水洗いしました。網戸の目に詰まった埃や花粉汚れも、
ホースで水を流しながらブラシでなでるとスッキリ落ちます。洗浄後は乾いたタオルで水気を取って元通りに
取り付けました。
ベランダに出てみると、落ち葉や砂埃が溜まり、排水口付近には土埃が固まって少し水はけが悪い状態でし
た。ここではまず大きなゴミをほうきで掃き集め、その後バケツの水を流してデッキブラシで床面をこすり
ます。必要に応じて高圧洗浄機も使用し、コンクリートの隅々にこびりついた泥汚れも洗い流しました。排
水溝の中も手を突っ込んで泥やゴミを除去し、水がスムーズに流れることを確認します。バルコニーは外に面
した場所だけに汚れも頑固ですが、綺麗になると爽快で、私も思わず深呼吸したくなる瞬間です。

室内収納・建具の清掃(細部まで行き届いた原状回復)

忘れてはならないのが収納や室内の建具(ドアや扉、枠)部分の清掃です。クローゼットや押し入れの中に
は、床に積もったホコリや前の入居者の残した画鋲の穴など、細かな原状回復ポイントが潜んでいます。まず
収納内部は掃除機でホコリを吸い取り、棚板や壁面を固く絞った雑巾で丁寧に拭きました。手触りでベタつ
きがないか確認しながら進めます。扉の表面や取っ手部分もアルコール系洗剤で拭き、手垢を落としてツヤを
出しました。あわせて、ドア枠や巾木(床と壁の境目の板)に積もった埃も、雑巾を指に巻き付けてサッと
ひと拭き。些細な箇所ですが、この積み重ねがプロの空室クリーニングの仕上がりの差を生みます。また、玄
関ドアやインターホン周り、壁の換気口なども見逃しません。玄関ドアは外側も拭き掃除し、郵便受けの中
まで清掃しておけば、新しい入居者様を迎える準備は万全です。

床清掃と仕上げ(すべての作業を終えて)

最後に床の清掃と仕上げを行います。部屋全体の掃除が終わった段階で、床には細かな埃や清掃中に落とし
た汚れが少し残っていますので、まず業務用の強力な掃除機で隅々までゴミを吸い取りました。その後、水
拭きで床全体を拭き上げます。フローリングの場合は必要に応じてワックスを塗布し、ツヤと保護効果を復
活させます。ワックスがけをすることで、床にほんのりと映り込む照明の光沢に達成感を覚えました。畳の部
屋がある場合は、畳表も専用の乾拭きクロスで優しく拭いてホコリを除去します。全ての清掃工程を終えた
後、忘れ物がないか道具のチェックを行い、室内の換気をして清掃臭を残さないようにしました。

そして照明のスイッチを入れて最終確認を行い、キラキラと輝く室内に思わず笑みがこぼれます。これでアパートの
原状回復が無事完了し、次の入居者様に気持ちよくご入居いただける状態になりました。

おわりに

以上が、アパート空室クリーニングと原状回復作業の一連の流れです。実際の現場では、汚れの種類や程度
に合わせて臨機応変に対応し、小さな工夫を重ねることで効率良く美しく仕上げています。プロの業者だか
らこそ気付けるポイントや、作業中に感じたことを交えながら紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
空室クリーニングや原状回復をご検討中の方は、ぜひ当社の施工実績を参考にしてみてください。お部屋が
新品同様に蘇る様子は、何度経験しても爽快で、清掃のプロ冥利に尽きます。また次回の施工現場でも、培っ
た経験を活かして丁寧かつ確実な作業を心掛けてまいります。

ビフォーアフター

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